マチアプで脳梗塞の31歳と脊髄小脳変性症の44歳に出会った話
タイトルのまんまなんです。
31の子は28で脳梗塞になって左半身不随に。一度は自殺したいと思ったけど、リハビリがんばって、装具つけて歩けてて、障がい者スポーツにもチャレンジしようとしてる。
44歳の子は30くらいで脊髄小脳変性症発症。脚が年々動かなくなっていって、今は杖をついて歩いてるけど、筋トレしたり、身なりは気を遣ってたり、できることをなるべくしようと前向きにがんばってる。
31の子は脳梗塞になってから2年半、オナニーの仕方もわからないから一度も抜いてないって言ってて。一回添い寝の時セックスして、自分でもどうすればできるか、一緒に探ってあげた。自分でできるようになった、と報告もらったし、私はそもそも今セフレは作る気ないから、そのあともう一度添い寝したけど、何もしてない。向こうはちょっと触ってきたりちゅってしてきたりしたけど。ごめん、私寝る前までお話して、寝る前にハグした、近くに存在感じるだけでよくて、腕枕も手つなぎも要らないんだ😂向こうは背を向けて寝た私にショックだったみたい💦だってめんどくさいし、体いたくなるやん、😂。んでまた明後日彼は有休取ってデート予定。
44歳の子は、今日初めて会ってきた。昔そのマッチングサイトの写メコンテストで全国一位を何回か取ったらしい彼は確かにおしゃれイケメンだった。笑顔もかわいくて永遠の少年タイプ。学生時代バスケに明け暮れてて、明るくてちょっと風変わりでおもしろい彼は、きっと男女に限らずモテていただろう。自分に自信もあっただろう。だけど、この病気は少しずつ進行する病。しかも、調べてみたら治療法がなく、発症10年くらいで寝たきりになって亡くなることが多い難病。病気のせいでヘルニアになり、そこからめまいも起こった時はすべてが嫌になって生きてる意味がわからなくなって死のうと思ったらしい。一時間半くらいご飯食べながらお話したけど、途中からこっちを見なくなって口数が少なくなった。背もたれが遠くて座りづらい椅子だったからしんどいのかも。そう思ったけど、たった一時間半のランチで解散になったからもしかして私の何かが気に入らなかったのかな?とも思った。でも帰り際
こんな感じだから嫌ならこの場で切ってくれていいよ。時間の無駄やからね。
と言う言葉に、今後も関係を続けたいと思ってる気持ちを感じた。やっぱり座り心地が悪かったんだな、と理解した。
彼には、私はまた会いたいと思ったこと、座り心地や店のつくりなど、私にはわからないから、彼にとって大丈夫かどうかリサーチして、より居心地のいい店を選んでほしいし、そこはきちんと伝えてほしいということ、あと私は私の理由で誰とも付き合う気がないこと、エッチもするつもりがないということを伝えた。
本業のお客さんがちょうど障がい者施設で働いてる人で。彼らの話をしたら、麻痺の人はそこが底だからまだいいけど、進行性の病の人は大変だ、という話を聞いた。ほんとにその通りだと思う。調べれば調べるほど、この病気になって明るい未来は見えてこない。自分がもしこんな病気だとわかったら…さすがの私もちょっと耐えられそうにない。でも、だからこそ、そんな病を抱えながらもなんとか抗って前を向いて生きてる彼をすごいな、素敵だな、と思うし、せっかく出会えたなら友達として少しでも心の支えになってあげたいな、と思う。でも同時に迂闊なことはできない、私が彼ともっと親しくなれば、彼の病が進行していく姿も見続けなければいけないということ。もしかすると彼の最期を見届ける可能性も近い将来にありうるということ。そんなことを考える。
彼らを見ていると、ほんとに健康であることがいかに幸せなことか、でも、そのことだけが、人間の価値ではないこと、大変な経験が人をやさしくすること、でも、みんな、やっぱり弱くてそこを支え合いながら生きていかないといけないということ…そんなことを強く感じる。
うーん、どうなっていくのかなー。