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昭和生まれがバレンタインで学んだ事
※この記事は1000文字です。
今年も「バレンタイン」独占記録更新
バレンタインがやってきた。
そして、流れる曲。
「バレンタイン・キッス」
国生さゆり with おニャン子クラブ
昭和61年2月1日リリース。
日本における「バレンタインソング」として
1986年から今もなお独占状態が続いている
80年代のバレンタイン
この曲が生まれた80年代。
デパートやスーパーが一斉にチョコレートを並べ
「バレンタイン商戦」という言葉を生んだ。
「好きな人にチョコを渡して告白する」
というイメージが定着したのもこの時代。
子どもたちにもこの文化は浸透。
バレンタイン前日になると学校では
「チョコを持ってこないように」
と先生が注意した。
それでも、下駄箱にチョコを奉納。
先生に持ってきたことがバレないかの要因も含んだ
ドキドキのイベントであった。
バレンタインは試練の場
昭和生まれの人々にとって実は
人生で最初の「試練の場」であった。
男子は「もらえるかどうか」
女子は「渡せるかどうか」
の緊張感に襲われる。
そして、2月14日は精神をすり減らす日であった
うまくいかなかったとしても
「あの子から今年はもらえるかもしれない」
という変な自信を抱いたり
「昨年はフラれたけど、次はあの人に」
とすぐにターゲットを変更
めげずに毎年挑戦する姿勢がそこにはあった。
90年代以降のバレンタインの変化
90年代に入るとバレンタインは少しずつ変化。
「義理チョコ」が広まり
職場などで無理矢理チョコを渡す文化が生まれた。
2000年代には「友チョコ」ブームが巻き起こり、
女性同士のイベントに。
2010年代以降、「自己チョコ」や「推しチョコ」
といった文化が登場した。
こうしてバレンタインは
「誰かのためのイベント」から
「自分のためのイベント」へと変わっていく。
ゆえにバレンタインでフラれる心配を
しなくてもよくなった。
でも、昭和生まれからしたらチョコっと物足りない
今の若い世代は
なるべく傷つかない工夫をして
バレンタインを楽しんでいる。
けれど、昭和世代にとってバレンタインは
傷つくことを前提にした勝負の日だった。
うまくいけば最高の1日。
ダメならほろ苦い思い出が増えるだけ。
・ 期待して裏切られること
・ 勇気を出してもうまくいかないこと
・ それでも次の年にはまた頑張ること
そんな経験って人生のいろんな場面で
意外と役に立っている気がするんだなあ。
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