母が恋をする


娘が
家をでるとき。。

実はさ
ママの恋愛を、いつも
邪魔してたんだよねー。

だって
取られたくなかったんだもん。

。。

もう私は、出ていくから
彼氏つくってね。

娘には、
わたしが恋をすると
ばれていた。

ママ、声がかわってるよ。
結婚したいならさ。
地声で
話せるひとがいいよ。

そんなことを
ズバッといいながら

進学で娘が家をでていった。

ものすごく濃い時間を
共有してきた
娘。

その喪失感は、凄まじくて。
それでも
ひとつひとつ

わたしという
ひとが
なにが好きだったか。
なにが心地よかったか。
それを確かめる時間が
少しづつ
愛おしくなってきた。

それに気づかせてくれたのが
いま
出逢った彼。
わたしという
ひとがなにが
大切なのかを
ひとつひとつ
一緒に確かめてくれた。

ひとりの時間や
彼との時間を
一瞬一瞬
味わいながら
過ごして。。

そこへ
また娘との
濃い時間が
冬に訪れた。

まだまだ
ママが大好きで
ママに会いたいのと
いってきてくれる。

娘よ。
わたしは、あなたに
ずっと
恋をしてきたんだよ。
あなたの成長が
愛おしくて
ときめきながら
一緒に育ってきたんだよ。

同じ時代に生まれてきてくれて、ありがと。

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