見出し画像

単価を上げるためのニーズを満たす

また補助金の申請を考えていて、最近数年分の売上げを見ています。

改めて見てみると、かなりヤバいです。よく生きてられるなってレベル。なぜこんな体たらくになっているか。それは、まるでプランを持たない浮き草生活だからと思うのです。

そこで、noteで考えを文章にして整理できると、具体的な改善の方法が見えてくるのではと期待してます。つまり、ここは私の経営的ジュブナイルな成長譚なのです。ジュブナイルって割に、年食ってますが。

☆   ☆   ☆

1.ニーズの種類

仕事の単価を上げるには希少性よりもニーズが大事だと前回は書きましたが、ニーズは、BtoCのアウトソーシングだと二通りあると思うのです。

a.クライアントのニーズ

「ビデオカメラのソフトケースを作りたい」や「ドットプリンターのモデルチェンジをしたい」という具体的なものから、「売れるものを作りたい」みたいな抽象的なものまで様々です。

クライアントが「こういうの作りたい」という明確なプランを持っているときは、そのプランを具体的なカタチにしていくとこが仕事です。

一方で「当社の技術を活かした商品が欲しい」というような抽象的な場合は、カタチだけではなく、プランまで考えて提案します。

b.ユーザーのニーズ

ユーザーのニーズは、実際にその商品を使う方のニーズです。これは潜在的なニーズであることが多いと思われます。

また、前述のクライアントのニーズは、このユーザーの潜在的なニーズをクライアントが汲み取り、咀嚼していることも多くあります。つまり、ユーザーのニーズが一番大事だということです。

例えば「楽な掃除機があったらなぁ」という潜在的なニーズからルンバができるように、そのニーズと具現化する商品のつながりは、はじめは見えにくいことが多いようです。


2.ユーザーのニーズを優先する

2種類のニーズを満たすパターンは4つの組み合わせができます。このときのデザイナーに対するクライアントの評価を書いてみます。

a.クライアントのニーズ〇 ユーザーのニーズ〇

全てのニーズを満たすことができたらカンペキ!前提条件として、クライアントユーザーのニーズが合致している(させることができる)ことが必要です。

b.クライアントのニーズ× ユーザーのニーズ〇

クライアントの言うことを聞かなかったりすると、デザイン業務中は色々と言われたり、最悪途中でファイア!な感じになることがあります。でも、最終的に売れれば、割と許されることが多い気がします。

ただ、『扱いにくいヤツ』と思われるのは避けたいところ。メンドクサイ人は排除されていく傾向はあります。ここはクライアントのニーズを否定するのではなく、うまくアイデアをプラスオンしている感をかもし出して、しのぎたいものです。

c.クライアントのニーズ〇 ユーザーのニーズ×

クライアントの言う通りにやったのに、売れなかったらデザイナーの責任になることが多い気がします。表面上、労ってくれますが、評価は落ちていきます。『一生懸命やるんだけど、結果が出ない人』という評価では、次はないかもしれません。

d.クライアントのニーズ× ユーザーのニーズ×

これはアウト。二度と仕事はこないでしょう。


つまり、まず優先すべきは『b.ユーザーのニーズ』なのだと思います。上述のパターンa、bを見ていただけるとわかりますよね。

逆に、c、dを見ると、売上げが悪いときは言い訳しても難しい場合が多いです。

ですので、クライアントのニーズとユーザーのニーズに齟齬を感じたら、それを伝えないと後々まずいことになります。ユーザーニーズのためにクライアントのニーズを曲げるくらいの勢いは必要です。

クライアントに対しての意見は、確かに言いづらいところもありますが、自分の考えが正しいと思ったら、空気を読まずに言った方がいいですよね。どうせ最後までやって、不味いことになったら、責任は来るものですし。

もちろん、自分の意見を通すことが目的ではなく、売れる商品を作ることが目的なので、そこは柔軟に考えていくのがいいと思います。

そのためには、『ユーザーのニーズ』を的確に捉える努力を日々しないといけないと思うのです。

☆   ☆   ☆

最近、そういったニーズの齟齬を、男性が女性へプレゼントするときのことに例えているnoteを見ました。

別に女の子に喜んでほしいんじゃなくて、女の子にすごいって言われたいだけだったりする。

~中略~

お客さんを喜ばせたいんじゃないんです、自分の技術がすごいって言われたいだけなんです。(あるいは師匠とか、ライバルとかをぎゃふんと言わせたい)

すごい納得。




いいなと思ったら応援しよう!