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見知らぬ天井~子宮内膜症悪化で手術~

※この記事は1000文字です

【前回までのあらすじ】
子宮内膜症悪化のため、1泊2日の入院。
1日目の夕方
・ミレーナ除去
・子宮内膜全面掻爬(そうは)術
をおこなうことになった。

手術は全身麻酔。
まずはミレーナ除去からおこなった。

しかし、1か月前に何ともなかったミレーナが
ズレていてそのことにより
大量出血をおこしていたという事実を告げられる。

なんでなん??

というところで記憶が無くなった。


なんでんかんでんの次の記憶


ミレーナ除去までは記憶があったが、
子宮内膜全面掻爬(そうは)術中
の記憶は全くない。

その次の記憶は


40代おばさんにパンツをはかせている


という記憶だった。

アカの他人にパンツをはかせてもらうなんて
実に貴重な体験をしたと今では思っている。

記憶はあるのだが目は開けていない。
というか開けられなかった。
夢の中にいるような感じだったので
「あー、なんかやってるなあ」
くらいで現実とは思っていない。

ちなみに持って行ったのはコレで

事前にお渡しすると看護師みんな大絶賛だった。
「何コレ、こんなのあるの??すごく便利~」

ショーツとナプキンが一体型になっていて
まるでショーツみたいな見た目。
色も黒でかっちょいい。
もし、婦人科系の手術をする方は
こちらを是非、お持ちください。
(メーカーの回し者ではない)



そこから少し記憶が途絶えて
次はストレッチャーごとエレベーターに
乗せられているようだった。

そして、先ほどルート確保失敗部屋に入り、
ストレッチャーからベッドへ。

「いっせーの、せ」

という掛け声でベッドへ移された。


この時に思ったことは
こういうこともあるのだから体重は
日頃より減らしておくべきだ

と感じた。
重かっただろうな。ごめんなさい。

看護師たちは楽しそうにおしゃべりながら
処置をしていたが
会話の内容は全く入ってこなかった。


見知らぬ天井


その後、1人となった。

まぶたはものすごく重いが
頑張ったら開けられそうな気がした。


「がんばって開けてみるか」

そう思い、開けてみた。
するとそこには
見知らぬ天井があった。

3日前、家にいた。
2日前、職場にいた。
1日前、異世界テストセンターにいた。
今日、  病院にいる。

そんなことを考えていると
涙が頬を伝った。


訳がわからない


悲しいとかさみしいとかそんな感情ではなく、
とにかくワケがわからん

一体、この数日、何が起きていたんだろう。
見知らぬ天井を見ながら泣いた。

ここまで記事をご覧いただきありがとうございました。


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あさのねぎこ|1000文字note
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