アクシス(4012)2024.12月期第3Q決算分析
2024年銘柄分析①、株式会社アクシス(4012)(以下「アクシス」)の第3Q決算分析です。
※本記事は個別株の銘柄分析であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。個別株への投資は自己責任ですが、本記事が投資検討の一助となれば幸いです。
○はじめに
アクシスの銘柄分析や決算分析は過去に記載していますので、興味がある方はご確認ください。
○概要
(1)業績
QonQで売上高14.5%、営業利益24.6%増で、各利益は好調に推移しております。通期業績予想に対しての営業利益進捗率は78.9%で問題ない一方、売上高進捗率が73.4%と少しビハインドとなっています。
営業利益率は第3Q時点で10%を超えていて、昨年度から改善しており非常に素晴らしいです。
四半期業績推移について、売上高は過去最高を更新した一方で、営業利益は人件費の先行投資を実施し、今期一番少ない結果でした。
個人的には正直、売上高がもう少し欲しかったです。通期売上予想が75億円なので、第4Qで約20億円の売上が必要となりましたが、果たして大幅増収は可能なのか、このあたりが株価の軟調な原因ではないでしょうか。
(2)システムインテグレーション事業
システムインテグレーション事業については引き続き好調な伸びですが、受注残高が思っていたより伸びていないのが気になりました。昨年同期比を下回っていないので、ネガティブな印象は受けませんが、第4Qの売上に直接リンクしてくる部分ですので、第4Q大丈夫?と思う部分ではあります。
(3)ITサービス事業
ITサービス事業についてです。今回からKITAROの売上高と技術支援売上高を分けて記載いただいているので、資料が見やすくなって非常にありがたいです。
KITAROの契約台数は第2Q時点で通期計画を達成していましたが、第3Qは台数を更に伸ばしています。売上高も少しずつではありますが着実に伸びていますので、この調子を維持してもらいたいですね。
(4)人材定着に向けた取り組み
採用や定着に向けた取り組みは着々と行っているようです。やはり企業の成長ドライバーである人への投資は個人的に重要視していますので、従業員数や新卒採用数が右肩上がりなのは良いことだと思います。
(5)「KITARO×モバイル」について
スマホでKITAROが利用できる「KITARO×サービス」が10月からスタートしています。利用料金の低額化と、今は誰もが一台持っているスマホでのサービスということで、利用者の拡大に期待したいです。
○株価について
第3Q決算については各利益の伸びが素晴らしく、特に純利益は3Qまでで前年度比29.3%増なので、トータルでよい内容だったと思いますが、受注残が思ったより伸びておらず、第4Qの売上高に懸念がみられたことから、軟調な状況が続いています。
しかし、アクシスは、DXという事業性に加え、安定性、成長性、財務も非常に素晴く、配当も徐々に増やしておりますので、引き続き期待していきたいと思います。
○最後に
本銘柄については、引き続き四半期ごとに分析を進めていきます。
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