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LSHTM〜Week9〜

(「世界中の健康を改善する」。留学生の健康はボロボロですがね、お陰様で)

月曜日(基礎統計)

内容は「多変量解析」。やっと授業が大学院らしくなってきた。層別化や重回帰についての説明。

火曜日(基礎疫学/公衆衛生の課題)

 疫学は「スクリーニング」がテーマ。大学の復習だけど、スライドがわかりやすい。大量のスライドをアニメーション付きで作成された講師には尊敬の念(ただ、課題に追われていて別作業をしつつ受講していた記憶が大半)。

 公衆衛生の課題は「グローバルヘルスにおける植民地主義と救世主主義に取り組む」という内容。LSHTMは歴史上、植民地と深い関わりがあり、その反省から各授業において植民地主義の影響等について語る回、もしくは部分があります(出てくる被害者は黒人だけなのが不満。インドやアジアにもスポットを当てるべきでは?)

水曜日(健康政策/EAP)

テーマは「政策の実施」。政策を立て、実行しても、全部が全部うまく行くわけではない。実際の失敗例をもとに、なぜ失敗したのかをみていく。また、政策を実施することで、「意図しない結果」が生じることも想像に難くない。「じゃ、どうすれば?」というのが次に来て、「明確で論理的な目標」「適切な因果関係」「コンプライアンスを強化するように設計されたプロセス」「熟練した職員」「議会や利益団体からの支援」などがあれば、政策は導入しやすいらしい(実際の実施には、「10の条件」なるものがある)。また、プロセスの実施にはトップダウンとボトムアップがあり、それらの特徴と批判を考察(その後、さらに別の理論がいくつか紹介されますが、話が長くなるので割愛)

木曜日(ヘルスプロモーション/ソーシャルリサーチ)

 ヘルスプロモーションは、実際にイギリス国内で健康増進活動をしている組織の方を招聘し、その方が授業。主張は「実際の現場では、ヘルスプロモーション理論は不規則に使われていて、状況に応じた適切な理論の使用が大切」ってこと。イギリスなので、授業はやはりセオリーが多め。「じゃ、実際はどうなのよ?」という部分を実際に活動されている方から聞くのはいい機会だと思う。

 ソーシャルリサーチは「システマティックレビュー」について。ただ、半分は「エビデンスがどのように政策に反映されるか」といった内容。なので、システマティックレビューの説明としては大まかに全体の流れを説明しただけ。
質的研究に対しては授業2回に渡って説明したのと比べると、相当にあっさりな印象。もう少し細かく、しっかりと説明して欲しかったなぁ。

感想

 9週目。この頃はとにかく「HPPP(健康政策)のエッセイがー!来週はヘルスプロモーションの試験なのにー!」と、相当に焦っていた記憶が。1500 wordsのエッセイなんて簡単に聞こえるのですが、「ネタ集め」がまず厄介。ここで躓いたのでギリギリまで書くことになり、すべてに影響が出る学期末突入するわけです…

 冒頭でも書いたように、とてつもなく忙しく健康にまで影響が出ましたが、「帰国子女」や「ネイティブ」を見ていると結構余裕があります。やはり私の「英語力」がこの忙しさを引き起こしているのだと実感。課題の量としては、マヒドンの方がキツイ気もするし、「週5日9-17時の授業+レポート&プレゼン複数を毎週」だった学部生時代の方がやることは多かった。

英語力は相当に大事なので、IELTS7.5は取ってから留学しましょう。

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