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グッドミュージックな映画(ラブコメ編①)

ライター:かずきだよし

どうも。

今回は音楽が良い映画をご紹介できれば。
テーマはラブコメで。
ラブコメは主演の2人の演技のケミストリーばりに選曲が大事!なはず。

ちなみに映画も音楽もジャンルは受け手が己で感じて判断すればいいと思う派なので、私的にラブコメだと思ったものをチョイスしています。
あと、コメディには賞レース狙いの映画より大切なことが詰まってると思ってます。

今回は音楽だけではなく内容もおもしろいやつを選んだつもりです。
ストーリーのネタバレはないはず。
前情報入れたくない方はお気をつけください。

・ロングショット 僕と彼女のありえない恋 (Long Shot)

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まさかの2020年お正月映画として日本で劇場公開。主演はおれたちのフュリオサことアカデミー女優Charlize TheronとおれたちのSeth Rogen。セスローゲンの友人役で「Straight Outta Compton」で実父Ice Cube役を見事に演じきったO'shea Jackson Jr.、名優Stellan Skarsgårdの息子かつ「IT」のペリーワイズ(ピエロ)役で有名なBill Skarsgårdのお兄ちゃんAlexander Skarsgårdも出演。
監督はセスローゲンの相方Jonathan Levine。
国務長官役のシャーリーズセロンと失業したジャーナリスト役のセスローゲンの身分差恋物語。
音楽はBlondie、The Cure、Aretha Franklin、2019年最後に訃報が届いたRoxxete「プリティウーマン」のあの曲などの名曲から、Frank Ocean"Moon River"名カバー、期待しかないBig Thief、Robynなど幅広い選曲。2 Chainzを口ずさむシャーリーズセロンも超キュート。
さらに、Boyz Ⅱ MenとLil Yachtyご本人が出演。ブラックミュージック好きの皆さま、日本のスクリーンでLil Yachtyが観れるなんて最初で最後かもですよ!
下ネタ耐性ある人にはオススメのキュートで笑える、チクリとした毒気も備えた快作。
アイスキューブJrが語る、人を属性で判断することへの危うさなどハッとさせられる場面もちらほら。
あとこういう映画で必ずいる、字幕出て1秒くらいでわざと声出して笑う人。わかってるぜ感出そうとしてるの漏れすぎててクールじゃないですよ。

・ウォームボディーズ (Warm Bodies) 

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同じくJonathan Levine監督作。ゾンビ meets ラブコメの斬新な作品。
イケメンすぎるゾンビ役は「アバウト・ア・ボーイ」のあの可愛かった子供がこんなに何でもできるようになりましたNicholas Hoult。相手役はなかなかな作品選びをしてるものの今ひとつブレイクする感が感じられないスーパー美人Teresa Palmer。イラつかせる気持ち悪い、頭の中に入りたくないJohn Malkovichも出演。
M83、The Black Keys、Bon Iver、The Nationalからガンズ、ボスBruce Splingsteen、Bob Dylan、Scorpionsなどなど。音楽面も一応ホラー的なアメリカンロックからヤングアダルト作品で流れそうなインディー系までを融合。お見事。
こういう作品が興行収入1位取るなんてやっぱりいい国ですね、米。ゾンビ映画のお約束にセルフツッコミしつつ、胸キュンも抑えつつ、アクションもしっかり。

・最後の恋のはじめ方 (Hitch) 

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Will Smithがデートコンサルタント屋さんに扮する小粋な一作。
Ryan Goslingの嫁Eva Mendez、Adam Sandlerに使われまくってるKevin James、どっかで観たことあるはずAmber Vallettaらが出演。
監督は「バウンティハンター」など地味に面白いラブコメ職人のAndy Tennant。
冴えないKevin Jamesが意中のセレブと付き合えるようにWill Smithがプロデュースするなかで、自分自身の恋への不器用さに戸惑い上手くいかないさまを描く。
音楽面では何と言っても主題歌Amerieのキャリア最大のヒット曲"1 Thing"。たぶん普段洋楽聴かない人でもどこかで聴いたことあるやつ。さらにEW&FやThe O'jays、The Temptations、Jimmy Cliff、John伝説のスティーヴィーカバーなどアダルトな音楽がコミカルなシーンを彩る。Will SmithがKevin Jamesにダンスを教えるシーンで流すのはUshe"Yeah"だったり、Kevin Littleのみんな知ってるあれ、N.E.R.D、Omarionあたりの選曲がまさに2005年の映画。
ラストのウィルスミスのセリフは全部名言なので刮目してください。

・世界に1つのプレイブック (Silver Linings Playbook) 

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その後何度もタッグを組むことになるBradley CooperとJennifer Lawrence主演作。この年のアカデミー賞で主要・演技系全部門含む8部門でノミネート。アンジー、Blake Lively、Rooney Maraら数々のライバルがいた中でこの役をオーディションで勝ち取ったJennifer Lawrenceが主演女優賞を受賞。2人を見守るRobert De Niro、Jacki Weaverもノミネート納得の良演。久々のChris Tuckerもナイス。
監督は鬼才David O. Russell。もう一緒に仕事したくない!っていう人も、この人の作品なら必ず出るって人もいる珍しい人。
Alabama Shakes、alt-j、Eagles of Death Metal、Jessie J、The White Stripesら攻めた選曲に加え、主人公のバイオレンスなスイッチを入れるStevie Wonder(原作ではこれがKenny G笑)、Dave Brubeck Quartetなど幅広くチョイス。
これだけのメンツが揃いながらも今作1番の聴きどころはTim Burtonの名参謀としても知られDanny Elfmanによるスコア。どこか片田舎感もある、そして洗練もされている音楽が、このおかしくも愛おしい作品にぴったり。普段スコア聴かない方も楽しめるグッドメロディのはずです。
クライマックスの1番良いシーンを予告に入れちゃう作成担当者、いくないですよ。

・ブラウンシュガー (Brown Sugar)

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レーベルを立ち上げて悪戦苦闘するTaye Diggsと音楽評論家のSanaa Lathan(エイリアンとプレデターのイチャイチャと言う名の殺し合いに巻き込まれるかわいそうなあの人)によるヒップホップをテーマにしたラブコメ。
アーティスト役のYasiin BayことMos Defや元祖Queen Latifah姐さんが脇を固める。どちらも劇中で歌います。
Big Daddy Kane、Slick Rick、Russell Simmons、Method Man、Quest Love、JD、Talib Kweli、Commonらレジェンドたちが語りで出演。
監督はみんな大好き「Dope」のRick Famuyiwa。
もちろん劇中流れ続けるのは最高のブラックミュージック。Common"I Used to Love H.E.R."からEric B. & Rakim、Doug E. Fresh、Slick Rick、M.O.P.のあれ、Mary J.姐さん、India Arie、Jill Scott、Hi-Tek、ジャズ界1の良い声Cassandra Wilsonのシンディーローパーカバー、それからBlackstar!なかでも最高なのはMos Def"Brown Sugar(Fine)"。プロデュースはKanye West!蟹江さん初期の代名詞、早回しでサンプリングかますソウルフルでメロウな楽曲。個人的にはMos Defの曲のなかで1番好きかも。
100人観たら110人くらいはストーリー展開丸わかりな話ではあるけれども、ヒップホップに「出会った瞬間に恋に落ちた」人はマストな作品。

・ハイフィデリティ (High Fidelity) 

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中古レコード屋の拗らせ音楽ヲタ店長が昔の恋人に自分のどこが悪かった聞きながら成長していく(笑)名作。まずその生業が夢。
主役はこの時期ダメンズやらせたらピカイチのJohn Cusack。こんな音楽好きいるよね。。を体現した、ほぼ地のキャラであろうJack Black from Tenacious Dも出演。
レコ屋が舞台の話なのでずっと良い曲流れてます。ロック多め。The Velvet Underground、Queen、ちらっと出るボス、ディラン、Bow Wow Wow(ラッパーよりWowが一個多いほう)、Elton John、ベルセバ、Love、The Chemical Brothers、Elvis Costello、De La Soul、Eric B. & Rakim、The Rootsなどなど。キリがない!最後にジャックブラックが予想を裏切ってカバーするあの名曲に絶対頬が緩みます。サントラの曲目見たら何歌うかわかっちゃうのでできれば知らずに観るのがおススメです。
「よし、今からこのCD売るから。」ってドヤ顔で言ってストアプレイするだけで店にいる人が思わずそれ買っちゃう。的な時代あったんですね。羨ましい。

こうやって並べてみるとけっこう出てくるアーティストかぶってますね、、再発見。

まもなく全米公開される(日本公開未定)、我らがダリウスことLaKeith Stanfield主演のラブストーリー(notラブコメ)「The Photograph」の音楽をRobert Glasperが担当するらしいですね。楽しみ。せめてDVD化お願いします。。


それでは。またいつの日か。
さよなら。さよなら。さよなら。

#音楽 #映画 #ラブコメ #ロングショット

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