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見かけの数値にだまされない!タスキHDの実力を分析
4月1日に経営統合した株式会社タスキホールディングス(166A)(以下「タスキHD」)の業績予想が開示されましたので、現在の株価が割安かどうか、簡単に整理していきたいと思います。
※本記事は個別株の銘柄分析であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。個別株への投資は自己責任ですが、本記事が投資検討の一助となれば幸いです。
○はじめに
経営統合前の株式会社タスキ(2987)の事業内容、業績および今後の見通し、投資対象としての魅力、第1Q分析も記事にしてますので、ご確認ください。
○概要
(1)業績予想
![](https://assets.st-note.com/img/1712370310272-bxfsEiYule.png?width=1200)
資料より業績予想が示されましたが、決算期は株式会社タスキを引き継ぎ9月期となります。よって、3月期であった株式会社新日本建物は半期分の計算となり、今期は2社分全て売上が反映されているわけではありません。
つまり、会社の分析をするためには、新日本建物分の通期業績を試算し、タスキHD本来の実力をイメージする必要があります。
(2)試算
![](https://assets.st-note.com/img/1712531186492-jQ7lqfQPBP.png?width=1200)
旧タスキでの業績予想が当初から変更していないと仮定すると、24.9月期の旧新日本建物の半期分は、以下の内容になります。
<新日本建物分 24.9予想>
・売上高 17,000百万円
・営業利益 1,280百万円
・経常利益 1,200百万円
・当期純利益 720百万円
①1つ目の試算として、旧新日本建物の半期分を2倍し、旧タスキの24.9月期業績予想に上乗せします。
<旧タスキ24.9予想+旧新日本建物24.9予想×2>
・売上高 61,000百万円(27,000+17,000×2)
・営業利益 5,730百万円(3,170+1,280×2)
・経常利益 5,200百万円(2,800+1,200×2)
・当期純利益 3,370百万円(1,930+720×2)
②2つ目の試算として、旧新日本建物の24.3月期をそのまま旧タスキの24.9月期業績予想に上乗せします。
![](https://assets.st-note.com/img/1712532358304-BOIDva1iOb.png?width=1200)
<旧タスキ24.9予想+旧新日本建物24.3予想>
・売上高 50,660百万円(27,000+23,660)
・営業利益 5,850百万円(3,170+2,680)
・経常利益 5,230百万円(2,800+2,430)
・当期純利益 3,610百万円(1,930+1,680)
数値が低い「①」を採用し、保守的な業績予想をイメージするとともに、一株あたり当期純利益、予想配当金額もあわせて試算します。
<タスキHD24.9予想>
・売上高 61,000百万円
・営業利益 5,730百万円
・経常利益 5,200百万円
・当期純利益 3,370百万円
・一株当期純利益 81.2円(63.85円×3,370円/2,650円)
・一株配当予想金額 30円(24.9(半期)15円を2倍。配当性向約37%)
2024年4月5日時点の株価が604円なので、PERは約7.4倍、配当利回りは約5%となり、不動産業を加味しても、割安であるといえます。(※銘柄分析時に詳細を確認しているので割愛)
〇ポジティブだった点
個人的に1番ポジティブだったのは、旧タスキの業績予想を今回のタイミングで下方修正できたにもかかわらず、それを行わなかったことです。
第1Qが前年度比で良くなかったことに加え、すでに第2Q業績を把握している経営陣が下方修正しなかったということは、旧タスキの業績は引き続き計画どおりであることがうかがえます。
○今後の株価について
今後の株価については、第1Q分析でも述べたように、第2Q決算があまり期待できないことが予想され、しばらく軟調局面が続くことが予想されます。
ただし、事業は旺盛で、棚卸資産も過去最高であること、現在が割安であることに加え、旧タスキも旧新日本建物も、ここ数年は右肩上がりの業績であったこと、24.9月期は経営統合にともなう諸経費が計上されていることから、25.9月期の業績予想は個人的にかなり期待しています。
将来に魅力を感じ、購入を検討されている方は、割安な今が買い時かもしれませんね。
○最後に
投資に絶対はありませんが、タスキHDへの投資については、損する可能性
が低く、3年後には株価もかなり成長していることが予想されます。個別株への投資を検討されている方は、本記事が検討の一助となれば幸いです。
本銘柄については、引き続き四半期ごとに分析を進めていきます。
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