日記1
1/2。夜はパーティだって言うのに、今日は朝からブルーな気分だった。不思議かもしれないけど、俺からすれば当然の帰結さ。厳密にはナイーブ半分、期待半分っつったとこか。新品のシルクのワイシャツに袖を通し、襟のボタンも留めて、彼女がふとウィンドウの前で立ち止まって「みて、これイケてる!あなたにも似合うと思うよ」って話してた綺麗なダークのタキシードを羽織ったら、ダディのセダンに乗り込んで暫く走らせたところ、ブルーの屋根が一際目立つ彼女の家の前に停める。
すると間もなくドアが開いて、そこから現れた君を一目見るや、僕の心臓は最高潮に張りつめて、血が身体を駆け抜けていくのが分かった。
「お待たせ! ふふ、そのタキシードやっぱり似合ってる 素敵よ」
「ありがとう、君もとても素敵だよ 本当に 間違いなく」
ぎこちない空気に、夜めいていくホライゾン。
魂の叫びはこんなにもうるさいのに、ああ、この場を持たせる言葉の一つだって出てきやしない!
こんなんじゃダメだ、分かってるのか?俺。
なんせ今日のパーティには、″アイツ″もやってくる。色男で、ダンスも上手い。きっとクラブ中がアイツに見惚れちまう。そしてそんなアイツも、彼女のことを狙ってる────
「な、なにか曲かけようか」
「ええ、ありがとう!アタシボズ・スキャッグスが聴きたいわ」
もちろんいいよ、そう言って流れ始める『Lowdown』。でも俺の頭の中ではすでに、あのナンバーが流れ始めていた。
☆。.:*・゜✩.*˚✩.*˚☆。.:*・゜𖤐 ̖́-✩.*˚☆。.:
お願いさ ///
Shootin' Star ///
///
今夜 ///
///
永遠 ///
を ///
奇跡へ ///
ご機嫌な ///
Superstar ///
///
あの子を ///
お気に ///
召す ///
前 ///
に ///
///
☆
☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜
𖤐 ̖́- お 願 い さ Shootin' Star 𖤐
✩.*˚☆。.:*・゜✩.*˚✩.*˚☆。.:*・゜✩.*˚☆。.:
ごめんなさい、間違えました。
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