親のことが嫌いな私2
なんで嫌いになったか、決定的なのは就活を控えた大学4年生の時のこと。
だが、話は遡って私の幼少期について綴ろうと思う。
私は自分で言うのもアレだが、『勉強が出来る大変優秀な子』だった。都心まで新幹線で何時間もかかるような地方都市に生まれ、将来の夢は海外で働くこと、医者、弁護士と当たり前のように“世に言う優秀な人材”に絞られた。
小学校からお受験、中学入試のための全国模試では総合1桁まで成績を伸ばした。
中高こそ成績は奮わなかったが、それでも学校名を聞けば「優秀なのね」と言われるような学校だった。
大学は上京し、皆が聞けば分かるような大学の、名門学部に進学。最後に抱いた“弁護士になる”という夢を叶えるべく、1年生から奮闘していた。
両親は非常に教育熱心で、中学受験の時は一緒になって勉強したりしてくれた。
中高時代は部活動の送り迎え、留学の支援、勉強のバックアップと手を尽くしてくれた。
なぜここまで両親は教育熱心だったのだろうか。
子供への愛情、将来困らないための教育、高い教養の獲得。確かにこれらが理由でもあるだろう。私自身、それは理解しているし感謝している。
しかし、それでも心のどこかに引っかかっている、忘れられない両親の言葉が「本当に?」と問いかけてくる。
私は、親の『第2の人生』なのではないか。