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ローストビーフ記念

初めてローストビーフを作った
スーパーで塊肉を見つけて、作ってみたいと思っていたことを思い出した。買ったものの、2日冷蔵庫に放置した。
大晦日の今日、思い出したように家族への一品として、作ることを決意。

13時
常温に寝かしておく。
とともに、私も2時間寝た。
15時
塩胡椒とかハーブで揉み込んで、それを漬けるのに少々。
その間、私も風呂に漬かる。
とりあえず牛肉とともに歩みを進めてここまで順調。

ローストビーフの作り方はクラシルとかYouTubeとかインスタ等色々ありすぎて、できそうな感じのを選ぶのすら結構考えた。
いよいよの思いでフライパンにジュ〜っと焼き、正確に1分半数え、それぞれの面を焼いた。
このときに火が通り過ぎるかとか、生っぽいとか出来栄えに直結しそうだからきっちり守った。
今度はお湯で温めて、その間にソースを作る。
お湯も沸騰して火をつけたまま、ジップロックを入れたのでふちが溶けちゃったし、ソースも肉を焼いた油の残りで作るみたいだけど、蒸発したのか一切残らずコゲだったし、レシピ通りにはいかん。てんてこ舞いです。

しかし、もう一度新しい鍋でソースを作った。
すりおろし玉ねぎが必要とあったが、私は昨日の焼肉で余った萎びかけ輪切りにされた玉ねぎをみじん切りにして炒めた。
これはSDGsナイスな使い道だったと挽回。ソースもまぁそれなりの美味しさに仕上がった。
そして、出来上がった。

じゃーん

絶妙な火の入り具合
肉汁も残ってて、柔らかさも味もいい感じ。
ソースもベストマッチ。
振る舞った家族からもお褒めいただいた。さらに嬉しかったのは「すごいね、チャチャっとうまく作ったね」の言葉。
そんなことないよー、全然うまくいかなかった。と反抗しながらも、嬉しかった。

上手にできました、って話をしたいわけでなく。
ローストビーフを初めて作った私は思った。

1歳や2歳のとき、小さなできることがどんどん増えて発達した。
立てるようになった、歩くようになった、意味ある言葉を喋るようになった、言葉の数が増えた、食べれるものが増えた、マネが上手になった、、、
数々のできることに視線を集め、喜ばれた。

32歳もそれレベルでまだまだできることがゆっくりながらも増えていたことに、ふと自分が驚いた。嬉しい。最近できなくなったことの方が増えたり(特に体力系と記憶力系)、それ苦手だわと諦めるようになっていたから。

しかし、通常は単身生活である私にとって、ローストビーフを作れるようになって嬉しいのは自分だけ。むしろちょっと遅咲きすぎて恥ずかしいから、SNSにも載せないし、誰にもいえない。
そもそもローストビーフって、イベント等複数人向け料理か。
そう、同年代の人たちは、20代前半でクリスマスを友人orカップルで家パーティーするのだろう。(根岸インスタ調べ)そのときに、必ず手作りローストビーフを通るから、その機会がなかった私は手作りローストビーフ童貞だった。
たまたま実家で暮らす大晦日に
久しぶりの私の成長を「手作りローストビーフ」で感じてくれた親は、てんてこ舞いなところも受け入れてくれて、最終的に美味しくできたことを喜んで褒めてくれた。あぁ、ありがたいことだよ。

これからもそんな小さな成長に自分自身を喜んで、家族に写メでも送って賞賛してもらいながら、噛み締めて生きれればいいな。何歳になっても。

この一年はとにかく、できるようになったことや新しい体験が多い歳だった。できればしたくない経験もあったけど、人生の中では試練だった。人間らしい喜怒哀楽が振り幅大きめで全部あった。全ては、人に与えられるようになるための、大切な栄養だと信じてやっていこう。

ふと、思ったことを書いてみたくなってのこっそり投稿でした。

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