2部リーグを勝ち上がるために。逞しい戦いでNAGAREYAMA F.C.が二連勝。
6月18日、千葉県社会人サッカーリーグ2部グループ1の第3節が開催されました。NAGAREYAMA F.C.は前週の第2節が雨の影響で順延となっていますので、今節が同リーグでの2戦目。開幕戦に続いての連勝を狙います。
会場は開幕戦と同じく、利根川ゆうゆう公園。開幕戦から僅か3週間しか経っていませんが、この日は30度を超す真夏日。しかもキックオフが11時半ということもあり、非常に暑い厳しいコンディションの中での試合となりました。
その影響もあってか、今節は開幕戦に比べると人の入りは少な目だった印象。それでも、小さなお子様を連れたご家族連れやご年配の方まで、幅広い方が現地で選手を後押しすべく、集まってくれていました。有難いです!!
NAGAREYAMA F.C.の今節の対戦相手は、AFCトカファシオさん。こちらでプレビューを書きましたが、これまで公式戦で対戦した中ではおそらく一番強い相手、となります。
今節のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。
いつもは本当にこれで合っているか不安半分で作っていますが、今節は解説で栢野選手が説明してくれていたので、間違いないと思います(笑)
前節、負傷交代した#6山室 伊ノ介選手に代わり、怪我から復帰した#22寺内 大登選手がいきなりスタートからの出場となります。ダイト選手、おかえりなさい!!!
ベンチメンバーは#16今山 育己選手、#18加藤 康徳選手、#15錦見 勇弘選手、#10小野 敬輔選手。開幕戦は#20安芸代表もベンチ入りしていましたが、今節はベンチ入り無し。これも一つの覚悟、なのかもしれません。
その他、土屋じょにー選手、山室選手も現地に帯同してくれていましたが今節はあくまでサポート、ということになります。
AFCトカファシオさんは堅い守備を誇るチーム。慎重なスタートになるかと思いきや、試合はいきなり動きます。
前半2分、クリアボールの競り合いから抜け出した#11山口 賢人選手が落ち着いてゴールに流し込んでいきなりNAGAREYAMA F.C.が先制に成功します。
前節の開幕戦はなかなか得点が取れずに焦れた展開が続いただけに、これで試合運びが楽になる…と思いきや、そう甘くはありませんでした。
前半7分、GKへのバックパスを相手に拾われ、落ち着いてループで流し込まれ、失点。あの位置、あの距離ではさすがの#1板橋 柊哉選手でもノーチャンスでした…。
この失点の後、前半17分にも似た形でGKへのバックパスを拾われてフリーでシュートを打たれるピンチがありましたが、ここは#1板橋 柊哉選手のスーパーセーブで難を逃れます。もしここで失点していたら、本当に難しい試合になっていたと思いますので、本当にビッグセーブでした。
全体的に、前半はAFCトカファシオさんの勢いに対して受け身になることが多かった印象。AFCトカファシオさんはボールホルダーへの寄せも早く、特にセンターバック、サイドバックにボールが渡った時は連動したプレスでNAGAREYAMA F.C.はなかなかビルドアップの形を作れず。逆にこちらが前からプレスをかけても逃げられてしまうことが多く、いつものように高い位置で相手を押し込んでのポゼッション…の時間は随分少なく感じました。この辺り、解説で栢野選手が指摘していた通りDFラインが押し上げられておらず、中盤が間延びしていた、ということがあるのかもしれませんね。このピッチで裏を取られるのは本当に怖いと思いますので、相当勇気がいるのだと思います。
なかなか思うように試合を運べないNAGAREYAMA F.C.でしたが、前半30分、#13板倉 航希選手が#22寺内 大登選手とのワンツーでDFラインの裏に抜け出し、右足で巻いたシュートはGKが飛べない軌道で見事にゴールネットを揺らし、NAGAREYAMA F.C.が2-1と勝ち越しに成功します。
そして前半31分。#17森田 大輔選手に代わり、#10小野 敬輔選手が入ります。森田選手は少し前にハイボールの競り合いで味方同士で交錯があり。残念ながら負傷交代となってしまいました。軽症であることを祈っています。
結局前半はそのまま、2-1とNAGAREYAMA F.C.が1点リードで折り返します。
後半に入り、NAGAREYAMA F.C.は立ち位置を変えて臨みます。
形を4-4-2に変え、#22寺内 大登選手が一列上がりFWに入って#13板倉 航希選手と2トップ。中盤は#10小野 敬輔選手と#14高木 一希選手、左に#8小野田 大樹選手、右に#11山口 賢人選手。森田選手の抜けた右サイドバックには#3牧野 純己選手、という布陣。
そして後半開始早々の2分、前を2枚にした効果が早速形になります。#13板倉 航希からのパスを受けた#22寺内 大登選手が、切り返しで相手を躱し、落ち着いてゴール。ダイト選手の今シーズン公式戦初ゴールで、NAGAREYAMA F.C.が3-1とリードを広げます。
このゴールもそうですが、後半入りから形を変えたのが非常に効果的でした。4-4-2、守備時には#22寺内 大登選手も下がり目の位置にいることが多く実質4-5-1に近い形だったように思いますが、中盤が厚くなった分、前半は捕まえきれなかった中盤でもプレスがかかるようになり、ボールを奪われても即時奪還できるようになっていたように思います。徐々にAFCトカファシオさんの足が重くなってきたことも含めて後半は危ない場面が減り、試合は徐々に落ち着いた展開に。
それでも後半21分、GKのロングフィードの流れから右サイドを突破されて失点。3-2と1点差に迫られますが、後半40分には#9橋本 真吾選手が頭でクリアしたボールを#14 髙木 一希選手が頭でフリック、そのボールを受けた#11山口 賢人選手のスルーパスに抜け出した#13板倉 航希選手がダメ押しとなる4点目を沈め、勝負あり。
NAGAREYAMA F.C.が4-2で勝利を収めました。
これでNAGAREYAMA F.C.は開幕2連勝。そして何より、昇格を争うライバルチームと目されるAFCトカファシオさんとの直接対決で勝利を収められたことは本当に大きいと思います。
AFCトカファシオさんは予想通りというか、予想以上に強かった…。チームとして連動した守備、攻撃時のワンタッチ、ツータッチでのコンビネーションもスムーズで、長年に渡り活動されてきたチームとしての実戦経験の違いを感じました。そして何より、選手間のコミュニケーションの量。試合中も常に選手間で声を掛け合い、互いを鼓舞しあっていたのが印象的でした。試合終了後にはNAGAREYAMA F.C.のベンチ前でも整列して丁寧な挨拶。ピッチ内外でのチームとしての在り様が見えて、改めて素晴らしいチームだと感じました。AFCトカファシオさん、良い試合をありがとうございました!
この試合、一言で言い表すならNAGAREYAMA F.C.の逞しさを感じた試合でした。自分たちがやりたいサッカーを表現することが難しい環境の中でも、その環境の中で有効な手段を講じて、勝ち点をものにしていくことのできる逞しさ。今日の4得点のうち、2点はある意味力づくで奪い取った得点。理想に囚われすぎず、環境に応じて「巧さ」のサッカーと「強さ」のサッカーを使い分けることができる…そんな逞しさを感じた試合でした。
それと、嬉しかったことが、我々が声を出すのに合わせて一緒に声を出してくれる、手拍子をしてくれる方がいらっしゃったこと!声を出している側からして、これ程嬉しいことはありません!
是非今後も、試合が盛り上がった時、気分が乗った時、一緒にノって頂ければ嬉しいです!
今日は暑い中見に来てくれたお子様も良く応援をしてくれていました!我らがコールリーダーは園児と、恐らく最年少コールリーダーだと思いますので、ぜひ遠慮なく混ざりに来てください(笑)
ホント、今日は書ききれないことが山ほどあるのですが…メモ程度に…
・寺内選手、まだコンディションがベストだとは思えぬ動きと存在感。復帰初戦でほぼフル出場。どうか無理せぬよう…
・牧野選手の衰えぬ運動量!ピンチと思うと風のように戻り、チャンスとなると烈火のごとく駆け上がる…!
・小野選手のボランチ。このピッチコンディションでも相手を引き付けながらしっかり味方につなげていて、全く淀み無し。凄い!
・後半終了間際、板倉選手がクロスに飛び込んで転んだ後の起き上がりのカッコよさよ。
・栢野選手と上野元マネの解説!前回のダイト選手&中川コーチとはまた違った色で面白い!
さて、序盤戦の大きな山場となるAFCトカファシオさんとの試合は勝ち点3と最高の結果で乗り越えることができましたが、気を緩めている時間はありません!
来週、6月25日(日)には早くも第4節 千葉蹴球倶楽部さんとの試合があります!今回の勝利を無駄にしないためにも、この勢いで三連勝を狙いたいところ!会場はフクダ電子スクエアと、久しぶりにまた違う会場になります。恐らく次節も有観客での試合となると思いますので、ぜひまた一緒に、現地で選手たちを後押ししましょう!!
今週は以上になります!長い記事で申し訳ありません!
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?