見た:レッドロケット
ブラックホール忘年会で好評だった『レッドロケット』が気になってU-NEXTで有料レンタルして見た。
⚫︎おおまかなあらすじ
ポルノ俳優のマイキーが地元テキサスへ帰郷してきた。まともな仕事にも取り付けずマリファナを売りながら別居してた妻と義母の家に転がり込み居候を続けていたが、18歳になる少女・ストロベリーと出会う。彼女と一緒にもう一度ポルノ業界のスターダムへ復帰しようと試みるのだが………
監督は『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカー。前作に続きパステルカラーが鮮やかな建物の描写が挟み込まれて目が嬉しい。登場人物の過去や現在の状況を事細かに説明することはないが、ちょっとしたセリフや描写で「どうやらこうらしい」と推測できる。
主人公マイキーはそれはもう誰がどう見たって最低・最悪な男と言っていいだろう。「最低だけど根はいいやつ」「本当は良いやつ」というような生ぬるい類ではなく、しかもこれはそういう男の「成長譚」ではない。成長とか、しない。最初から最後までマイキーはマイキーで、マイキーというやつは最低最悪なのである。それがよかった。
そんな最低最悪なやつを見てて何が楽しいのか…
でも面白いんだからしかたない。というか面白く見えるように撮ってしまっている。
なんというか、犬?ご馳走があれば飛びつき愛する主人がくれば涎を垂らして喜び回り、悲しければうなだれ、夜になれば寝る。
テキサスを自転車でチョコチョコ移動してるのもなんかウケるし。
イン・シンクのBye Bye Byeって知っている曲ではなかったがここでこういうふうに流れるこういう曲として最高なんだということはわかった。
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