【よみがえる遺産】ものがたりをたべて生きていく
こんにちは。はじめまして、ねがい星文庫です。このように、noteでつながる企画に参加させていただくのは初めてです。バトンを下さった風の子さん、ありがとうございます。
風の子さんとの出会い
最近、投稿はおさぼりしていたけれど、読むには楽しいnoteで風の子さんと出会いました。
絵本紹介がシンプルでありながら的確で、林明子さんがお好きということ。わが家が何かと縁があるドイツに、風の子さんがお住まいであることに親近感を持ち、投稿を読んでスキ!したまでは良かったのですが、まさかのコメントでお名前を呼び間違えるという痛恨の失敗。とほほ。その節は申し訳ありません。それなのに、こうやって過分なご紹介でバトンをいただきました。
素敵なエピソードが書かれてます。
ぜひ、↑リンククリックしてお読みいただければと。ぜひ。
風の子さんとは出会ったばかりです。今回頂いたバトンで、その深い思いと行動を詳しく知ることとなりました。ドイツにいれば親日的な方もあればそうでない方もあり、マイノリティーだと感じる様々なご苦労もある上、異常事態のコロナ禍。警戒心が強まるなか如何にご苦労されたことでしょうか。そんな中でご実家や伴侶の家族とも離れて暮らす三歳のお子さんを育児する困難さ。そんなふうにご自分が本当に大変な中、他の同じように困り子ども達に日本語に触れて欲しいと願う親子への応援で続けてこられたのがオンラインでの読み聞かせの活動。絵本の読み聞かせをする側が感じるセラピー効果を風の子さんはリンクの記事で綴っておられます。心打たれ、共感しました。よし、頑張って私、この方からのバトンを持って、アンカーをつとめたいな。運動会で絶対回ってこないし切ることもない、アンカー役と白いテープ。挑戦してみたい。素敵な方からいただいたバトン、note の世界に参入してみたいです。
最多スキをいただいた感謝
これが私のダッシュボード。note初心者の私の記事を読んで下さった皆さま。こんなにおられるんだ。スキだなんて本当にいい方々。ありがとうございます。習作小説はやっぱりヘボなのに、スキ下さった方。ありがとう泣 鍛錬します!ママと小さな子ども達の絵本のお部屋、ねがい星文庫を軌道に乗せてから励みます。ちょこちょこ書ければいいのですが、習作とはいえすごく時間が取られ、本業のわが子育児にも支障をきたす上、文庫開設が全く進まなくなるので、拙い小説書きはちょい封印です。
noteでしか出会えなかった方も含まれるかけがえのないスキをいただいた、つつましいけれどありがとうな最多スキ記事は、「ものがたりを食べて生きていく」です。
この記事は、はじめて私が書いた自己紹介です。名刺一枚でおさまらなかったプロフィールです。本読みの方がおそらく押して下さったであろうと思います、書店や書庫の香りがするといいなあという思いで書きました。これまで私が感じてきた、ものがたりというものへの感謝です。
時に自分の不甲斐なさに負けそうになっても、ものがたりを我が子と共有する幸せに包まれ、楽しんでやってこられた。
子どもに読み聞かせ、特にあの頃は、「かいじゅうたちのいるところ(モーリス・センダック)」が多かった気がしますが、その毎夜毎夜のファンタジーと愛情を感じられる時間を重ねて、私はかろうじて自分を保ち続けていました。
ナース業あるあるですが、過酷で責任ある仕事をする人間が集まり極度のストレスがかかったり、過重労働になる時には、人間関係のパワーが発動されやすくなります。みなスケープゴートにならないよう、自分の身を守るために、様々なやっかいや驚くような人間関係の変化が起きます。家に帰ってもお母さんなんだかコワイ、妙に倫理的でイライラしている。人間不信よけのヨロイを着るつもりで、まあがっつり人間不信のヨロイをまとった母の匂いを息子は嗅ぎ分けてしまいます。私も気がつきヨロイを脱ごうとするけれど、繰り返し幼な子がする失敗や主張に、ついイラッとする。すぐ怒りが発動しやすくなる。
でも読み聞かせの時間には不思議な魔法がある。
子どもの肌は温かく、髪の毛は柔らかい。シャンプーと保湿クリームのいい匂いがする。ここまでたどり着けた、お布団に息子を入れてあげられた。そして、読み聞かせの私の声は柔らかく、ようやく、ゆったりと穏やかになっていきます。ストーリーに没頭すれば、ついイライラの引き金になる世の中のモヤモヤも置いておける。絵本の香り、手ざわり、めくる音。それが、自分の好きな自分への入り口の合図になり、静けさや思索、穏やかさを望む本来の自分に深化していける。もぐっていける。大好きだよ、人生はいいものだよ、子どもの笑い声、くすぐったいような可愛らしさに幸せを感じて、ああ、また大好きって思える、今は一緒にいられるね、って抱きしめる。
たとえ寝落ちが許されず、また夫とバトンタッチしたら蛍光灯が灯る職場で同じ境遇の数名の同僚と、表向きは禁止されて裏では奨励というか命令されているとしか言いようのないデスクワークが待っていたとしても、絶対死守した読み聞かせの時間。たとえ、夜は帰れなくても、朝ごはん食べさせながらでも、意地のように読み聞かせてました。そのために捻出する5分、7分。
あれ、自分のためですよね。
息子の笑顔見て、弾みつけないと行けなかった。職場。
絵本の読み聞かせの時間は、その時の私にとって自分よりも立場の弱い、小さな存在を何にも誰にも邪魔されずに抱きしめてものがたりを愉しむ、穏やかな時間でした。そこにある平安。融和や友情、愛情、ほのぼのしたものがたり。不条理でさえ、ものがたりになれば俯瞰できる。ああ、人は素晴らしいもの。本来は誰もが愛を注がれたいし、信頼されて頑張れるし、成長できる。
そうだ、そうなんだ。こっちが本当なんだ。
人生を楽しもう、人を信頼してみよう、自分にできる仕事に誠実に打ち込もう。
この子を愛して、育てよう。
たとえ世の中が辛さに満ちていても、光はあり、希望はある。
明るくて温かく循環している。
自分を保て。
笑っている、柔らかく人に声をかける。
縁した人をひとりぼっちにしたくない、ってやってきたよ。
あったかい。痛みには手を添えたいよね。
それが私らしさじゃないの。
それが、私のアイデンティティだ。
私が退職できた日、厳しかった上司がぽつんと言ったんですよ。
「あなたは、自分を保っていてずーっと正常だった。」
ナースらしい言葉遣いが笑える。これ、褒め言葉ですね。その時お辛かったでしょうし、その後もお辛かったであろう優秀な上司でした。
久々思い出して、岩柱の修行(出典 鬼滅の刃 笑)だったと。
今は、あの時荒療治でどハマりの看護の道をいったん絶って、本来やりたかった こっちの道、ものがたりの道を選択するのは、必然だったかも知れませんね。育児だ身体の調子だ云々ありますが、ここは踏ん張って準備します。
ありがとうございます、企画参加してよかった
おかげさまで、ねがい星文庫の開設、育児の日常やコロナ禍やアラフィフ体調不良に負けずやり抜く決意と決意表明になりました。
noteは人と人をつないで、思いをつないで。人生にちょっと触れ。
企画者のチェンナーさん、バトンをくれた風の子さんありがとうございます。アンカーを宣言して、ゴールテープを切ります。ありがとう。
チェンナーさんのつなぐ力に感謝です。