デザインにも売上げ目標があります。
さて、デザイン料金はわかりづらいから、明確にしたほうが頼みやすいということがわかってきました。
HPなどを見ていただいたときに、クライアントの求める製品のデザインがいくらで対応可能かが簡潔にわかるのが良いのでしょうね。
それでは、どうやって簡潔にわかるデザイン料金を設定するべきか。
その前に、クライアントサイドじゃない、デザイナーサイドの事情を少し書いてみます。(これは一般論じゃなくて、自分の周りの話です。)
1.売上げ目標の設定
個人でデザイン事務所などを経営するなら、売上げ目標は月100万円ぐらいで、年間1,200万円というところでしょうか。いや、目標です…。そう、目標は大きく!!!
月の労働時間は、週休2日だと22日ぐらい働いてますから、1日8時間労で計算すると176時間。
1,000,000(円)÷176(時間)=5,681(円)
つまり時間単価5,700円で見積もればいいのです。書くのは、簡単ですね。(そういえば、フリーでやってくなら時間6,000円で計算すべし!って、独立するときに人から言われたこともあります)
例えば、あるデザインの依頼がきたとします。初回スケッチをリサーチ含めて2週間ぐらいであげて、打ち合わせを重ねてモック用のデータまで1ヶ月ちょい。そこからデータを作りながら直して、試作(外注で別費用)して納品となると、試作製作時間を除いて3ヶ月ぐらいでしょうか。
8(時間)×22(日)×3(月)×5,700(単価)=3,009,600(円)
大体300万円ですね。
……これ、高いと感じますか?
2.個人事務所の現実
大企業と大手デザイン会社との間では普通の金額かもしれませんが、こんな仕事は個人デザイン事務所では、あまりないんじゃないかと思います。
大体、残業時間(ってないけど)『0』で月100万円も売り上げるなんて夢のまた夢(笑)。少なくとも自分は。
実感としてですが、周りでは売上げ目標を月80~60万円と設定しているフリーが多い気がします。つまり、年間売上げが960万~720万円ぐらいですね。(個人的に会社員の平均が500万円くらいだから、経費自前、福利厚生、退職金などを考えると、それよりは稼ぎたいと願ったりしています)
見逃してしまうところなのですが、仕事に穴が開くことはけっこうありまし、クライアントの予算の波もあります。上記のように、絶え間なく、予算の潤沢な仕事してることを前提に売上げ計画を考えると、なかなか到達しません。しかし、波具合まで計画するのは難しいので、理想値になってしまうのです。
そうそう、教職は収入的に意外に安定しているので、学校の先生をやっている方も多いです。
これはあくまで私見ですが、デザイン自体はそれほど大儲けできる仕事ではない気がします。お金を稼ぎたいなら他の仕事をオススメいたします。
一方で、小売店や工場と違って利益率が高いし、設備も大きな機械がいらないので、営業先さえしっかりあるなら独立しやすい職業だとは思います。
……長くなったからこの辺で。
そうそう、こんなことを長々と書いているかといいますと、自分の頭の中をまとめるためなのです。
続きはまた書きますです。