Summer Walker - "Over It" (2019)
ライター:清水ダマロン
初レビューはつい最近出たこちらから。
96年生まれアトランタ育ちのSummerによる1st Album。
1stとは言っても2018年商業用mixtape、"Last Day Of Summer"における"CPR"のヒットや、"Girls Need Love"のDrakeによるRemix等で知名度は上々からのスタート。
前作においてはカナダにおけるXOやOVOともリンクするベッドルーム的R&Bとも言える趣で先述のDrakeによるRemixも納得のモノであったが、
今作から一転(ジャケ含め)、トラップ以降のシーンに今や欠かせぬ存在かつ恋仲でもあるLondon on da Trackにほぼ全曲のProduceを据えた90'sアルバム。
SZA、Ella Mai、H.E.R.らと言った女性R&Bシンガーの台頭が目立つ中でいい具合に隙間を狙った傑作に仕上がっています。
2. Body
702の"Get It Together"をサンプルし808のベードラを乗せたミッドチューン。
オーセンティックなネタにトラップを仕込む手法がここ最近多くてなってきていてとても耳障りがいいです。最近では21の"a lot"でも見られました。
3. Playing Games (ft. Bryson Tiller)
デスチャのSay My Nameという大ネタ。
Introの90'sヴァイブスから好きモノは感涙。
5. Come Thru (with Usher)
今作のハイライト。
Usherの代表曲"You Make Me Wanna"をサンプルしそこに当人を招き現代版にUpdateしたといえる曲。
あまり話題にならなかったけどUsherとZaytovenが組んで出したこの前のアルバム最高だった。皆聴いたほうがいい。
10. Like It (ft. 6lack)
Summerの所属するLVRNの先輩6LACKとのデュエット。
こういう何となく暗いTrapは前作を彷彿とさせる。
艶のある声はこっち系のほうが映える。
14. Anna Mae
華やかさは無いかもしれないが個人的ベストバラード。
バラードはジワジワきてこそなんす。
Tiny Desk Concertも最高だったんでぜひ