見出し画像

みんなに「推しスポンサー」を聞いてみた!【OWLオムニバス】

OWL magazineのオムニバス記事企画です!

この企画では、OWL magazineに寄稿しているメンバーだけでなく、読者を中心としたコミュニティOWL's Forestのメンバーも参加しています。

OWL's Forestでは、オムニバス記事への参加以外にもたくさん楽しい事があります!!メンバー間の交流はもちろん、ラジオ番組の制作・企画などにチャレンジする創作活動を行っています。出版企画の会議をのぞき見することもできます。

興味を持たれた方は、下のページをクリック!

さて、前回はみなさんに「期待の新加入選手」について書いてもらいました。

今回のテーマは「あなたの推しスポンサー」です。みなさんには思う存分スポンサー愛を語ってもらいました。

それでは、今回のお品書きです。

別に君を求めてないけど「日高屋」に行くと思い出す(けん@未来の大宮市長)
俺たちのTKC 俺たちのカワチ薬品(さとうかずみ@むぎちゃ)
A Knights in White Rose(KAZZ)
知っているようで意外と知らない!?世界的メーカーのお話。(さかまき)
東京コンサドーレサポの新たな聖地・Scéal eile (シュケール エレ)(つじー)

別に君を求めてないけど「日高屋」に行くと思い出す

(けん@未来の大宮市長)

Jリーグのスタジアムに行くと、たくさんの広告が目に入ってくる。
看板、フェンス、ビジョン、ユニフォームなどなど。

スタジアムごとに広告の趣が違ったりするのを見比べるのも、なかなか面白かったりする。そして、これらの広告というのは、もちろん観客や視聴者に、企業や商品をアピールすることを目的としたものである。

私が高校時代にアルバイトをしていた「日高屋」も、昔からNACK5スタジアム大宮に広告を出している。

私の高校は大学の付属校で、受験勉強をする必要がなかった。そのため、3年生の夏に部活を引退して以降は、アルバイトに行くかアルディージャに行くかという生活を送っていた。

週末にスタジアムに行くと、自分が平日の放課後に働いているアルバイト先が大きく書かれたセグウェイに乗ったアルディが登場し、スタジアム全体がそれに注目をしている。そんな光景を見て、非常に誇らしい気持ちになったことを、今でもよく覚えている。

画像1

そのうち、「アルバイトを頑張ることがアルディージャのためになるのだ」とさえ思うようになった。アルディージャが好き→アルディージャを応援する会社が好き→弊社がアルディージャにスポンサー料を払っている→弊社が好き、というまわりくどい形で愛社精神を高めることになった。

「広告は企業や商品のアピールだけではなく、それを見た自社の社員のやる気を起こさせることもある」という、広告についての新たな気付きを得た私は、大学に上がり、この話を当時付き合っていた経営学部の彼女に披露した。

このエピソードは、Jリーグサポーターならではの新たな視点に違いない。日夜サッカーのことばかり考えている私だからこそ、マーケティングを専攻する彼女には思いもよらないような考えが浮かぶのだ。これは更に惚れさせるチャンス。そう思って、意気揚々と話をしたら、

「あぁ、インナーモチベーションアップってことね。広告の効果として、そんなの常識だよ!」

と一蹴されてしまった。インナー餅?なにそれ?餅巾着を表す横文字か?

挙げ句の果てに「AIDMAの法則も知らないで、広告を語っちゃダメよ」と鼻で笑われる始末。

くっそー!そっちだって、選挙制度の変容を語るうえで基本となるデュヴェルジェの法則も、保革溶解時代の新たな日本政治の対立軸も知らないくせに!……と食って掛かっても仕方ない。

どうやら、私の気づきは画期的なものでもなんでもなく、むしろ広告の効果の中で王道中の王道だったようだ。


日高屋でのアルバイトは、高校卒業と同時に辞めてしまったし、経営学部の彼女ともほどなくして別れてしまったが、日高屋で彼女が大好きだった「野菜たっぷりタンメン」を食べるたびに、淡い恋の思い出が蘇ってくる。

けん@未来の大宮市長
地元大宮をこよなく愛する25歳の男の子。大叔父がかつて区長を務めるなど、行政が身近な環境で育つ。夢は大宮市を復活させて市長になること。
主な執筆記事:OWLオムニバス『みんなで「2021年のサッカーに期待すること」を考えてみた!』の『大きくなって帰ってきたMy HERO』
Twitter

俺たちのTKC 俺たちのカワチ薬品

(さとうかずみ@むぎちゃ)

生まれてこの方、うん十年 ずっと宇都宮市に住んでいる。
その土地に育ち当たり前にあるもの。生活に溶け込む企業。
それが、日本のポピュラーで、他の土地にないとびっくりして、ローカルなものだと初めて知ったりして。

私の生まれる少し前から宇都宮市に誕生し、
物心ついたころには、当たり前に眼にしていた看板。

栃木SCスポンサー様と言えば、宇都宮市の誇る 燦然と胸に輝く天下の東証1部TKC様。
タケシさんというお名前のおじさんなら、一度はTKCを、あれはタケシと読むんだ!
と、ドヤ顔した覚えがあるとか、無いとか……。

画像2

TKC様には、どれだけお世話になっていることか。貧乏クラブがどれだけ助けられているか。
足を向けて寝られないってやつですよ。

サポーターも皆、感謝しております。
が、正直、大人になるまでなんの会社かも知りませんでした。
でも、確かに存在は知っていた。宇都宮人ですもの。(もちろん今では、業務内容、業績ともに充分に理解しております。)
全国展開大企業。これからも、栃木SCを何があっても見捨てないでね。

そして、もう一つ忘れちゃいけない、栃木のソウルショップ。
暮らしに溶け込むドラッグストア。
大手チェーン??マツキヨ?ウェルシア?
いえいえ、俺たちの カワチ薬品。愛され信頼される地域一番店へ。

画像3

ちょっとググったら、北は青森県から
東北、北関東、長野県や山梨、静岡にまで進出していると知り、びっくり。
よしよし、栃木の領土が拡大しているぞ。

子供の頃から、慣れ親しみ、
おやつ、お菓子を買いに行ったり、
文房具を買いに行ったり、
お母さんの買い物のお手伝いしにいったり…

俺たちのカワチ薬品。

ユニホームにあるだけで、なんだろな、安心する。ような。

西の方のには見た事もないロゴ。聞いたこともない名前。

いいんです。

「ー愛され信頼される地域一番店へー」

これ、サッカークラブが目指すものも同じよね。

そして、私はこれを書き上げ、夕飯の買い物、明日のスタジアムで飲むペットボトル飲料、切れてしまったお気に入りの柔軟剤を買いに

「カワチ、行ってくるね〜」

お気に入りのカワチで買った、お気に入りの香りに仕上がった俺たちのカワチ薬品のロゴを背負った栃木SCユニに袖を通す。

なんにも特別じゃない特別。

安心。するんだ。

どうぞ、栃木県にいらしたら、静岡県から東、「カワチ薬品」みつけたら、お立ち寄りおすすめします……。

さとうかずみ@むぎちゃ
ヴィアティン三重、栃木SC、そして船山貴之のサポーター。OWL magazine代表の中村慎太郎に「サッカー界には彼女を表現する語彙がない。」と言わしめた。
主な執筆記事:『サッカー旅の正装、レプリカユニフォームの正しい使い方
Twitter

A Knights in White Rose

(KAZZ)

ガイナーレ鳥取のスポンサーの一つに、通称「白バラ牛乳」がある。正確には「大山乳業協同組合」であり、「白バラ牛乳」というのは、そこのブランドである。

鳥取県民のソウルドリンクみたいに言われているが、島根県、少なくとも販売店が存在すると思われる東部では買える。自分が住んでいる島根県出雲市に於いても購入できるし、現にドラッグストアやコンビニなどで買ったこともある。

なので、ここの牛乳は馴染み深い。いや、島根県東部の特に出雲市には中酪牛乳って県内メジャーブランドがあって、自分はそこの牛乳が最も馴染み深いのだけど、それはそれ。今は白バラの話である。

ガイナーレ鳥取にも縁があり、現在もクラブスポンサーの一角に名を連ねているという状態に留まっているが、かつてはユニフォームスポンサーの一角に名前があった。

JFL最終年の2010年からJ3初年度の2014年まで背番号の上部についていたのだ。その後、2015年にパンツの前面に移転し、2016年には袖に縦についた。そして、2017年は背番号下部につき、その年限りでユニフォームから撤退している。

また、1000mLのパックにもロゴがついている時期があった。選手がCMに出演したこともある。

しかし、ユニフォームへのロゴの付与こそ撤退したものの、相変わらず知名度は誇っている。「白バラ牛乳は美味しい」という評価と共に。
そして、かつてはこういうグッズも作ったことがある。おまけにここで作っているサブレを「ガイナーレサブレ」と称して売っていたこともある。

画像4

味は普通に美味かった。但し、中身はこれと同一だ。もちろんこれも美味かったけど。パッケージにガイナマンがついている、というだけのことであったが、それでも嬉しかった。

画像5

今は前述のようにユニフォームからは撤退しているものの、もし機会があれば、またユニフォームでその名前を見てみたい。知名度の高いブランドだし、それだけで訴求力もある。鳥取県のシンボルになり得る。

やはり、長らく馴染みがあるせいだろうか、どうしても肩入れしたくなる。グッズも多種あるので、いつか再びガイナーレ鳥取とコラボレーションがあっても良さそうだ。

画像6

こういうブランケットみたいなものとか、どうだろうか。あるいはここに写っているトランプなどでも面白いかもしれない。

いずれにしても、白バラ牛乳や関連商品、あるいは様々なグッズを、ぜひ手に入れてみてはどうだろう。

KAZZ
たまにOWL magazineに文章を寄稿している人。この先もぶっ倒れるまではとりあえず何か書き続けるつもり。「楽しく、厳しく、いい加減に」やってます。
主な執筆記事:『島根県民なのにガイナーレ鳥取を愛好する偏屈なおっさんの話
note Twitter

知っているようで意外と知らない!?世界的メーカーのお話。

(さかまき)

私の推しスポンサー、それは我らが東京武蔵野ユナイテッドFCの胸スポンサー、横河電機だ。

現在では東京武蔵野ユナイテッドFCという名称に変わったが、元々の名称は横河武蔵野FC。企業チームとして、またユース年代の強豪としてサッカー界では知られた会社名ではないだろうか。

しかし、その知名度に比べて何を作っている会社なのか知っている方はそれほど多くないのではないだろうか?もし知ってると言う人も、学校の理科の実験で使ったオシロスコープやテスタの印象が強いのではないだろうか。

それもそのはず。いわゆる家庭用の機器を作っているメーカーではなく、工場などの機器を主に作っているからだ。

今回は、OWL magazineのエレキングことさかまきが横河電機がどんな会社なのかを紹介しよう!

ここからは、有料公開にさせていただきます。

OWL magazineでは毎月700円で個性あふれる執筆陣による記事を毎日読むことができます!

執筆陣には、OWL magzine代表の中村慎太郎、ノンフィクションライターの宇都宮徹壱さんの他、川崎フロンターレや浦和レッズ、鹿島アントラーズ、北海道コンサドーレ札幌、V・ファーレン長崎、東京武蔵野ユナイテッドFCなどなど全国各地のサポーターが勢ぞろいです。

是非、購読をよろしくお願いします。

ここから先は

2,774字 / 1画像
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…