子宮内膜症で入院・1日目夜~2日目朝食
※この記事は1000文字です
【前回までのあらすじ】
子宮内膜症で1泊2日の入院。
1日目・夕方
手術は無事に終わった。
お泊りをして、スムーズにいけば翌日朝退院。
だが、そこには更なる試練が待っていた。
眠りを覚ますもの
オギャー
という声が聞こえてきた。
すっかり忘れていたがここは産婦人科であった。
しかも、わたしがいる部屋は
「処置室」であり、
「病室」ではない。
ベッドは1つしかないから個室といえば個室。
しかし、長く滞在するように
できていない仕様であった。
そのため、
音が漏れてくる
部屋であった。
しかも、こちらはこの街に住む人たちの
「お産」を担う病院。
たくさんの命が誕生する場所だ。
ゆえに
生後間もない赤ちゃんがたくさんいた。
赤ちゃんの泣き声
眠ろうとすると、不意に聞こえてくる。
「オギャー」
それは一つではない。
夜の静けさを破るさまざまな「オギャー」たち。
何度も何度も、違う声でわたしを起こす。
普段は耳にすることのない
生まれたてほやほやの泣き声。
文字にすればただの「オギャー」だけど、
その中には実にさまざまな響きがあった。
高く響く「オギャー」、
低く沈む「オギャー」
うなるような「オギャー」、
控えめに訴える「オギャー」
どれも同じだと思っていたけれど、
聞き分けてみればまったく違う。
泣き声の中に、個性がある。
夜に何度も「オギャー」で目を覚ましながら、
いろんな赤ちゃんの泣き声を聞いていると、
不思議な気持ちになった。
これは40代のおばさんにとっては
とても貴重な体験であったと思う
眠りは不足していた。
でも、生まれた瞬間から個性を持ち、
それぞれの赤ちゃんが
自分だけの「オギャー」
を持っているのだと思うと、
少し胸があたたかくなった。
この子たちはこれからどんな風に
育っていくのだろう。
眠りに戻るその瞬間に、感動さえおぼえていた。
朝ごはんはやっぱり罪な奴
赤ちゃんに何度か起こされながらも朝を迎えた。
そして、朝ごはんが運ばれてきた。
なんとういうことでしょう。
ステキな朝ごはんが出てきたではありませんか。
お産をがんばったお母さんが召し上がる食事。
産婦人科パワー発揮。
でも、わたしは
お産をしていない
これは、罪かもしれない
でも、いただけるのならいただいちゃいましょう。
わたしは残さずたいらげた。
冷めてはいたが、とてもおいしかった。
特にコレがおいしかった ↓
いーや、おいしかったの食事じゃないんかい
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