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61歳のオジサンが「日商簿記3級」ネット試験を受けてみた話。(①動機編)

2023年1月に60歳定年となり、それまで勤めていた分譲マンション管理会社に再雇用で継続勤務となっています。

この会社でマンション管理組合のお金を管理する部署(会社の経理ではありません)に勤務しているため、業務では管理組合用の会計システムを使っています。

管理組合のお金も企業会計のように基本は「複式簿記」となっているため、会計担当部署のメンバーは皆、「日商簿記3級」の資格を持っています。それは必須ということではなく、ほとんど中途社員の中でこれまで採用時に「簿記3級程度の知識」というのを謳ってきたこともあったからです。実はその中で私だけがこの資格を持ってはいませんでした。

管理組合の会計は企業会計ほど複雑ではありませんし、マニュアルに沿って入力すれば帳簿はシステムが作成してくれますので、正直言うと「仕訳」の基本が分かれば大方業務に支障はありません。私はこれまでの実務の中で「仕訳」の基本を覚えてきたのです。

過去に資格を取ってみようかなと思ったことも、もちろんありましたが資格を持っていなければ困るということもなかったので、今更なあという感じで資格を取らないまま60歳定年を迎えてしまいました。

その私がなんで一転して資格を取ろうと思ったのか?

同じ部署の他の皆さんは、資格を若い時(学生時代という人も)に取得した方が多く実務上では経験の浅い方もおり、ちょっと複雑な伝票処理をする際によく私の所にやり方を聞きに来る場面というのが多かったです。

その他、マンションフロント職の方は簿記の仕組みをよく理解していない方も多く、帳票書類の見方等を質問されることは多々あり、そのたびに「簿記的にはこうなんですよ」と説明していました。

そのたびに資格を持たない自分が有資格者に仕訳のやり方を教えたり、フロントに対しても偉そうに「簿記ってのはね」とかなんとか説明することにちょっとした後ろめたさを感じるようになってきました。

私の会社では業務に関する様々な資格に対して「資格手当」が付くのですが、何故か「簿記」に関してはこれまで手当の対象外だったこともあり、頑張って取得しても手当もつかないし、資格が無くても業務上困ることもないし、今更試験勉強するのも何だかなあって感じでいたのです。

しかし、いつも遅くまで残業している他部署の人が資格を取ったりしてるのを見たことにも触発され、何か見返りとかじゃなくて自分のために「日商簿記3級」を取ってみようと決意しました。それが今年(2024年)の1月の事です。

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