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関東リーグ昇格への道。NAGAREYAMA F.C.が挑む関東社会人サッカー大会。

先日行われた千葉県社会人サッカーリーグは、最終節での劇的な勝利により、NAGAREYAMA F.C.が昇格1年目にして見事に千葉県社会人サッカーリーグ1部の優勝に輝きました。これによりよいよ関東サッカーリーグへの昇格をかけた、関東社会人サッカー大会に挑むわけですが…色々な大会名が出てきて混乱している方もいるのではないでしょうか?
かく言う自分も、似たような大会名がたくさん出てきて…既にパンク寸前です(泣)
「とにかく目の前の試合に全部勝てばいいんだろ!!」とカッコよく言いたいところですが、実際は「どれくらい勝てば昇格できるんだろう?」と懸命に星を数えてしまう小市民なので…やはり、具体的な目標というのはしっかり把握しておきたいところ。
なので、いつものように自分の頭の整理を兼ねて簡単にポイントだけまとめようと思います!

NAGAREYAMA F.C.が挑む「関東社会人サッカー大会」って何?

2024年のNAGAREYAMA F.C.のメインステージだった、千葉県社会人サッカーリーグ1部。これはJ7相当のリーグでした。

いつもの便利な表!

次のステップは、J6相当の関東社会人サッカーリーグ2部。
ただし「千葉県の1部リーグで優勝したんだから、次は関東リーグに行けるんでしょ?」…と思いたいところですが、これまでのように「優勝したから一つ上のカテゴリーに上がれる」というわけではないんです。
なぜなら、関東リーグはひとつだけですが、関東には各都道府県それぞれの県リーグ…6個の県リーグがあるから。
よくよく考えてみれば当然ですよね。毎年、各都道府県リーグの優勝チーム6チームが関東リーグ2部に昇格させるなら、同じだけのチームが都道府県リーグに降格させないと、関東リーグはあふれてしまうわけで。
さすがに6チーム降格は…あまりにも鬼すぎるレギュレーション(笑)
なので、実際には関東リーグに昇格させるチームを選抜するための大会が必要になるわけで…その大会こそがこれからNAGAREYAMA F.C.が挑む、「関東社会人サッカー大会」なのです。

この関東社会人サッカー大会に出場できるのは下記の16チーム。
・各都道府県リーグの優勝チーム6チーム
・県リーグ規模による追加枠(埼玉+3、千葉+1、神奈川+1、東京+2)
・大会開催地枠(今年は神奈川)
なので、千葉県からは優勝したNAGAREYAMA F.C.と、準優勝の房総ローヴァーズ木更津FCさんが、関東社会人サッカー大会に挑みます!!

関東社会人サッカー大会のレギュレーションは?

関東社会人サッカー大会は、上記16チームによるトーナメント戦。
11月2日(土)に1回戦、3日(日)に2回戦、16日(土)に準決勝、17日(日)に決勝、という日程です。土曜、日曜で連戦。中0日という、愛のない日程(笑)
コンディションを整える力。そして多少コンディションが悪くてもしっかり勝ち切れる強さをはからんがための日程なのでしょう。きっと。
でも、上にいるチームはみんなすべからくこの日程を勝ち抜いているわけですから、ここで慄いてなんていられないですよね!
やるしかない!勝つしかない!!

試合時間は90分で、ハーフタイムは15分。
1回戦、2回戦は90分で決着がつかなかった場合はPK戦で決着をつけます。
(準決勝以降は前半10分、後半10分の延長戦があり、それでも決着がつかなかった場合のみPK戦。)
ベンチメンバーは最大で7名。
交代人数は5名までで、交代回数は3回(ハーフタイムでの交代はカウントせず)。延長戦に入ると、追加で交代人数+1名、交代回数+1回。
警告は2枚で次節1試合の出場停止。
都道府県リーグからの警告の持ち越しはありませんが、都道府県リーグで退場・退席処分を受けていて未消化分がある場合は、本大会に持ち越されるそうです。

して、何を目指せばよいのか?

関東社会人サッカー大会は、関東リーグに昇格させるチームを選抜するための大会である以上、この大会を勝ち進んで関東サッカーリーグ2部への昇格権利を得ることが、最大の目標になります。

ということで、各リーグへの昇格/降格の大まかな条件をまとめてみました。

グレーが年間を通したリーグ戦、白と黄色がスポットで対象チームを決める大会です

NAGAREYAMA F.C.が挑む関東社会人サッカー大会では、上位2位が関東サッカーリーグへ自動昇格となります。つまり、最低でも2位以内に入ること…3連勝して決勝に進むこと。
これが、最低限のクリア条件です。

ただ、実はこの昇格/降格枠って、その年の状況で結構変動します。
それは、関東サッカーリーグからその上のカテゴリーであるJFLへ昇格するチームがあるか。また、逆にJFLから関東サッカーリーグに降格してくるチームがあるか。この2点で、自動昇格枠が1つに減って、降格チームとの入れ替え戦が発生する…等、色々と条件が変わってくるわけです。

今年で言えば、自動昇格枠1枠は確定。
JFLからの降格チームに関東サッカーリーグ所属のチームが入るかどうかはまだわからない状況なので、もう1枠は最悪、入れ替え戦になる可能戦もあります。
なので、何としても優勝して、確実に関東リーグ2部への昇格を決めたいところです!

※この辺り、サポ仲間のNaka爺さんが詳しく書いてくれていますので、こちらも併せてお読み下さい!よくわかります!

気になる対戦相手は?

今年…第58回関東社会人サッカー大会のトーナメント表は、こちら。

上のブロックは社会人が多く、下のブロックは大学チームが多い、という別れ方になりましたね。

NAGAREYAMAF.C.は11月2日の1回戦で埼玉県4位のFCカラスト埼玉南西さんと対戦。勝ち進めば翌日11月3日の2回戦で、神奈川県1位のONODERA FCさんと埼玉県2位のさいたまサッカークラブさんの勝者と対戦します。
以降、3回戦(準決勝)は11月16日、4回戦(決勝)は翌11月17日です。

FCカラスト埼玉南西さんは、埼玉県南部…新座市、朝霞市、志木市、和光市、富士見市、ふじみ野市、三芳町等の地域を盛り上げようと活動をされている、2019年創設のクラブです。(余談ですが、小川町出身の妻は「西部入ってないじゃないか!」とご立腹でした(笑))
昨年2023年に埼玉県2部リーグから1部への昇格を決め、今年2024年は昇格初年度にして強豪ひしめく埼玉県リーグにおいて4位フィニッシュ、本大会への挑戦権を得たクラブです。
下部リーグから勢いよく駆け上がっている最中というのは、NAGAREYAMA F.C.と同じですね。勢いのあるチーム同士、負けられません!

続いて、2回戦のお相手候補。

ONODERA FCさんは、横浜FCのメインスポンサーであるONORERA GROUPさんのサッカー部です。横浜FCに負けない立派な練習環境があり、その体制の充実ぶりたるや…正直、羨ましすぎる!!
ONODERA FCさんも、昨年2023年に神奈川県2部リーグから1部への昇格を決め、今年2024年は昇格初年度にして見事神奈川の頂点に立ったクラブ。
充実した体制があり、勢いもあるクラブ…強敵です!

さいたまサッカークラブさんは、1953年創設の埼玉県教員サッカークラブさんが、より地域に密着した活動をするべくさいたま市をホームタウンとして名称を変更、さいたまサッカークラブとしてJFL昇格を目標に活動しているクラブです。
創設以来、長年に渡ってずっと関東リーグで戦ってきた強豪クラブ。2021年に埼玉県リーグに降格してしまいましたが、ずっと上のカテゴリーで戦ってきた実力は折り紙付き。NAGAREYAMA F.C.が1回戦で対戦するFCカラスト埼玉南西さんよりも埼玉県リーグでは上位のチームであり…こちらも、言うまでもなく強敵です。

更に、その先の3回戦で対戦する候補の中には、東京1位のEDO ALL UNITEDさんも。こちらは元日本代表の本田 圭佑さんが発起人となり「全員参加型のリアルさかつく」を目指して結成された異色のクラブですね。
東京都リーグを無敗で優勝したチーム…強敵でないはずがない!

まぁ、とにかくみんな…強いクラブばっかりなんです!!
参考情報として、各チームの県リーグの勝敗情報や1試合当たりの得点/失点などもまとめてみましたので、よろしければ。
これを見ると、ますますおっかない相手ばかりに見えて怯んでしまいそうになりますが…

※千葉県リーグ、埼玉県リーグは前期と後期を合算して集計しています

こうしてデータをまとめてみると、県ごとにライバルチームのレベルや数も異なりますし、ホーム&アウェイだったり1試合総当たりだったりとリーグの立て付けも異なるので一概には言えませんが、当たり前ながら「どこも強いチームばかりだなぁ」という感想。
そして、他のチームのことを調べていて感じるのは…NAGAREYAMA F.C.はまだまだ足りないものばかりなんだなぁ、という事実。選手層、サポート環境、スタッフ人数…千葉県王者でありながら、クラブとしての規模や厚みは他のチームと比べて勝っている、とはお世辞にも言えない…。
むしろ、今の体制で千葉県リーグの頂点に立ったことが、いかに凄いことなのか。それを改めて感じました。
まぁでも…クラブの環境や体制のレベルが、そのまま強さに直結するわけではないですからね!むしろ、この状態で千葉県を制して堂々と関東社会人サッカー大会に挑むNAGAREYAMA F.C.を誇らしく感じます!
足りないものばかりだからって、負けていられない!!

関東社会人サッカー大会は、いよいよ11月2日から始まります。
NAGAREYAMA F.C.にとって、初めての関東社会人サッカー大会への挑戦。
HCSフットボールクラブさん、VONDS市原Vertさん、柏TOR'82さん、MATSUDO CITY FCさんをはじめ、千葉県リーグでしのぎを削ってきた10チームの想いも背負い、千葉県王者として。
そして、まだまだ体制面では脆弱ながら、逆に「持たざる者」としての意地を、矜持を見せる戦いを。下克上を。
NAGAREYAMA F.C.の躍進、大いに期待しております!!
応援に行きますよーーー!!!

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