召喚獣グッドスタッフについて

割引あり

私は召喚獣というテーマが好きで、2019年には召喚閃刀姫、2024年には召喚ドラグマ(ユベル出張型)を使って店舗代表を獲得しました。最近では、召喚ドラグマ(ユベル出張型)、アザミナ召喚ドラグマ、青眼召喚獣などのデッキを愛用しています。そして今回、新たなデッキとして召喚獣グッドスタッフ(以下、召喚獣GS)を使用しています。

このデッキは公認大会でも結果を出すことができ、非常に気に入っている構築です。


今回は、備忘録も兼ねて召喚獣GSについて記述していきたいと思います。まずは、召喚獣GS作成に至った過程を紹介しますので、採用理由や動かし方を早く知りたい方は、目次から該当箇所へ飛んでください。


召喚獣GSを考えたきっかけ

12月の環境では、YACSに参加し、久しぶりに召喚獣ではなく、当時の環境トップであったライゼオルを使用しました。その結果、現代遊戯王の最前線に触れることで、召喚獣とのカードパワーの差を改めて実感しました。

また、11月環境まで使用していた青眼召喚獣は、アナザーベリルの登場以降、現在の環境上位に位置する原石青眼の下位互換となってしまったことも大きな要因です。

これらの理由から、現代遊戯王のスタンダードに近づけるために、召喚獣の構築を見直す必要があると感じたことが、召喚獣GSを考え始めたきっかけでした。

現代遊戯王のスタンダードへ近づける

現代遊戯王のスタンダードの1つとして、「無効系誘発1枚では止まらない」という点が挙げられます。ライゼオルを例に取ると、例えば「アイスライゼオル」や「エクスライゼオル」で展開を始めた場合、相手がアイスやエクスに無効系の誘発を発動しても、手札に他の下級ライゼオルがあれば簡単に展開を続けることができます。また、誘発を「デュオドライブ」まで温存し、デュオドライブに誘発を打たれても、最低限の盤面(例: デッドネーダーの着地)は確保できているため、大きなダメージにはなりません。

さらに、原石青眼では、アナザーベリルに誘発を受けることで、その後「青き眼の精霊」へとリンク召喚し、賢士や乙女をプレイすることで、本来の青眼の動きを通すことができます。こうしたデッキでは、無効系誘発を受けた後も最低限の動きが可能です。

最近のデッキ、例えばオルフェゴールは、ディヴェルやギルスでスタートすることで1枚で無効系誘発を貫通し、展開を続けることができます。イビルツインは新たなリンクモンスターの登場により、1枚のカードで手札誘発を貫通できるようになりました。

このように、最低でも2枚の手札で手札誘発を貫通し、本来のテーマの動きに戻ることができ、さらに後続の確保までできるデッキが現環境で戦うためのスタンダードの1つだと考えています。

無効系の誘発を受けた後に召喚獣が現状できること

現代遊戯王では、無効系誘発を受けることを前提に考える必要があります。召喚獣における手札誘発を受けるタイミングは、基本的には「アレイスターの召喚成功時」です。アレイスターの召喚時に効果が通れば、メルカバーが場に出ることを許すため、相手は手札誘発を温存する理由がありません(メルカバーの効果で無効にされてしまうため)。暴走魔法陣発動時に「うらら」をもらうことも考えられますが、アレイスターをすでに持っている場合、相手視点で裏目に出る可能性もあります。

したがって、基本的にアレイスターの召喚成功時に無効系の誘発を受けることになります。この前提をもとに、アレイスターの召喚効果が無効になった状態で、現在の召喚獣ができるアクションを改めて考えてみましょう。

現代遊戯王では、リンク1モンスターが登場したことで、無効系誘発を受けた後でもアクションを起こせるカードが増えています。例えば、蛇眼の炎燐の召喚時効果が無効になった後に「リンクリボー」を出して墓地効果を誘発することなどが挙げられます。

アレイスターにも同様の動きができるか考えた場合、現時点で行えるメジャーなアクションは以下の2つです。

  1. 転生炎獣アルミラージのリンク召喚

  2. 聖魔の乙女アルテミスのリンク召喚

これらは、アレイスターの効果が通った後にプルガトリオやメルカバーの融合素材として使用されます。これらのカードは召喚獣にとって1枚初動の役割を果たしてくれるものです。

また、青き眼の精霊のリンク召喚もアレイスターを素材に出せるため、青眼召喚獣デッキにおいて非常に有効です。青眼召喚獣は、2枚目に賢士や乙女など、青眼の動きができるカードを持っていることによって、現在の原石青眼のような動きを通すことが可能です。

さらに、後攻からかつ条件付きではありますが、厄災の星ティ・フォンをエクシーズ召喚することもできます。

おそらく、現状アレイスター1枚から起こせるアクションは以上のものだと思われます。

相方を考える

召喚獣のメインモンスターは「召喚師アレイスター」一枚のみであるため、貫通するための2枚目のカードには他のテーマやカードの力を借りる必要があります。相方に求める最低条件は以下の通りです。

  • 召喚権を使わない、または「光の霊堂」の追加召喚権で召喚できる

  • 素引きしても完結した動きができる

  • 何らかの妨害を形成できる

理想的な条件としては、

  • アレイスターの効果が通った時の最大値を引き上げられる

  • アレイスターの効果が通らなくても召喚獣の動きに繋げられる

  • 後続の確保ができる

召喚獣の歴史を振り返ると、メジャーな相方として「ドラグマ」が思い浮かびます。ドラグマは、アレイスターの効果が無効になった後でも、EXデッキから「アルミラージ」や「アルテミス」を用意することで、エクレシアを特殊召喚する条件を満たし、さらに「フルルドリス」をサーチすることで1妨害を構えることができます。また、「天底の使徒」を使って「ヌトス」や「ガルーラ」を墓地に送ることで、柔軟な動きが可能になります。
これらの効果を活かして、盤面破壊ドローを行いながら、ドラグマと召喚獣の動きを補完できるわけです。

しかし、現環境においては、ドラグマが最適な相方かどうかという点について再評価が必要だと感じます。12期終盤の環境では、ドラグマのパワーを疑うべきです。

「天底の使徒」や「エクレシア」の効果を使うと、その後EXデッキからの特殊召喚が制限されてしまいます。この状況下で得られるリターンが、エクレシアの展開と手札にフルルドリス1枚の妨害、「天底の使徒」からスタートすると盤面破壊やドローが追加されます。召喚獣の展開が止まった後にEXデッキを使うのを諦めるのは不安材料です。

11期初期では、召喚権を使わずに完結できるテーマが少なく、EXデッキを活用できるカードも少なかったため、ドラグマは相方として非常に有力でした。しかし、12期現在では、召喚権を使わずに展開できるテーマが増えており、EXデッキの活用も含めて選択肢が増えました。このため、ドラグマをそのまま相方として使い続けるべきか、再考する必要があります。
過去の自分もこうつぶやくほど笑

ドラグマを切り離せた過去のデッキを見てみる

私が研究した召喚獣デッキの中で、ドラグマを切り離すことができた唯一のデッキは、12期に登場した青眼召喚獣でした。青眼召喚獣にドラグマを入れることは不可能ではありませんが、展開系のデッキであり、ヌトスガルーラなどを入れる余地がありません。そのため、もしドラグマを採用するのであれば、**必ず3枚入れたい「天底の使徒」**を採用することができなくなります。また、青眼の要素でメイン枠が既に非常に圧迫されているため、ドラグマとの共存は難しいのです。

青眼召喚獣の初動は、召喚師アレイスター賢士に繋がるカードの2枚初動で、結果として以下の盤面が作成されます:

  • メルカバー

  • 青眼の究極霊竜

  • スターダスト・シフル

  • 光の霊堂

  • 真の光

手札にはシンクロ・ランブルエフェクト・ヴェーラーがあり、合計で4妨害を形成できます。これにより、相手に強力な制圧力を与えるとともに、後続の確保ができており、先攻でこの盤面が通れば、ほぼ負けることはありません。

重要なのは、アレイスターの効果が通らなかった場合でも、メルカバーの妨害が1つ失われるだけで、他の妨害手段やリソース確保に問題はありません。真の光があるため、青眼側の次ターン以降の後続確保にも余裕を持たせることができ、安定した戦況を作り出します。

この構築は、妨害数やリソース確保という点で、ドラグマ要素を超えるリターンを得られていると感じます。

ちなみに、このデッキの上位互換である原石青眼では、アレイスターの代わりにアナザーベリルを採用する形になります。アナザーベリルの効果が通る・通らないに関わらず、必ず次の自分のスタンバイフェイズには手札に戻るため、青眼と原石のどちらも後続の確保が可能です。この点が青眼召喚獣と原石青眼の大きな違いであり、後続の安定性が向上しています。

これまでの召喚獣デッキと比較した場合、青眼召喚獣は2枚目のカードで新たなビッグアクションを起こせる点が大きな特徴です。このデッキがこれまでにない強みを持っていたのは、まさに現代遊戯王のスタンダードに近づけているからだと思います。青眼召喚獣としての戦闘力は、強固な後続サポートと妨害力によって、他の召喚獣のデッキに対して非常に有利な状況を作り出します。

過去のアイデアとの融合

召喚獣のデッキを考える際、できればアレイスターを無効系誘発を受けるだけの「噛ませ役」にしたくありません。召喚獣を使うだけではなく、可能であれば現代遊戯王でも活躍できるデッキにしたいと考えていました。そのため、青眼召喚獣を構築する際にも、青眼側から召喚獣にアプローチできる方法を模索した時期がありました。

具体的には、特殊召喚できるレベル4以下のドラゴン族または魔法使い族モンスターと賢士に繋がるカードを組み合わせることで、2枚初動で召喚権を残しつつ、アレイスターをサーチできるというものです。

例えば、マジシャンズソウルズ+賢士で
ソウルズ効果でイリュージョンオブカオスを墓地に送りソウルズを特殊召喚
ソウルズを青き眼の精霊にリンク召喚
精霊効果で霊堂サーチ
霊堂効果で青眼の白龍を墓地に送る
精霊効果で青眼の白龍蘇生
霊堂の追加召喚権を使って賢士召喚
賢士と青眼の白龍で青眼の精霊龍をシンクロ召喚
精霊龍効果でエンシェントフェアリードラゴン特殊召喚
エンシェントフェアリードラゴンの効果で光の霊堂を破壊し、暴走魔法陣サーチ
暴走魔法陣を発動して召喚師アレイスターサーチ
残った召喚権でアレイスター召喚

以上で青眼から召喚獣に触ることができます。
この展開を行いたくて、特殊召喚できるカードを調べていました。
できれば、青き眼の精霊になる前に無効系の誘発を受けてくれるドラゴンor魔法使いを・・・
ソウルズも誘発を受けてくれそうですが、コストで手札が減ってしまうのが気になりました。

そこで、ある魔法使いに出会います。

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