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アクシス(4012)2024.12月期第3Q決算分析

 2024年銘柄分析①、株式会社アクシス(4012)(以下「アクシス」)の第3Q決算分析です。

※本記事は個別株の銘柄分析であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。個別株への投資は自己責任ですが、本記事が投資検討の一助となれば幸いです。




○はじめに

 アクシスの銘柄分析や決算分析は過去に記載していますので、興味がある方はご確認ください。

 


○概要

(1)業績

2024.11.7「2024年12月期第2四半期決算補足説明資料」より引用

  QonQで売上高14.5%、営業利益24.6%増で、各利益は好調に推移しております。通期業績予想に対しての営業利益進捗率は78.9%で問題ない一方、売上高進捗率が73.4%と少しビハインドとなっています。
 営業利益率は第3Q時点で10%を超えていて、昨年度から改善しており非常に素晴らしいです。

2024.11.7「2024年12月期第2四半期決算補足説明資料」より引用

 四半期業績推移について、売上高は過去最高を更新した一方で、営業利益は人件費の先行投資を実施し、今期一番少ない結果でした。
 個人的には正直、売上高がもう少し欲しかったです。通期売上予想が75億円なので、第4Qで約20億円の売上が必要となりましたが、果たして大幅増収は可能なのか、このあたりが株価の軟調な原因ではないでしょうか。

(2)システムインテグレーション事業

2024.11.7「2024年12月期第2四半期決算補足説明資料」より引用

 システムインテグレーション事業については引き続き好調な伸びですが、受注残高が思っていたより伸びていないのが気になりました。昨年同期比を下回っていないので、ネガティブな印象は受けませんが、第4Qの売上に直接リンクしてくる部分ですので、第4Q大丈夫?と思う部分ではあります。

(3)ITサービス事業

2024.11.7「2024年12月期第2四半期決算補足説明資料」より引用

 ITサービス事業についてです。今回からKITAROの売上高と技術支援売上高を分けて記載いただいているので、資料が見やすくなって非常にありがたいです。
 KITAROの契約台数は第2Q時点で通期計画を達成していましたが、第3Qは台数を更に伸ばしています。売上高も少しずつではありますが着実に伸びていますので、この調子を維持してもらいたいですね。

(4)人材定着に向けた取り組み

2024.11.7「2024年12月期第2四半期決算補足説明資料」より引用

 採用や定着に向けた取り組みは着々と行っているようです。やはり企業の成長ドライバーである人への投資は個人的に重要視していますので、従業員数や新卒採用数が右肩上がりなのは良いことだと思います。

(5)「KITARO×モバイル」について

2024.11.7「2024年12月期第2四半期決算補足説明資料」より引用 

 スマホでKITAROが利用できる「KITARO×サービス」が10月からスタートしています。利用料金の低額化と、今は誰もが一台持っているスマホでのサービスということで、利用者の拡大に期待したいです。

○株価について

 第3Q決算については各利益の伸びが素晴らしく、特に純利益は3Qまでで前年度比29.3%増なので、トータルでよい内容だったと思いますが、受注残が思ったより伸びておらず、第4Qの売上高に懸念がみられたことから、軟調な状況が続いています。
 しかし、アクシスは、DXという事業性に加え、安定性、成長性、財務も非常に素晴く、配当も徐々に増やしておりますので、引き続き期待していきたいと思います。

○最後に

 本銘柄については、引き続き四半期ごとに分析を進めていきます。
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