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がんばって調色すると分かる加齢と個性

横須賀のレゲエバッシュに行くつもりなのに、雨が降ってる。2時間かけて雷強風警報の横須賀へ行き、ほとんど知らないレゲエを楽しむことはできるのか?
行くけど。


こないだ本気の調色をした。
調色とは何かというと、塗料の色を調整して目標の色に合わせること。目的の色が大量に欲しい場合は塗料メーカーに発注すれば良いが、そんなにたくさん要らないという時は自分で調合して作る。
今回は特に色にシビアな案件だったので本気で作った。2人がかりで15色作って、更に別でチェックする人が指摘して、直して、チェックして、直して…で2日近くかけた。
ディズニーランドの仕事なんかだと当たり前にこのくらいかけると思うがうちはディズニーランドではないのでこんなに時間をかけるのは珍しい。

それでまあ当たり前なんだけど、日光の下の日陰で合わせていても、時間経過とともに少しずつ変わってくる。雲が多くなってきたとか午後になったとかでもう全然変わるし、15時以降は全くだめ。本当に本気で作るなら調色用ライトを導入したほうが良い。

で、調色用ライトを導入したとしても、今度は人間の目が人それぞれに違うから、話が合わなくなってくる。
人間の色覚は3つの錐体細胞に影響されてるらしい。多くの人が赤、緑、青を認識する3つの錐体を持っている。
でもみんな同じ細胞じゃないし年齢によって状態も違うし、黄色味の見え方が弱い人とか赤味が強く見えている人とかの僅かな違いがある。別に普通に生活してたらそんな違い気にならないんだけど、シビアに色を合わせようと奮闘していると人それぞれ違う細胞を持っていることに気づく。だから一生ご希望の色に合わせることは出来ない。周りの人の話も含めた傾向として、加齢とともに黄が見えづらくなっていってるような気がする。
こうなったらその場で最も権力のある人の見え方に合わせるしかない。
「ちょっと赤味強すぎたかな…まあでもとりあえず検品してもらうか」ですんなり通るなら良し、「明らかにぴったり合っているけど権力者が赤味が足りないというなら赤味足しとくか」みたいな。
結局最後はこうしてつまらない仕事となる。正解がどこにあるかは流動的でくだらない。仕事だから。時間とお金が関わっているので、物事の本質を追求している場合ではないから。

ちなみに黄の錐体を持っている人が極稀に居て、色の見え方が大分違うらしい。昔友達と話してたら色の認識が合わなかったので詳しく聞いていたら明らかに見えている色数が多かったことがあり、おそらく4つ目の錐体細胞を持っているのではと感じたことがある。「俺ネットにあるあなたはどこまで色が見えますか?のテスト、結構高得点でるよ!」とかのレベルではない。すごくレアなので半信半疑だけど、明らかに違ったので多分そう。タンポポ色というのが緑に分類されるか黄色に分類されるかまじで分からんいつも迷うそして間違うと言っていたので多分そう。

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