「負けない投資×3年で2倍」銘柄分析2024-③ ノバシステム(証券コード5257)
2024年の「負けない投資かつ3年で2倍が狙える銘柄~第3弾~」は、ノバシステム株式会社(5257)です。事業内容、業績および今後の見通し、投資対象としての魅力に触れ、負けない理由および3年間で2倍が狙える可能性を解説します。(令和6年4月20日時点のデータをもとに作成 株価3,205円)
※本記事は個別株の銘柄分析であり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。個別株への投資は自己責任でお願いします。
○事業内容
ノバシステム株式会社(以下「ノバシステム」)は、システムインテグレーション(SI)事業とクラウドサービス(CS)事業のサービスを展開する会社です。
○業績および今後の見通し
(1)業績
ノバシステムは、直近2年で増収増益を達成し、売上、各利益を順調に伸ばしています。2023年上場以来、株主還元を意識し、高い成長へのこだわりを持っています。
(2)今後の見通し
今期(2024年9月期)も増収増益(前期比売上17.2%増、営業利益16.9%増、経常利益25.1%増、当期純利益13.7%増)を見込んでおり、過去最高益を更新する予定です。
ここからは、投資対象としての魅力を解説します。
○投資対象としての魅力①~負けない投資~
(1)需要が旺盛な事業
少子化等にともない、今後も労働人口が減少する日本において、企業は効率的な経営が一層求められており、DX化を推進するノバシステムの事業は非常に旺盛な需要があります。
(2)PER約12倍は割安、ROE20%以上は高水準
上場企業のPERは15倍以下が割安とされており、PER約12倍は、業種別PER平均(情報・通信業)のプライム市場約27倍、スタンダード市場約20倍と比較しても、かなりの割安感があると言えます。(「日本取引所グループ 規模別・業種別PER・PBR(連結・単体)一覧 2024年3月」より)
また、一般的にROEが10%を超えている場合、経営効率がよく投資価値のある企業であるとされており、中小企業の業種別ROE平均(情報通信業)13.7%と比較しても、ノバシステムは、より効率的に利益をあげていると言えます。(中小企業庁「令和4年調査の概況」(令和3年度決算実績)より)
(3)自己資本比率も高い水準をキープ
自己資本比率が約50%あり、経営安定の目安と言われている30%を上回っていて、安定した経営ができていることがうかがえます。
○投資対象としての魅力②~2倍が狙える投資~
(4)中期計画は成長性「◎」にもかかわらず保守的に試算
ノバシステムの中期計画については、今後3年間で毎年約15%の成長を見込んでいますが、決算説明時に「契約単価アップを反映させていない保守的な数値、売上高年間20%は目指したい」という説明があり、個人的にかなり期待しています。
<ノバシステムHP 決算説明会 書き起こし(抜粋)>
「売上ベースで、2024年度は63億5,000万円、2025年度は73億円、2026年度は84億円と、だいたい年15パーセントくらいの成長率を見込んでいます。先ほどからお伝えしているとおり、我々は非常に保守的に数字を出していると思っています。投資家のみなさまに安心してもらいたいという意向で、不可能な数字は出していません。ただし、当然、これ以上の数字を出していく予定です。損益計算書についても、非常に手堅い数字だと考えています。」
「2024年度は、単価ベースで平均4パーセントから5パーセントの向上となります。2025年度には2024年度比で10パーセント、さらに2026年度は同じく2024年度比で15パーセントの引き上げの交渉がほぼ決まっているところです。」
(5)配当は現在0円だが、将来的には配当性向50%!?
ノバシステムの配当は現在0円ですが、来期にあたる2025年12月期から配当実施、中長期的には配当性向50%を目指すことを明言しています。
2025年12月期の想定配当金額と現在の株価を勘案すると、配当利回りは約3.3%となり、キャピタルゲインだけでなく、高いインカムゲインも期待できそうです。
(6)ストック収入メインの安定経営
ノバシステムのクライアントの多くは長期間の継続取引をしており、大手企業が売上の多くを占めていることから、今後も安定したストック収入が見込めます。また、継続案件も多く抱えていることから、売上が雪だるま式に増えていく可能性が高いです。
○最後に
投資に絶対はありませんが、ノバシステムへの投資については、損する可能性が低く、3年後には株価もかなり成長していることが予想されます。個別株での投資を検討されている方は、本記事が検討の一助となれば幸いです。
本銘柄については、決算短信が公表される四半期ごとに分析を改めていきます。「スキ」&「フォロー」をいただけるとモチベーションにつながりますので、本記事が気にいっていただけたなら、是非是非よろしくお願いします!