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【徹底捜索】あなたも「イシナガキクエを探しています(2)」を見ましたよね?

あなたもテレビ東京の「イシナガキクエを探しています(2)」を見ましたよね?

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見ました?アレ。なんなんですかアレ。いや、コレこの先どうなるんでしょうね……またちょっとあれこれ話してもいいですか?


「イシナガキクエを探しています(2)」の考察をひきつづき

というわけで改めましてこんにちは。公開されてた電話番号にかけてないのに非通知電話がきて無駄にビビり散らかしていました。ネギマです。

とうとう第2回が放送されましたね。第1回についてこちらでいろいろと考察をしたので、第2回についても考察してみたいと思います。

今回も身も蓋もないですが、この記事ではこの番組はモキュメンタリーということを前提に、SNS上の考察や、自分が考えたこと、さらに大森時生さんの以下二つのインタビュー記事も踏まえた上で色々と考えていきたいと思います。

まずびっくりしたのは第2回のラストで「この放送は全3回を予定している」と宣言されたこと。こちらは勝手に「探し続けなければ呪われる類の怪異」などと考えていたので前提から大きく変わってきます。ですが考察が外れたことよりも私としては「こんな面白い形式、全12回くらいでやって欲しい!!」という気持ちが大きかったのでちょっと残念です。

これについてはインタビューで大森さんがこんな発言をしています。

大森 あと、俗に“ジャンプスケア”と呼ばれる“ワッと驚かす演出”は、私も皆口さんも好まないのでその点については安心していただきたいです。驚かすだけがホラーではないと思うので。それに「TXQ FICTION」は今後ホラー以外の話を作るかもしれないので、それが実現した場合はまずは趣向が違った回から入っていただき、ホラーの回にチャレンジするのも悪くないかもしれません。

皆口大地「傷跡をちょんちょんと触るようにホラーに興味を…」ホラー嫌いの少年が「TXQ FICTION」を作るまで

この「TXQ FICTION」という枠はどうやら今後も続くようで、「イシナガキクエを探しています」はあくまでそのうちの一つ、ということのようです。この先もいろんなモキュメンタリーが放送されるかもしれないのでとても楽しみです。特に筆者はモキュメンタリーは好きですが、ホラーが苦手なので「ホラー以外の話を作るかもしれない」という話は願ったり叶ったりです。(しばらくはホラーだとおもいますが……)

さて、では前提が色々と覆った第2回放送も考察していきたいと思います。

第2回放送で違和感があった箇所

まずは前回同様、第2回放送で自分が見つけたものや、SNSで注目されていた、違和感や気になる箇所を箇条書きしていきます。ここではこの番組がフィクションであるということを横に置いたり、戻したりしながら進めていきます。

・前回よりも遅くなった放送時間、この時間でどれだけの情報が集まるのか
・番組冒頭に「この番組はフィクションです」の表示が改めてされてたのは、反響が大きい分、本気にしてしまう人もいるからなのかも
・3000件の電話!?この番組の注目度が伺えます
・やっぱり折り返し電話かけてる!!これ本当のやりとり??
・兵庫県明石市で「キクエさん」と呼ばれているのを見た、という証言
・都営大江戸線練馬駅にいるのを見た、目の感じが似ていたという証言(そもそもAI補正の目の感じを信じていいものなのか)
・普段お祓いをしている人?から、霊視をしてみたという証言、閉鎖的な負のイメージ、どこかに囚われている?もしかしたらもう亡くなっているのではないか
・なんでこの方だけ音声加工されているんだろう?(というか話し方の感じ、まさか祓除のあの人……?)

・前回寄せられた証言を追加取材したらしい
・介護の仕事をしている男性の方から、介護現場にイシナガキクエさんが居たという証言
→苗字はイシナガだが、名前はキクエではなかった
・病院で「イシナガキクエさん」が呼ばれているのを聞いたという女性の方の証言
→病院に問い合わせたが「イシナガキクエ」という患者さんは居なかった
・米原さんの家に出入りしている人達がいると動画を投稿してくれた方の件
→現状詳細は不明
・いやいやいや!!不法侵入の物的証拠があるなら警察動きましょうよ、今一番有力な情報ここでしょうがなにぼんやりしてるの神崎さん!!
・ホワイトボードの情報は決め手に欠ける情報は少なめ
・サーヤさんのコメント「知り合いの方からの情報がすくないので、あまり交友関係が多い人ではなかったのかも」これは確かに。的を射たコメント。
・神崎さん「なんでもいいから情報を」ってなんだかこの方、ずっとコメントがふわっふわしてるんですが警察関係者として本当に大丈夫なんでしょうか……

・続いては有力な情報として心霊系YouTuberキラフさんからの動画の投稿?映像はスタッフが編集したものとのこと
・撮影は2024年2月9日、割と最近
・約15年前から空き家にも関わらず、出入りする人影や呻き声のようなものが聞こえるという心霊スポット
・大体この手の噂ってのは本当で、実際に人が出入りしているし呻き声は人間だったりするものですが果たして……
・映像の雰囲気がありすぎてすごく嫌
・15年前から廃屋にしては……結構最近まで人が居たのでは?
・書斎の引き出しの写真……これイシナガキクエさんの写真にかなり近いのでは??
・なんか……どの写真も知り合いを撮ったというには距離が遠いような……まるで偶然見つけたのを写真に収めたような……
・なんで番号が振られてるんですかね?
・写りが悪いっていうか、明らかに人だけおかしな写り方してますよね!?
・米原さんの持ってた写真にそっくりな写真が!!
・なんか番号振られてない写真、不穏な内容ばかりでは??
・番組で写真の比較、間違いなく同じロケーション、絶対関係がある
・それは置いといてどの写真も人の写真というにはおかしくないですか??どうみても人の体があるべき場所が欠けてたり、向こう側が見えてたり、透けてたりするんですが!?
・いや、今すぐこの廃墟調べに行きましょうよ、ていうか情報提供もこの周りに絞った方がいいって、どこで撮られたものか情報公開してくださいよ!!!
・やっぱりその辺りはなにも触れてくれない……(フィクションなのでしょうがないと言えばしょうがないのですが)

・今度は2024年5月6日の取材映像、スタッフが中学1年生の上田怜歩那くんとやりとりしている
・学校の生物研究会に所属している上田くんは、池の生態系を探るために行った池で壊れたビデオカメラを拾ったと
・その中のビデオテープにイシナガキクエにつながりそうな情報があって連絡してくれたと……??
・映像始まったけど、ノイズがすごい、怖い
・男性が2人山奥に向かってる?地図を見ながら?「あった」とか言ってるから目的の場所があるのか?
・池に着いた。これが上田くんが行った池?
・スキューバ!?!?そこまで準備してきたのこの人達!?
・水質が悪くてなんも見えん……
・いや……なんか……人型?のものが沈んでる!?
・しかもなんか遺影みたいのが張り付いてる……
・写真……か?人かも怪しい……
・え、おわり!???
・なんでキラフさんのは編集してこっち編集しないねんスタッフ……執拗に恐怖煽りおって……
・サーヤさん「どこをみてキクエさんとおもったのか……」ホントそれ!!このスタジオでまともなコメントしてくれるのサーヤさんだけだよ助けて
・神崎さん「米原さんが生きていたら何か聞けたかも……」いや、米原さんコレ見せられても困惑しかしないでしょ……
・え、ちょっとまって、上田少年はこの水中の人かも怪しい額縁のあれをみて「あ!これイシナガキクエさんかも!」って思って連絡をくれた……ってコト???
・もうオジサンいま一番上田少年が怖いよ

・もう終わり!?
・次回で終わりなの!?え、探し続けなくていいの!?次回で見つかるとは限らないよ!?
・ていうかそろそろなんで探してるのか教えてよ!!

すみません、後半ほぼほぼツッコミになってしまいました。謎がどんどん増える一方でしたね。これ、あと1回、30分弱でお話し畳めるんでしょうか。まぁ、畳まれなくてもそれはそれでですが。


考察してみる

まず、最初に私が思ったことは

「電話かけなくてよかった〜……!!」

ってことですね。筆者、本当に怖がりなので、折り返し電話なんて来た日にゃもう震え上がります。どうやらこちらマジで折り返していたらしく、こちらのインタビューで大森さんが語っていました。

大森:いま#2を作っている最中なのですが、番組を見て情報提供の電話をかけてくれた人たちに、折り返しの電話をかけているんですよ。

恐山:え!? どういうことですか?

大森:2000件くらいの着信があったので、もちろん全員は無理ですけど、なるべく多くの人に「より詳しい話を聞かせてください」って、スタッフが電話をかけています。

恐山:そんな電話めちゃめちゃ怖いじゃないですか。

テレ東・大森時生×ダ・ヴィンチ・恐山 2人が語る「イシナガキクエを探しています」とフェイクドキュメンタリーの未来

恐山さんのいう通りだ。そんなのめちゃめちゃ怖いじゃないですか。なんてことしてるんだ。しかも音声も実際のものが使用されていたようで、採用された方がツイートされていました。

そう考えると、音声が加工されていた最後の霊視をした方の電話は番組側が用意したものに思えてきます。この流れでわざわざ「私の声は編集してください」という人がいるとは思えないので。

メタい考え方ですが、この霊視をした方の情報は信憑性がありそうな気がしてきます。「閉鎖的な負のイメージを感じる」「隔離されている」「死んでいるかもしれない」あたりのお話ですね。

次に、前回視聴者から寄せられた情報の追加調査に関して。基本的にはどれも有力なものには繋がらなかった、と言った感じ。
しかし、亡くなった米原さんのお宅への不法侵入の件。これは間違いなく実際に起きている事件で、何者かが米原さん宅を家探ししていたと見るのが普通でしょう。追加調査するならまずここだと思うんですが、番組では「これらについても現状は不明」とスルー。なんでやねん。なんなら警察が動く案件なのでは??本人が亡くなってる場合ってこういうの動けないんでしたっけ……

次行きましょう。心霊系YouTuberキラフさんの動画について。
15年前から空き家といってましたが、出入りする人影やうめき声が聞こえると噂が。箇条書きの時にも言いましたが、大概こういう噂は本当だったりします。人が出入りしたり、うめき声は人だったと考えていいのではないでしょうか。

そして、肝心の写真。どれもこれも不気味です。そして、家族写真にしてはどれも被写体との距離が遠すぎてシチュエーションがおかしいです。どの写真も人だけが正しく写っておらず、背景が透けていたり、人の輪郭を成していなかったりします。
米原さんの持っていた写真と背景まで一致したものがあったので、おそらくこの写真群に写っている人物?とイシナガキクエは同一と考えてよさそうです。
これらのことから、やはりというか、イシナガキクエは人ではなく、怪異や現象の類ではないかと私は思います。
あの写真はイシナガキクエを目撃した際に撮られ、その遭遇した状況を記録するために番号を振っていたのではないでしょうか。
そして、番号が振られていない写真たち。コレについて詳しく調べている方がいました。

目隠しされた女性が口から煙のようなものを……?これはあくまで自分の想像ですが、この写真を撮っていた者は、イシナガキクエをなんらかの目的で捕獲しようとしていて、発見記録をつけていた。そして、イシナガキクエの捕獲に成功し、なんらかの実験を実施、その記録が番号がついていない写真ではないでしょうか?

となると、ここに出入りしていたものがイシナガキクエの行方を知っている可能性が高いと思われます。
もし、出入りしていた人間がイシナガキクエを探している側の人間なら、この写真をこのまま放置するわけがないからです。

なおさらこの廃墟の情報が気になります。
一体ここはどこなんだ。とおもったら先ほどのツイートと同じ方がどこか突き止めていました。

見つける方も凄ければ、仕込む方も凄すぎる。
カレンダーが本当に15年前で止まっているなどのリアリティへの作り込みが半端ではないです。

この群馬県であるという情報を加味すると、どうやらここは米原さんが住んでいらっしゃった場所からそう遠くないようです。おそらく、無関係ではないと思います。
特に、ほぼ同じ構図の写真が見つかっていることから、この家を使っていた人間と米原さんはなんらかの関係があったとみて間違いないと思います。

※米原さんが住んでいた場所と同じところでは?という説も見かけましたが、そうなると時系列が合わない上、視聴者からの映像もどこで撮ったのか?ということになるので、別の家だと自分は考えています。

さて、では最後に問題の池のビデオです。まず、一番最初に言いたいのは、

少年、どこを見てこれが「イシナガキクエ」だと思った?

って、ことですね。いや、恐らくあの池の中にあった「何か」についていた額縁に納められていた写真をみて思ったんでしょう。それはわかります。
しかし、果たしてアレを見てあんな普通の様相でスタッフに情報提供できるものでしょうか?「イシナガキクエ」の情報として提供するにはあまりにも不鮮明です。そしてこの映像を「イシナガキクエ」についての有力な情報だと判断し、無編集で流したスタッフも不可解です。
どこにも確証を持てるような内容はなかったはずです。

そして、それ以前にこのビデオテープからは事件性の匂いがプンプンします。
池の近くに放置されていた壊れたカメラ、その中身を再生したら男2人が大掛かりな準備をして池の底の何かを探しに行く映像。ここまで大掛かりなことをして撮った映像を、その場に放置していくとは考えられません。とすると、この映像に映っていた2人の男性に何かあったと考えるのが自然です。

少年、君がフィールドワークに行った池には2人の……いや3人分の遺体があってもおかしくないぞ。

テレビ番組に送ってる場合じゃない。すぐ警察に連絡しよう。

テレ東さんもボーッとしてないで!その池絶対やばいって!すぐ調べに行きましょう!?
あなた池の水全部抜いたりするの得意でしょ!?


さて、ここからは私の勝手な考察ですが、おそらく池の下の人型の何か、あれがイシナガキクエさんである可能性は非常に高いとおもいます。私が信憑性がありそう、と判断した霊視した方の発言とも一致しますし。
そして、なぜイシナガキクエさんが池の底に沈むことになったのか、その鍵を握っているのがキラフさんが行った空き家の持ち主、またはそこに出入りしていた人間だとおもいます。
そして、この出入りしていた人間というのは、米原さんの死後、家を漁っていた人間と同じなのではないかと思っています。何かの目的を持って、イシナガキクエを探している人間がいる。

そして、頑なにイシナガキクエを探している理由を明かさないこの番組スタッフ達も、そのイシナガキクエを探す目的を知っているのではないでしょうか。人間、自分に利益がないことはしませんから。

以上が、現時点で私が考える考察です。
しかし、ここまでやっておいてなんですが、この番組制作の皆口さんはこうおっしゃっています。

皆口 自分は天邪鬼なので世間でウケた要素は取り入れませんでした(笑)。ファンの方が熱心に考察してくれている「フェイクドキュメンタリーQ」も、実は考察要素よりも“生理的に怖い表現の追求”が念頭にあります。考察できる余白と疑問の答えも用意していますが、これはあくまでも“余白があった方が怖い”から。

 もちろん、例に挙げていただいた作品も考察だけで成り立つとは思いませんが、こうした要素だけが評価されて「考察しなかったらこの作品をわかっていないよね」みたいな風潮が加速するのは違うのかなぁ、と。なので、本作はあまり構えずに怖がることができる作りになっていますよ。

「イシナガキクエを探しています」皆口大地と大森時生が“新時代のフェイクドキュメンタリー”に仕掛けた秘密


というわけで、考察はあくまで楽しみ方の一つとして、自由にこの番組を楽しむのが良いのではないでしょうか。
私が思うにモキュメンタリーとは「大人の本気のごっこ遊び」だと思っています。
作る方も、見る方も、本気でやった方が楽しめる。そう私は思います。


あとは第3回を残すのみ

さぁ、いよいよ第3回を残すのみとなった「イシナガキクエを探しています」この番組はどんな結末を迎えるのか、今からとても楽しみです。


にしても、私のところに2回もかかってきた非通知電話は未だに謎のままです。ほんとに怖いのでやめてほしい。

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