バラ色の日々/THE YELLOW MONKEY
昔話ばっかりしている私が、たまには今の話をしている。
ちょっとした楽しみの話。
2024年 4月
急な「バンド組みませんか」という連絡
軽音部の同期で、ボーカルの女の子
高校を卒業してから連絡を取っていなかった。
なぜ今更、声をかけてくれたのだろう。
忘れ去られていたと思っていた。
私のことをブロ解していたから。
お互いの暗黙の了解だから触れないけど。
正直嬉しかった。とても。
大学生になってからは、刺激のない毎日だった。
そんな平凡な毎日を支えてくれたのが音楽だ。
このお誘いで、高校時代のキラキラした日々を取り戻せると思った。
でも、怖かった。
大学時代の日々をつならなくした原因は自分にあったから。
臆病になったいたんだ。誰からも嫌われたくなくて。
当たり障りのない人間を演じていた。素の自分を出せずに。
コロナ禍で強制的に人間関係を断たれていた時、
自分のことを俯瞰的に見れるようになった。
過去の自分を見つめ直した。
イヤな人間だったんだ。人に迷惑をかけるような。
そこから、一歩踏み出せなくなった。
人の目を気にせずにはいられなくなった。
嫌われたくなくて、目をつけられないように生きていた。
だからこそ、特別好かれることもなかった。
もっと大胆に、わがままに生きたいな。
芯のあるボーカル
いつのまにか変わっていたギター
優秀なキーボード
知らない間に後輩になっていたドラムの先輩
昔を引きずっているベースの私
そんな5人のバンドでの時間は、私の唯一の楽しみでもある。
私という人間が必要とされている、そんな実感がある。
ベースが弾けなきゃ、存在価値なんてないのかもしれないけど。
今は、この人たちと一緒に、同じ時間を過ごせるだけで幸せだ。
でも、この居場所も長くは続かないだろう。
新しい居場所を探さなきゃ。一人では生きられない。
幸せは長く続かないし、良いことばかりじゃないのは知っている。
私には人を惹き寄せる、繋ぎ止める魅力はない。
みんなには居場所がある。だから固執したくない。
私にとっての目的地でも、誰かにとっての中継地点。
みんな旅に出て、私は一人取り残される。
その時のため、準備をしなきゃ。