UI/UXについて勉強する day4
本日の内容
今日は、様々な有名企業のミッションやサービスコンセプトに触れて、それをベースにどんな製品をリリースし、UXがどのように作られているかを調べていきます。
1.コカ・コーラ/Coke ON
1年で400万DLを突破する人気のアプリ
コカ・コーラの会社として掲げているMISSIONはこちら。
世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。
前向きな変化をもたらすこと。
これらのミッションに基づいて、「買う」・「飲む」・「楽しむ」シーン別の新しいサービスを、いつでもどこでも体験できるサービスとしてCoke ONが誕生したようだ。
サービス名も会社のミッションに基づいていて、コンセプトが一貫されていてブレが無いところがまさにサービスコンセプトの重要度を示しているように感じた。
いつでもどこでも気軽に利用することができ、気持ちを前向きに<スイッチ・オン>してくれるようなサービスをコンセプトに設計され、そのコンセプトから「Coke ON」と名付けられました。
このサービスは、ドリンクを買うサイクルの中心にある。先日調べた「良いサービスではなく、売れるサービスを作る」所に紐づくと思うが、「ユーザーにドリンクを買ってもらう」という目標のために、買うまでの前後の体験をうまくデザインしている。
買って楽しい、飲んで楽しい、普段も楽しい(歩くだけでスタンプが溜まる)というUXが多くのユーザーの心をつかんだのではないだろうか。
これにより、ユーザーは「ドリンクを買うときはコカ・コーラにしよう」という気持ちになり、イメージ向上につながり、顧客満足度向上やブランディングに影響を与える。
つまり、ユーザーをポジティブな気持ちにさせることは、UXデザインにおいて重要な要素であり、それが会社のブランディングに繋がるので、UXというものはサービスにおいて非常に重要なポイントなのだ。
2.アイリスオーヤマ
1.会社の目的は永遠に存続すること。
いかなる時代環境に於いても利益の出せる仕組みを確立すること。
2.健全な成長を続けることにより社会貢献し、利益の還元と循環を図る。
3.働く社員にとって良い会社を目指し、会社が良くなると社員が良くなり、
社員が良くなると会社が良くなる仕組みづくり。
4.顧客の創造なくして企業の発展はない。生活提案型企業として市場を
創造する。
5.常に高い志を持ち、常に未完成であることを認識し、革新成長する生命力
に満ちた組織体をつくる。
生活提案型企業として市場を創造するというところが、サービスコンセプトのベースになっている。実際に新たな業態を創り上げ、ベストな状態での生産・提供をできるようにしてる。
また、毎週月曜日に新商品の開発会議を行っており、とにかくたくさんのアイデアが毎日のように生まれているのではないだろうか。
かつ、毎年その新商品が総売り上げの60%以上を占めており、ヒット商品を数々生み出している印象を受ける。
”ユーザーの日常における不便の解消”や”いらない機能を削った低価格での提供”など、より消費者視点に立った製品開発が行われているところで、ユーザーの信頼やブランディングを創り上げている。
この完全ユーザー視点での開発というところが、大きくUXに影響を与えている。UXが考えられていない、すなわち概念がうまく伝えられていない製品は、ただの機能を持った物体であり、あまり価値が無い。概念を吹き込むことで、”モノ”を手に取ったユーザーに”コト”を提供できる。
Webだけでなく、製品においてもUXは重要なものであるということがわかる。
3.Apple
特殊な例として、Appleは企業理念が無いことで有名だ。
ではなぜ、社員全員が同じ方向を向いて仕事ができるのか。それは、経営者が語る熱い想いがあったから。
わざわざ掲示しなくとも、経営者が語るスピーチ自体が理念となっていた。
そして競争に勝つことではなく、ユーザーの生活の改善に繋がるかを考えて提供している。
こうして本質的な目的を見失わずにいることが、ブランディングを成り立たせる一つであり、ユーザーからの信頼を得られる大事なポイントなのだろう。
4.GU
YOUR FREEDOM
自分を新しくする自由を。
ちょっと服を変えるだけで、気分は変わる。
前向きな自分、なりたかった自分、見たことのない自分。
誰だって、まいにち新しい自分に出会える。
旬で、心地よい服を。いまの気分で、もっと自由に。
GUは、自由。
自由から名前を取ったGU。名前の通り「ファッションに自由を」というコンセプトの元、商品が生み出されている。
ロンドンにR&Dの拠点を設け、最新のファッションリサーチをしたり、独自のトレンドを発信していくなど、日々成長を遂げるGU。
最近では、会計システムを導入して、レジに並ぶストレスを軽減させるなど、購入におけるUXの改善も見られる。
選ぶ、買う、着る、服に関するいろいろなUXをデザインしている会社ではないだろうか。
5.リクルート
リクルートは様々なサービスを提供しているが、サービスごとにも細やかなコンセプト設定がされている。しかし、どれも共通しているコンセプトがあり、「人生に関わる人それぞれの様々な機会をつなぐ」ような印象がある。
リクルートのホームページでも以下のようなメッセージがある。
リクルートロゴのデザインモチーフ、
それは架け橋(opportunity bridge)です。
私たちは、
"人"と"機会"をつなぐ架け橋となる。
"いま"と"未来"をつなぐ架け橋となる。
"ここ"と"世界"をつなぐ架け橋となる。
そんなメッセージを込めています。
一見、バラバラなジャンルのサービスがあるようにみえて、ライフイベントに関わる様々なサービスを提供していて、ユーザーの困りごとの解決に特化している。
とにかく細部まで、考えて作られているところがUXにも大きく影響を与えているように感じた。
まとめ
それぞれの企業で、社員が同じ方向を見てサービス展開をしていくことが、会社や製品の発展に繋がることが分かった。
それを文字として掲げているかどうかではなく、とにかく自分事として社員が受け止めて、行動に移していくところが大切だと思う。
なかなか全員が同じ温度感で仕事をするというのは難しいけれど、同じ方向を向いてもらえるように、考え方を議論する場であったり、議論する材料を用意してあげるのは、私にもできることだと思った。
私がこれに取り組むことによって、デザインを作るときのブレも少なくなるし、新しいものを、本当に価値のあるものを生み出していくことができるようになるかもしれない。