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上野の図書館の樋口一葉
画像は国立国会図書館電子展示会「近代日本人の肖像」より
樋口一葉が上野にあった東京図書館に結構通っていたことは、界隈ではよく知られている。
なかでもよく取り上げられるのが、閲覧請求の手続きでじろじろ見られることの不快さだったりする。
ところが、高橋和子氏の論文を見ていたら何を読んでいたかが日記の紹介が出てきた。
やがて開館を待て入る 太平記今昔物語及び東鑑を貸る 但し東鑑はよまで太平記並ニ今昔物語をのみ借かへてみる 館を出しは日のやゝ西ニかたぶきし頃成き
結局読むの辞めたらしいけど、東鑑って吾妻鏡だろう?!と思ったらちょっとびっくりした。難しいからやめたのか、辞めたとしたって太平記読んでるの凄くないかとか。歴史書を読もうとしたのか・・・。
昭和9年の春陽堂文庫の『一葉日記集』上にも、明治24年11月8日のこととして一応出て来る。パラパラ見ていると『十八史略』とかも読んでたらしい。なんかちょっと樋口一葉の印象が変わった出来事だった。
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