雪の日

時間はきちんと守る人。

先に彼がついていて、私が車にかけよる。


「お待たせ!前?後ろ?」

『あ、前でいいよ』

助手席……夢じゃないよね?生きてるよね?

奥さんは当たり前に座ってるのかぁ。
いいなぁ、羨ましい。

妬みとかじゃなく
ふつうにいいなぁって思った。笑


私は彼を奪いたい願望は皆無だから
いいなぁ~って、いつもそれだけ。


「雪降るなんてね… 寒すぎ(笑)」

『な。さみぃわ… 子供帰ってきたら
雪で遊びたがるだろうな、これは(笑)』

「いいパパだね。」


彼がいいパパしてると嬉しくなる。
気持ちがぽかぽかしちゃう。

休みの日は子供と遊んであげて
本当にいいパパだから
私は彼の家庭を壊すことだけはしたくない。

そのために、ひっそりこっそり会う。

それがお互いの幸せのためだから。


そんなこと考えてたら

『ちょ、触って(笑)』

「え?」


私がそんなこと考えてるとは露知らず
彼の彼は大きくなっておりまして…


「手、冷たいけど平気?」

『いいよ、大丈夫』


彼の家に着くまでに
私の手は彼のカイロによって温められ←

車内ではふざけた会話ばかりして
緊張も程よく解けて。


駐車場に停める前に私を降ろし
彼の家に招いてくれた。


この日、初めて彼と
2時間半も一緒に居られた。


……てか、ラブホ行けたやん。


という事後突っ込み ·͜·

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