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アイロン・ピル パート2の翻訳

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アイロン・ピル パート2


フェルキッシュ・アウェイキニング その2

ーー
左の男:

「おい、シグルドゥ、こいつが何だかわかるか?」

ーー
シグルドゥ:

「いやさっぱりわからん、俺にはただのくそヲター・モード(*カワウソ・モード、ムキムキなベア・モードに対してのガリムキ・モードのやつ)に見えるが」

ーー
アイロン・ピル

「うわ、くそっ!Jotnarか!!(ヤートナル、*ドワーフ、エルフ、巨人などの神ではない人外の存在、神と人の境界に住む)。頼む、殺さないでくれ!」

ーー
左の男:

「つか、落ち着けって」

シグルドゥ:

「このDyel君(do you even lift、ドゥ・ユー・イーブン・リフト、*お前それでもリフティングやってんの君)は、Edda(エッダ、*1220年にスノッリが編纂した文書。北欧神話や北方ゲルマン民族の神話の最も完璧で詳細なソース)での俺たちの呼び名を知っているのか」

ーー
アイロン・ピル

「いや、スカルドの作品(*スカルド作の詩。エッダと共に古北欧詩を成す)は、毎晩読んでいたからね。でももうやめてしまったけどね、学んじゃったからね、白人文化ってのはさ、単なる……」

ーー
*バチーン*

アイロン・ピル

「うげっ!」

ーー
左の男:

「お前は何も学んでなどおらんわ、小童が!」

ーー
左の男:

「俺たちのリーダーに会わせる必要があるようだな」

シグルドゥ:

「はは、とんでもねえプレブ(底辺)だな」

ーー
数時間後……

アイロン・ピル
「もうだめだ、これ以上進めない。この山はヤバすぎる」

左の男:

「あとちょっとだ。グルーツ・フォー・ザ・スローツ(*デッドリフトでグルーツ(大殿筋)を鍛えて、スローツ(尻軽女)を落とせ、的な筋トレミームらしい)」

ーー
左の男:

「ヘイル・オク・サル(御機嫌よう)、マスター」

マスター:

「マグナスよ、なぜに今また我を邪魔せねばならん?お前は散々大迷惑をやらかしたばかりであろう」

マグナス:

「へぇ、すみません。このノルディックのガキが海岸に打ち上げられておりまして」

マスター:

「ふむ、面白い……。子供よ、ヴェルコムン(ウェルカム、よく来た)。私はヒルドールヴ(*戦狼という意味、オーディンの息子)。このウルティマ・ツーレ(最果てのツーレ、最後のツーレ)のプライマーク(*神である全人類の皇帝が作りし半神の皇帝の一人、という意味らしい)であり、Radseyjarsundi(*ラズセイヨルサンディ?不明、-sundiはフィヨルドを指すが…)の守り人であり、ヨルズ(アース、地球)に我よりフェルキッシュな者はおらぬ。

さて、お前はどうやって我が領地に来た?」

ーー
アイロン・ピル:

「僕はデンマークの学生グループの一員として、米国で行われるカンファレンスに向かっている所だった。でも僕らの飛行機は海に墜落した、火山灰によるものだと思う」

ーー
ヒルドールヴ:

「ああ、エイヤフィアトラヨークトルの噴火か。あの惨劇に関してはそこのアホを責めるといい。やつがヒュペルボレイオス(*既知世界の北限の大地)との接続点の修理中にケトルベル(*やかん型のダンベル)を置き忘れおってな、北極の断層まで泳いで戻って回収するのを拒みおったのだ」

ーー
マグナス:

「つか、カーディオ(有酸素運動)したらゲイン(筋肉増加)がないなるっしょ」

ーー
ヒルドールヴ:

「マグナスよ、ブロ・サイエンス(*ブラザー・サイエンス、アニキ科学、ボディビルダーが無闇にステロイドなどを広めること)で我を誂うのはよせ。お前に対する我慢ももう限界に近いぞ」

ーー
アイロン・ピル

「ヒュペルボレイオスとの接続点だって?いやそれより、ここはどこなんだ?大西洋のテラ・インコグニータ(アンノウン・テリトリー/未知領域)は存在しないはずだ、(*存在するなら)衛星からの映像で見つかっているだろうし」

ーー
ヒルドールヴ:

「はっ!子供よ、ツーレはただの島ではない。俗世を超えてこのヨルズまで飛行機で来たなどというこの現代人の誤った尊大さを信じたとして。自分の先祖の知識を放棄するこの現代人を信じたとして。(*さりとて)この場所は、その様な愚か者に、その付いて離れぬディジェネラシー(道徳的腐敗)に、アクセスできる場所ではない。我々は意図的にそうしているのだ。

故に、お前の到来は興味深い問題だ…」

ーー
アイロン・ピル

「つまり、ここはエルドリッチ・サンクチュアリ(異界聖域)の一種なのか?」

ーー
ヒルドールヴ:

「数ある内の一つ、もしくはその一つであったものだ。悲しいかな、我々は、ヨーロッパにあった他のエーテル・ノード(エーテル接点)とのアストラルな(*星の、ここでは霊的な?)接続を失ってしまった。そのノードの多くは崩壊・腐敗、または闇に落ちてしまった」

ーー
アイロン・ピル

「取り返せばいいじゃないか?(再生すればいいじゃないか?)」

ーー
ヒルドールヴ:

「我々がそうしようとしなかったとでも?敵は力を増している、我々は現状では対抗できない。リスクが大きすぎる。

我々に残された外部のアコライト(協力者)たちは、アセティク(禁欲求道者)であり、彼らにその様な任務は向かない。

誰か、現代世界に馴染みのある者で、定命の使者で……ができる者がいれば……、オー・マイ(なんてこった)…」

ーー
アイロン・ピル

「定命の使者で、何ができるといいんだ?」

ーー
ヒルドールヴ:

「これは正しく運命だ、我が子よ、お前の目的が明らかになったぞ。お前は明日からマグナスと共に身体鍛錬を行うのだ」

ーー
マグナス:

「ファーフ(何で?)。フアーク(*ファックを避ける言い方)」

ーー
ヒルドールヴ:

「heh

Tveir fuglar meth einn steinn」

翻訳者による注釈:「一石二鳥」という意味、わかったかクソホモ野郎(*トランスレーターズ・ノートのミームネタと思われ)

ーー
アイロン・ピル

「ちょっと待ってくれ。俺にこいつみたいなムキムキになれと?」

ーー
ヒルドールヴ

「そうではない、ここいらをノタノタと歩き回る永遠に筋肉肥大期なやらかし不細工化け物には事足りている。ネオ・クラシカルな(古代ギリシャ・古代ローマ的な)体型がそなたの目的には最適であろう」

ーー
マグナス:

「つか、誰もがベア・モードになれるってわけじゃねえし」

続く…

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