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フィルムカメラの復活は可能か?
デジタルカメラやスマートフォンの普及によって、フィルムカメラは一時的に市場から姿を消したように見えた。でも近年、フィルムカメラの人気が再燃しつつある。(少なくとも僕はそう感じる。みんなもそうだよね?)
その要因を考えてみた。
まず、アナログの独自性。デジタルカメラでは写真の確認や編集が瞬時にできる一方で、フィルムカメラはその場で結果を見ることができない。現像するまで写真の出来栄えが分からないという「待つ楽しさ」が、現代の即時性に慣れた消費者に新鮮な体験を提供している。また、フィルム写真の質感や色味はデジタルでは完全に再現できず、「唯一無二」の魅力があるとされる。このような特性は特にZ世代の若者たちの間で、ノスタルジアや自己表現の手段として支持を集めている。簡単にいえば、いわゆるエモいってやつ。エモいは正義。
次に、サステナビリティの観点。デジタル製品は技術革新のサイクルが早く、すぐに陳腐化する場合が多い。新しいシリーズが出たらすぐにそれに乗り換えたくなるよね。一方で、フィルムカメラは適切なメンテナンスをすれば数十年使い続けることが可能。環境意識が高まる中で、「長く使えるもの」に価値を見出す人々が増えていることも、フィルムカメラ復活の一因と言えると思う。
さらに、コミュニティと文化的な広がりも重要で、SNSや写真共有サイトを通じてフィルム写真を投稿する人が増え、これが新たなファンを生んでいる。また、有名ブランドが復刻モデルを発売したり、映画やドラマでフィルムカメラを使用するシーンが登場するなど、ポップカルチャーの中での露出が若者層の関心を引きつけている。実はこれがめちゃくちゃ大きいと僕は思う。
でも、もちろん課題もある。フィルムの生産コストや現像の手間がデジタルに比べて高いこと、また需要が限定的であるために価格が上昇している点だ。このコスト面が一般層への普及を妨げる要因になる可能性は否めない。このハードルをどうにか下げたい。それにはフィルムカメラが再びもっと普及するしかない。鶏が先か卵が先か…
結局のところフィルムカメラがかつてのような主流となる可能性は低いけど、その独自性や文化的価値によって、ニッチな市場で「再び光輝く」ことは十分に可能だと思う。現代のデジタル時代において、アナログの魅力はむしろキラキラと際立っているんだ。
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