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タスキHD(166A)新中期計画発表

株式会社タスキホールディングス(166A)(以下「タスキHD」)の2024.9月期通期業績と新中期計画が発表されましたので中身を見ていきたいと思います。

※本記事は個別株の銘柄分析であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。個別株への投資は自己責任ですが、本記事が投資検討の一助となれば幸いです。



○はじめに

 タスキHDの事業内容、業績および今後の見通し、投資対象としての魅力等については、過去に紹介(以下リンク先)していますので、是非ご確認ください。



○2024.9月期通期業績

(1)業績

タスキHD 2024.11.12「2024.9月期 決算説明資料」より引用

 2024.9月期の通期業績について、第3Qから40%分を上積みできるかと心配しておりましたが、無事計画を上回り、達成率100.8%となりました。
 各種利益については、非資金取引である棚卸資産の評価替えを行い、増減率がYonY比で下がっていますが、EBITDAベースでは計画どおりということで、全く問題ないでしょう。

タスキHD 2024.11.12「2024.9月期 決算説明資料」より引用

 それにしても第4Qの旧タスキのIoTレジデンスの売上はどうなっているのでしょうか(笑)。竣工済み物件は全て売却ということで、好調の域を超えていると思います。需要がかなり高いようなので、投資家としてはこの調子を維持していってもらいたいですね。

(2)棚卸資産

タスキHD 2024.11.12「2024.9月期 決算説明資料」より引用

 棚卸資産残高は、今期売上が第4Q偏重ということもありQonQ比で減少していますが、昨年同期比も同様ですし、在庫は確実に積みあがっています。
 YonY比較でも約1.6倍の棚卸資産が増えていますので、2025.9月期の業績も期待できそうです。


○新中期計画発表

タスキHD 2024.11.12「長期ビジョン・中期経営計画」より引用

 今期の決算にあわせて、新しい3か年の中期経営計画が公表されました。
立会外分売の頃から数年間タスキを見ている私からすると、今期も含めて、明示した計画は達成してくる会社でありますので、3年後までには是非、売上高1,000億円超えを期待しています。

タスキHD 2024.11.12「長期ビジョン・中期経営計画」より引用

 主要KPIについて、投資家が気にするROEやEPSはどんどん伸ばしてもらいたいですし、SaaS事業についても、他社との差別化のため、引き続き頑張っていただきたいです。
 また、2025.9月期から累進配当に移行するようです。配当の安定は株価の安定にもつながりますので、かなりいい変更点だと思います。

○2025.9月期業績予想

タスキHD 2024.11.12「2024.9月期 決算説明資料」より引用

 2025.9月期の業績は個人的に想定した範囲内のものでしたが、想定した計画どおりの内容が公表されてホッとしました(笑)(ポートフォリオの大部分がタスキを占めていたので。。。)
 一方で、配当金については35円という、かなりインパクトがある数値を出してきたなという印象です。本来であれば92円×35%=32円程度が相場ですが、35円は配当性向35%を上回る数値なので、会社側もインパクトを優先したのかなと思いました。

○最後に

 投資に絶対はありませんが、タスキHDへの投資については、上場来高値も記録し、今後もかなり成長していくことがが予想されます。個別株への投資を検討されている方は、本記事が検討の一助となれば幸いです。
 本銘柄については、引き続き四半期ごとに分析を進めていきます。
 「スキ」&「フォロー」をいただけると、大変モチベーションにつながりますので、本記事が気にいっていただけたなら、是非是非よろしくお願いします!




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