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ガレットデロワ食べ比べ

ちょっとずつ日の出が早く、日の入りが遅くなってきました。でも相変わらず朝はどんより曇ってて暗くて気が滅入りますどうもこんにちは。
北陸出身なので太陽が見えない冬には慣れていたはずなのに、長年関西に住んでいたらすっかり忘れてしまったようで…情けないわねェ。

さて、1月のフランスといえばガレット・デ・ロワ(galette des rois)
フランスに来たら絶対食べ比べをしたいと思っていたもののひとつ。とはいえ、一時帰国から戻ったのが1/10だったのですでに出遅れていて、あんまりたくさんは食べられなかったけど。
来年はもっといろんな店を回りたいと思いつつ、書いてみようと思います。

セバスチャン・ブイエ Sébastien Bouillet

日本ではショコラティエとして有名ですが、リヨンではむしろパティスリーのイメージが強いかな?店頭のディスプレイもケーキがメインで、店内の奥の方にチョコレートが置いてある感じ。

1月の店頭の様子
もちろんガレットデロワ推し

幸運なことに近所に店舗があるので、マイファーストガレットデロワはセバスチャン・ブイエ、きみにきめた!

Galette Frangipane 4 pers 22.6€

我が家は夫婦二人なので一番小さい4人用を購入。
直径約18cm。つやつやです。わかります?この光沢。
パイ生地はよーく焼いてあって、普通に持ち上げても崩れたりしません。これは写真撮るのに好都合。あっちこっち移動させてもボロボロ割れないのは助かる(笑)

店員さんに「王冠いる?」て聞かれたので
せっかくだしもらってきた
ちゃんとオリジナルデザインで作ってるのかわいい
カットした姿も美しい

パイ生地はサクサクというよりザクザクで、アーモンドクリームとのバランスがとてもよい。うーん美味しい!
ただフォークで切って食べようとすると飛び散りまくるので、お行儀悪いけど手で持ってそのままかぶりついた方が食べやすかった(笑)
パイ生地がこれだけがっちり固くなるのって、どう焼いてるんだろ…気になる

ちなみにブイエのカラーはフランス本国ではショッキングピンク×黒なんですが、

ショッパーも
箱も

日本の公式サイト見たらくすみピンクになっててびっくり。

公式サイトよりスクリーンショット

確かに日本人にはショッキングピンクよりくすみピンクの方が受けが良いかなぁ。ローカライズが上手い。
日本人と西洋人の色彩感覚の違いについてはまた勉強してみたいなと思っているんですが、日本人が好むくすみカラーは西洋人にはあまり受けないとどこかで聞いたような…世界的に流行ってはいるんですけども。

セーヴ SÈVE Maître Chocolatier Pâtissier

日本未上陸のショコラティエ。リヨンではいくつか店舗がある有名店だそうで、私もこちらに来て初めて知りました。というか近所(ブイエと同じ通り)にお店ができて初めて知ったの、無知ですんません。
店内の写真が撮れなくて(許可を取る勇気がなかった(笑))残念だけど、いつもはケーキが並んでいるショーケースがガレットデロワで埋め尽くされている様子は圧巻。来年は撮影チャレンジします!

Galette Frangipane 3 pers 26€

ブイエと同じくガッチリよく焼きタイプのパイ。フリスビーよろしく投げ飛ばしても崩れなさそう。好き。
確かスタンダードなアーモンドクリームの他にリヨンの郷土菓子プラリーヌ・ルージュ入りのものもあったような?フランス語もおぼつかなくてお店では必死なので、あまりじっくり見る余裕がなく…店内で怪しい挙動にならずゆったりと見られるようになりたい。

焼き色がたまらん

このツヤだけでご飯3杯いける。うそ、紅茶3杯飲める。
ブイエと同じ18cmサイズなのにこちらは3人分の表記でした。うーんフランス人の感覚がわからない。いやそんなことはどうでもいいけど。
そして王冠ももちろんオリジナルデザインだったんだけど、箱に巻かれて折り目がついてしまっててちょっと残念。

この細いひもで縛るのはこっちのパティスリーではスタンダードみたいやねんけど、サザエさんで波平が買ってくるお土産の折詰寿司を連想させる(昭和脳
この模様のガレットデロワは8人用サイズだったかな?
実物は巨大な円盤だった(笑)
断面にアーモンドの皮の粒が見える

で、食べた瞬間。これは…!!
パイ生地の層は薄めでアーモンドクリームがなめらかでがつんと主張してきて、こーれーは、美味しいーーー!!!
食べながらキッチンで小躍りする怪しい女になってしまった(笑)
ブイエがパイ生地とアーモンドクリームのベストバランスなのに対して、セーヴはアーモンドクリームの主張が前面に出てきます。そしてどこまでもなめらか。
有名パティスリー対決は、個人的にはセーヴが好みでした。もちろんブイエも美味しかったけど。
セーヴのチョコもまだ食べていないので、そのうち買いに行こうと思います!

おまけ・PAUL

PAULはリヨン市内にいくつも店舗があるブーランジェリーなのですが、パンを買いに行ったついでに一人用のカットされたものを買ってみました。

1カット4€だったかな?

こちらはスタンダードなタイプのパイ生地。
アーモンドクリーム好きとしてはもうちょっとクリームを入れてほしかったかな。夫は「さつまいもっぽい」との感想。ちょっとわかる気がする。

ガレットデロワといえばフェーヴ

ガレットデロワに欠かせないフェーヴ(そら豆の意味)。
かわいいよねー。

ブイエ。ちゃんと底にロゴが入ってる
セーヴ。チョコのパッケージかな

ブイエもセーヴも厚みがかなり薄かったのでほんまにフェーヴ入ってる???って思ったけど、ちゃんと入ってました。そしてどこに入ってるか全然わからなかった!これもパティシエの腕かしら。
ちなみに2つとも私が引き当てました!いぇい

サイズはほぼ同じ、3cmくらい

というわけで今年はパティスリー2軒+パン屋1軒しか行けなかったけど、近所のパン屋や他のパティスリーで食べてみたい店もいくつかあったので、来年はもうちょっとたくさん食べられたらいいな。今から待ち遠しいです(気が早い

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