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推しのWEB記事で紹介されてるマッサージサロンに聖地巡礼がてら行ったら骨が折れて誕生日の旅行先で緊急病院に行った話。

推し。

ちなみにこれは全く今回の記事とは関係ない、架空のラーメン屋アイドルへの応援うちわです。


いいですよね。


心のオアシス、生きる活力、元気の源……。
かく言う私も、毎日読んでいる大好きなサイトがあります。
そのサイトは毎日何かしら更新していて、いろんなWEBライターさんが、独自の感性から『インターネット』な記事をupしている良質な面白コンテンツです。

さて、その中でも私の推しのライターさんが複数おりまして、その中の一人の方がストレッチについての記事を投稿していました。
私も普段座り仕事のため、身体はいつもバキバキ、岩のごとき固さ、頑固一徹ばりの柔軟性の無さ。マッサージには興味ありありです!
しかも推しライターさんの紹介であれば猶更!!!私は聖地巡礼も兼ねて、そのマッサージサロンでストレッチ体験をしてみることにしました!!!

※聖地巡礼とは
映画・小説・マンガ・アニメや、バイク・鉄道・著名人などに縁の深い場所を聖地と称し、それらの愛好者が訪れることを指す。

「コトバンク」より

そこで、肋骨、折れました!!!!!


そんなことある!!!??????

としか言いようがないので、今回はそのことについてエッセイとしてまとめてみたいと思います。
こんなことをそうそうないと思いますが、相手も人間私も人間である以上、何等かの予期せぬことが起こってしまうことは仕方がないことだと思っております。店側も好んで私の肋骨を折ったわけでは決してないわけでして、これは何等かの不運、そう、双方不運でしかない。
故に、店に対しての苦情や、記事を書いた推しを非難する意図は一切ありません。っていうか推しを非難するオタクなんているわけがねぇよなぁ????


その時、人体から「ゴリッ」と音がした。

音が、したんですよね。
脇下の筋肉を揉みこまれた時に。
なんか、聞いたことがない音が。

私「ちょっとタンマ。ストップ。なんか、そこ、痛いですね……。すみません、その部分はもうそれ以上結構です」


直感的にヤバさを感じ取った私は、その脇下部分を避けて施術してもらうことに。
しかし、施術終了後も右脇は痛いまま……。
その旨を報告したら「一週間痛みが続くようならまた連絡してください。」と言われ、その日はそのまま帰りました。

インターネットサーフィンは楽しいけど、寝返りが打てない


翌日。
右脇は痛むものの、まぁ筋肉痛や揉み返しの一種だろうと思って、いつも通り、インターネットサーフィンを日がな一日中行っていました。
何の用事もないとするよね。インターネットサーフィン。
このように安静にインターネットサーフィンを行っていたからか、とりわけ病院に行くほどの痛みになることもなく、夜を迎えます。
しかし、寝る時、右脇付近に違和感。筋肉疲労か何かだろうなぁと思い、湿布を貼っておきます。右を下にして寝るのが厳しかったので、仕方なく正面と左向きを交互に寝返ってました。

誕生日の旅行に行ったら肋骨が折れてることが判明しました。


更に翌日。
こんにちは!誕生日です!!!!
楽しい楽しい誕生日!とっても素敵な日なので、一泊4万円の旅館に泊まりに行きます!!!!
聞いてください!人生初の一泊4万高級宿です!!!!

一泊4万っていったら高級だと思います。高級だよな?高級じゃない?これを高級じゃないと思う人って毎日ヒルトンの最高級スイートに泊まってワーケーションしてるような御方とかですよね?そのような御方々がこのブログ見てるわけがないと思うので、やっぱり高級宿だと思うんですよ一泊4万は。そうだよな????

…すみません。取り乱してしまいました。かつてない諭吉の枚数に、テンションはマックス、フラグはビンビンです。もうタイトルでネタバレしてるけど。

行先は長野。
移動手段は車。
車の揺れごとに、少しずつ、右脇付近の違和感が、痛みに代わっていく。
せっかくのサービスエリアではしゃぐ気がおきず、少しブルーな気持ちになりながら、スタ丼を食べました。ブルーな気持ちで食う飯じゃないですねスタ丼。

宿に到着。
長野はまだ雪が残っていました。寒さが、右脇付近に染み渡る。
情緒溢れる道。左右に連なる古民家の店。湧き水の音が耳に心地よい……。

奥ゆかしい街道


が、私の右脇は痛い。
散策は翌日にまわすことにし、早々に宿にチェックインし、休むことにしました。
宿は離れとなっており、そこに行くのに石段があります。これが、きつい。
まだ雪が残っているため、石段以外の部分を歩けば滑りかねない。あと石がちょっとごつごつしてて風情があるんだけど、今の私には歩き辛い。
情緒溢れる素敵なお宿。しかし、私の右脇は歩くたび、痛い。


流石におかしい。ここまで痛くなるものか?マッサージで、ここまで……。
と不安になってきたものの、長野までわざわざ来て、4万の宿に泊まって、病院に行くというのは考えられませんでした。
だって何と言ってもこの宿を選んだ理由は夕食。
地元の食材のみを贅沢に使用した創作和食コースメニューを楽しみに遥々長野まで来たのです。
館内着に着替えて、ゆったりと宿で休み、さぁ、夕食の時間。
正直スタ丼がまだ胃に留まり続けているというミスを犯していますが、それを凌駕する素晴らしきディナーが私を待っていることでしょう。

さて、石段を進んでレストランへ……。
石段を進んで…
進んで……

痛い

いや、痛いなんてもんじゃない。激痛。

今までじわじわと蝕んできた痛みが、爆発しました。
息が、吸えない。
私はその場で立ってることもできず、その場に座り込みます。
宿の従業員の方が駆け寄ってきて、レストランまで連れてってくださり、とりあえず着席。いいにおいがする……。オシャレな空間……。
しかしその時の私はそういったものを認識できる状況ではなく、ただ何とか支えられて椅子に座り、激痛と呼吸困難で朦朧とした意識の中で、聞かれたことに答えました。


「お夕食食べられますか?それとも緊急病院に行かれますか?」


こんなビーフオアチキンは嫌だ選手権みたいな質問をされて、蚊の鳴くような声で「病院に連れてってください…」と言った悲しさたるや。


その後は物凄い手際の良さで病院を予約してくださり、支配人自らが車を出して片道1時間の田舎道をトバして病院に到着。
車は早いながらも安全運転でしたが、少しの揺れでも息がつまるような痛みでした。寄り掛かるとダイレクトに車の振動による痛みが走るから、ただひたすらに扉の持ち手の部分にしがみついていました。


病院に到着。
呼ばれて触診。どこが痛いかといわれると脇だと思ってたけど、そこを触られても痛くない。もはや背中も痛いが、そこを押されても痛くない。しかし、肋骨。肋骨触られた瞬間、激痛が走りました。
その後の検査を経て、お医者様が下した判決、それは……。

「肋骨、折れてますね」

肋骨、折れてた。

へーはーそう。肋骨。ああ、肋骨ね。脇じゃなくて肋骨。へー折れる。骨がね。骨って折れるんだね。今まで折れたこと一度もないけど、肋骨。折れるのね。あなた、肋骨っていうのね。

まじか~~~~~~~~~~~~~~

そして病院についてから5時間。悲しい事実に気づいてしまったのだが、最早宿にいた時間よりも病院にいる時間の方が長い。
そんな長い間、支配人の方はずっと車の中で待っていてくださいました。サービスと申し訳なさがすごい。

検査が終わって、支配人さんに状況を尋ねられます。

私「肋骨が折れてました」

支配人さん「……………なんといいますか……ある意味思い出に残る誕生日になりましたね……」
フォローの言葉に、心の底から同意した件。

それはまるで、線香花火のように


宿について、夕食。時刻は日付をまたぎ、本来のコースメニューを食べることは叶いませんでした。
こんな時間にも関わらず、善意でおかゆを作ってくださりました。
それと、サプライズデザート。

事前に自分で自分が誕生日であることを伝えていたため、素敵なバースデープレートを用意してくださりました。

わー……すごい……花火だ……

……ほんとごめん。嬉しい。嬉しいんだけど…
ここまで空しい花火はかつて見たことない。

結局その日はおかゆとプレートを食べてから、病院で処方された薬を飲んで即寝。露天風呂も売りの宿でしたが、もう何もできない。疲れた。疲れ果てた……。

トイレに行きたい私 VS くそでけーーーーーーベッド

しかしここで終わりではありません。
死んだように眠っても、襲ってくるものがあります。

尿意ッッッ!!!!

しかし、骨折の痛みで普通に起き上がれない私はトイレに行くことも容易ではありません。
ここで仇になったのが、ベッドの大きさ
そう、この宿、ベッドが滅茶苦茶大きいのです。二人用とかではなく、一人のベッド自体が滅茶苦茶広いのです。

通常サイズのベッドだったら、足を延ばせばベッドの縁に足が届くことでしょう。そうすれば足をベッドの縁に引っ掛けて、足の力で身体をベッドの外に押し出すことがなんとか可能なわけです。しかし、あまりにもでかいこのベッドは、どんなに足を延ばしても、延ばしても、縁に届かない!!!!


なので、地を這う虫のように仰向けで足をばたつかせ、シーツを足でひっぱりながら少しずつ少しずつベッドの縁に足を延ばし続けました。
15分かかった。漏れるかと思った。もう何なら漏らしてもいいかなって何回も思った。

旅行に来ましたが、何もせず帰りました。

更にその翌日。チェックアウト日です。
朝食は何とか食べられました。
前日と同じレストランですが、素敵な場所です。
まだまだ痛みはありますが、痛み止めを飲むためにもしっかりと朝食を堪能しました。
翌日にまわそうとした周囲散策も、諦め、そのまま帰宅。
何故なら私は鋭気を養わなければならないからです。

マッサージサロンとの交渉のために……。

「そちらで受けた施術で肋骨の骨折という診断を受けたのですが、どうしたらよいでしょうか…」

嗚呼、なぜこういった話し合いは混迷を極めるのか。
理想↓
「えーごめーん。折れちゃったー?すまそ、慰謝料1000億円あげるから許してぴょ」
「いいょ☆彡1000億円うれぴーーーーーーーーーーーーーーひゃっはああああああああああああああああああああああああああああああああ」

とはならないのか。


な る わ け が な い。


なるわけがないと分かっているので、以下に続きます……。

まずは消費者センターに連絡した方がいいと思います!※説明回のターン

色々と調べました。
こういう時はまずは消費者センターに連絡しましょう。
消費者センターでは、弁護士の無料相談を紹介してくださいました。ここら辺は地域によって対応が異なるかもしれませんね。

消費者センターで伝えるべきことは、どういったサービスで、自分が今どういった状態で、どのような被害を受けたかを報告します。

特に消費者センター自体が何かこちらのために動いてくれるというわけではなく、事実を報告することが大事です。実際に動くのは、自分自身。もしくは弁護士となります。

次に私は弁護士に相談しました!

こういった被害を受けるのは初めてでしたので、まずは消費者センターから紹介を受けた弁護士の無料相談にて相談しました。
こういう場合の、慰謝料(示談金)の相場や、診察代を支払ってもらえるか、施術代の払い戻しは可能か、などを中心に相談しました。
基本的には店側と、客側との交渉になりますので、そのためにも知識は必要だと思います。

参考までに必要なものをあげておきます。

・治療費や薬代の分かる領収書
・診断書(お金がかかりますが、貰っておきましょう)
・病院までの交通費を証明するもの(タクシー代領収書とか)

あとはこちらの要求をまとめ、店側にラインで(基本のやり取りはラインで行われました)連絡をしたところ、「本部」と呼ばれる相談センターと思しき連絡先を提示されました。
「本部」は平日の日中のみ連絡を受け付けているとのことでしたので、また平日に掛けなおすことに……。

昼休みの攻防戦

弁護士にも相談したし、消費生活センターにも通告したし、要求もまとめたし、万全!
ということで仕事の昼休みに「本部」に連絡しました。

本部の方「はい………」

繋がったにも関わらず、名乗りません。黙りこくる時間!なんなんだこの時間!!!

私「……あの、〇〇〇〇(店の名前)の本部ですよね?」

本部の方?「………あっ、〇〇〇〇(店の名前)の方ですね。かしこまりました。」

方ですね???????????????????

なんかおかしいな、と思って調べてみたところ、ダミー本部というのはあるらしいです。クレーム対応として、外部に委託しているのだとか。まぁクレーム対応のためだけに人員を割くのも難しいですよね。

そして担当者の「田中(仮名)さん」を要求するも「不在」。その後の話でもずっと不在。多分田中氏は存在しないのではないかと思います。ダミー本部。そしてダミー田中。

経緯を説明するために、まず送ったことが伝わっているかを聞いたところ、「確認いたします」。昼休みが終わってしまうので、すぐライン見て返事するよう念押ししました。平日の昼のみしか連絡つかないの社会人には厳しすぎぃ!!!
ライン見るのに一回電話切る必要ある?とその時は思いましたが、マッサージサロンと関係ない外部のコールセンターなのだから仕方がない。担当者が私とマッサージサロンとのラインを見れるわけがないということでしょう(推測ですが)。

しかし昼休みが終わってしまうため、就業後に再度かけなおすことを約束。ラインを確認するために5時間以上かかることになった。
この午後の就業中は気が気ではありませんでした……。


久しぶりに定時で切り上げ、電話を待ちます。本当に来るのか?来ないのでは?全てが嘘なのでは???と疑心暗鬼になってると数分遅れて電話が来ました。

そこでようやく骨折したこと、緊急病院にかかったこと、今後の対応などを話し合うことができました。
コールセンターの人は昼間標準語でしたが、かなりのレアケースに関西弁が隠せなくなっていました。それでも丁寧に対応してくださったことに感謝しています。というかコールセンターって本当に修羅の仕事だと思う……。すごいえらい……。尊敬する……。しかしこちらも骨折をなぁなぁにされたくないので、伝えるべきことはきちんと伝えました。

その後は色々と話し合った結果、思った以上に丁寧かつスムーズに通院費や施術費を返金していただくことになったりしました。示談金に関しては完治後に決定するらしく、最近完治したため、まだ決定していませんが、進展があり次第、追記しようと思います。

最期に

それからというものの、私は毎日これを食べてます。

もう、骨を、折られたくない貴方に…

皆も骨を強くしよう!!!!!!!!!!!!!


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