挑戦者として一途に粘り強く戦い抜いたNAGAREYAMA F.C.が熱戦を制する。
声出し応援が出来るありがたさを噛み締めて
2024年9月15日(日)、千葉県社会人サッカーリーグ1部 後期リーグの第2節が開催されました。
第2節、NAGAREYAMA F.C.のお相手は、関東1部リーグで戦うVONDS市原さんのセカンドチームであるVONDS市原Vertさん。
前期リーグは開幕2連勝で良いスタートを切ったものの、リーグ中盤で柏、松戸、HCS、木更津と上位グループ入りを果たすことになるチームとの対戦でことごとく敗戦。しかしその後は4連勝で一気に順位を戻し、4位で上位グループ入り。そして後期リーグの開幕戦でも勝利して、現在5連勝と絶好調。そんなVONDS市原Vertさんが、本日のお相手となります!
この試合にあたっての状況は現地でお配りしているフリーペーパーに記載しておりますので、よろしければご覧ください!
NAGAREYAMA F.C.とは前期リーグの第5節…と言っても、日程の関係上でNAGAREYAMA F.C.にとっての前期リーグ最終節と言えるのですが…で対戦。
この試合、2点を先制される中で終盤に怒涛の反撃で追いつくも、最後の最後で決勝点を許し、NAGAREYAMA F.C.が2-3で敗れております。
※前回対戦の詳細はこちらでご確認下さい↓
この試合の会場は、VONDS市原VertさんのホームグラウンドであるVONDSグリーンパーク。とは言え、NAGAREYAMA F.C.も今年6度目となる会場なので、もはやお馴染みとも言えますね!
前節、あけぼの山での試合は声を出しての応援がNGでした。目の前で戦っている選手たちをただ見守ることしか出来ない歯がゆさたるや…。VONDSグリーンパークは声出し応援はOK。前節の分までしっかり想いを届けようと、集まったファン・サポーターも気合を入れて臨みました!
#10寺内 大登選手がSNSで発信していた、クラブを支えてくれているスタッフへの感謝。我々もその想いを大切にしようということで、この日は出場及びベンチメンバーだけでなく、全ての選手、スタッフの名前をコール。
ボトルの設置から用具の準備、他の試合での審判役等、本当に幅広い活動でチームを支えてくれているスタッフの皆様。せめてもの気持ちを込めて、我らがゲーフラ部 部長謹製の赤津マネ、坂田マネのゲーフラも設置しました!
橋本選手に代わりCB出場…#16延山 光聖選手に託された期待!
今節のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。
GKは#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#2岡田 俊祐選手、#5長坂 拓紀選手、#16延山 光聖選手、#26三好 崇斗選手。
MFは右から、#24栢野 史也選手、#22澤口 瑛都選手、#23長野 峻己選手。
FWは右から#15板垣 敢大選手、#13板倉 航希選手、#10寺内 大登選手。
前節メンバーからは、#9橋本 真吾選手と#11山口 賢人選手に代わり、#15板垣 敢大選手、#23長野 峻己選手が変更になっています。
#15板垣 敢大選手は#11山口 賢人選手と入れ替わりでそのまま同じ位置に。
出場停止の橋本選手に代わってセンターバックに#16延山 光聖選手がスライドして入り、サイドバックには#26三好 崇斗選手、中盤には#23長野 峻己選手が入りました。
ベンチには#7砂田 琢己選手、#8小野田 大樹選手、#15板垣 敢大選手、#17今山 育巳選手、#18加藤 康徳選手、#19飯沼 駿太選手が入りました。
互いにゴール前での空中戦勝負となったバチバチの一戦
試合は両チームとも相手陣に長いボールを蹴りあい、中盤を省略してゴール前での競り合いに勝負をかける、という内容になりました。
VONDS市原Vertさんは4-3-3の並びで、フィジカルのある中央のFW…#16本吉選手にハイボールを蹴り、そこからのフリックや落としを起点に残り2枚のFWがチャンスを作る攻撃スタイルで、この日もその攻め方に変わりは無く。
対してNAGAREYAMA F.C.も、この日は自陣からどんどん長いボールを前線の#13板倉 航希選手めがけて放り込む攻め方を選択。
両チームとも長いボールで一気に陣地回復、どちらがそのボールを回収するかで、試合の趨勢が決まる…そんな展開になりました。
序盤、流れをつかんだのはNAGAREYAMA F.C.だったかと思います。
さすがの板倉選手でも、相手に囲まれている中で長いボールを完璧にコントロールするのは難しいですが、この日は板倉選手の回りでサポートできる距離に味方の選手が必ずいてくれて。板倉選手の落としやフリック、ワンタッチプレーから二人目の選手がしっかりそのボールをつなぎ、良い形で早い攻撃につなげることが出来ていました。
良い形でシュートまで持ち込めるチャンスもあったので、良い流れの中で得点したいところでしたが…VONDS市原Vertさんも集中した守備で最後のところはしっかり守り切り、得点は許さず。
結局、前半は両チームスコアレスでの折り返しとなりました。
後半に入り、勢いを取り戻したのは、VONDS市原Vertさん。
前半こそ、縦に早いNAGAREYAMA F.C.の攻撃は有効でシュートに持ち込むシーンも多かったのですが、徐々にVONDS市原Vertさんがそのやり方に慣れてきたこと、サポートに入るNAGAREYAMA F.C.の選手たちの運動量が徐々に落ちていったことも相まって、NAGAREYAMA F.C.はある程度押し込めてもシュートまで持ち込むことが出来ないシーンが増えていきました。
対して、VONDS市原Vertさんは一度ボールを回収できればそこからの攻めの精度はしっかり整備されていてクオリティが高く。ボールサイドとは逆のサイドに必ず走り込む選手がいて、きれいにつながれると、そこから一気に押し込まれ、シュートを打たれる…そんな場面が増えていきました。
それでも、NAGAREYAMA F.C.は両サイドバックを中心に粘り強く守り、失点は許さず。
その粘りが実を結んだのが、後半38分でした。
セットプレーの流れから、相手のクリアボールを#26三好 崇斗選手が頭で前線に放り込むと、#13板倉 航希選手が丁寧に頭で落とし、相手CBとSBとのギャップに上手く飛び込んだ#10寺内 大登選手が落ち着いてゴール!
頼れる#10のゴールで、なかなか流れをつかめない中でも集中を切らさなかったNAGAREYAMA F.C.がついに試合を動かします。
その後はVONDS市原Vertさんも攻勢に出ますが、最後までNAGAREYAMA F.C.の集中した守備を崩すことは出来ず、そのまま試合終了。
NAGAREYAMA F.C.が1-0で勝利しました。
チームとしての意思の統一が生んだ良い距離感
この試合を迎える状況は非常にネガティブで。
ともすれば不安やプレッシャーに流されそうになってしまうような、そんな厳しい状況の中で迎えての大一番でした。
初めての連敗で迎える一戦。
前回対戦で敗れた相手。
相手は5連勝と絶好調。
この試合で敗れれば順位が入れ替わる一戦。
選手の皆さんは、相当のプレッシャーがあったはず。
そのプレッシャーをはねのけて、これだけ強い相手からつかんだ勝利。
この状況で、勝利したこと。お見事としか言いようがありません。
本当に、お見事でした!!
要因としては、戦術を限定したことにより、ボールサイドだけで見た時の選手の距離感が非常に良くなったことがあるのではないか、と思いました。
中盤の空洞化は許容して、敢えてボールサイドにだけ集中させて、良い距離感を保つ。
攻撃では、長いボールを蹴るにあたり、ターゲットとなる選手の回りにサポート役がしっかりそのポジションを取れていたように思います。
攻撃に強みのある#23長野 峻己選手に加え、いつもはアンカーの位置に入る#24栢野 史也選手がインサイドハーフに上がって高い位置でボールを散らし、攻撃のサポートは厚く。アンカーにはしっかりボールを狩り取る力のある#22澤口 瑛都選手が入ることで、高い位置で奪い返す回数も多かったです。
両サイドバックも、ボールサイドの選手は高い位置、場合によっては中に入ってセカンドボールを拾えていて、全体のポジショニングがこれまでよりもぐっと良くなっていたと感じました。
守備でも、逆に長いボールを放り込まれる時には競り合うことの多いCBの#5長坂 拓紀選手、#16延山 光聖選手だけでなく、そこからこぼれたボールもケアできる位置にちゃんと選手がいてくれて。1対1ではなく、1対多の戦い出来るよう、しっかり良い距離感で守れていたように思います。
当然、特に中盤の3人の選手は攻守にサポートに入る必要があるので相当アップダウンがあったはずですが…これだけの緊張感の中で、最後まで走りぬいた選手たち…ホント凄いです!
後期リーグ5試合のうち、2試合を消化。
泣いても笑っても、残り3試合!
第3節は、9月22日(日)、MATSUDO CITY FCさんとの一戦になります。
会場は市原市の市津運動広場。
松戸市を本拠とするMATSUDO CITY FCさんとの一戦…東葛ダービー@市原、再び、です!
どのチームにもチャンスがあり、一戦必勝の試合が続く後期リーグ。
僅かでも、応援が選手の力になってくれると信じています!
ぜひ、試合会場で、みんなで一緒に選手の背中を後押ししましょう!!
今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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