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子宮内膜症で入院「ルート確保できません!!」

※この記事は1000文字です

【前回のあらすじ】
ついに「子宮内膜症」で入院したねぎこ

手術前に
「ルート確保できません!!」
の左腕を差し出す。
果たして成功するのか



わたしは針を刺された。

痛い

めちゃくちゃ痛い

もう、絶対失敗してる


とわかるくらい痛い。
でも、なんとか耐えられる。

「痛くないですか?」
ほんとは痛いけど気丈にふるまう、あたし。

だが、この言葉が出た。

「ごめんなさい。右腕でとっていいですか?」

知ってたよ。
だから、右腕サジェストしたじゃん。

ラスボス直前、
ダメージを100くらった。


ルート確保できない腕についてわたしは語った。

「わたし、宇宙人みたいなんです。

「!!」
看護師は驚いた。

「なんか、昔、鍼治療の先生にも
脈がほとんどない
って言われたことがあるんです。

だから、人間じゃないのかもしれない。

わたしが宇宙人だったら
脈がとれないのもなんとなく納得できませんか?」

そう話したところ、



看護師さん、大爆笑。

というより完全にツボにハマってしまい、
笑いすぎて手がぶれて
作業できない状態になっていた。

「今までいろんな患者さんを診てきましたが、
ルート確保できない理由が宇宙人だって言ったの
ねぎこさんがはじめてです。」

まあ、そうでしょうね。
宇宙人と会うのははじめてでしょう。

未知との遭遇
してしまった看護師さんは5分間笑い続けた。



右腕に点滴を装備したわたしは
猛暑のなか、2往復したため、
スリープモードに入っていた。
ベッドに横たわり恐らく寝ていた。
(時間が経って記憶薄れています)


時刻はもう夕方であろう。
名前が呼ばれた。
トイレを済ませて

いざ決戦へ


いつもの診察台で手術ははじまった。

「まずはミレーナの除去をします。
 その後で内膜をそうはします」
と同時に鎮静剤を少し投与された。

投与された瞬間、ねぎこはこんらんした。


2、3分後、

はい、ミレーナ出るよー

と先生が言った。


先生、それは、

お産の時に言うセリフです。


はい、出たよー。

そして、現物を見せてくれた先生。
その後、衝撃の一言。


ミレーナの位置、ズレてたよ。
だから、出血したんだねー


今、なんておっしゃったの?

ミレーナの位置ズレている??

そんな馬鹿な

だって

1カ月前に内診した時、
位置ズレて無いって言ってたじゃん!!

なんで4年ズレなかったのが、
1ヶ月の間にズレちゃうのよ。

なんで、
なんで・・・
なんでんかんでん・・・
・・

ねぎこは意識を失った。


ここまで記事をご覧いただきありがとうございます。

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あさのねぎこ|1000文字note
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