NAGAREYAMA F.C.が連勝。勝ちを誇りながらも危機感を忘れず…もっと強く。
2週連続での木更津開催…現地に集まって下さった皆様へ感謝!
2024年7月7日(日)、千葉県社会人サッカーリーグ1部 前期リーグの第8節が開催されました。
NAGAREYAMA F.C.のお相手は、FC大網さん。
大網白里市を本拠とする社会人サッカーチームで、千葉県社会人サッカーリーグには2012年から参入。初年度に3部リーグを制して2部へ昇格すると、その後11年間は2部でプレー。そして昨年2023年に2部リーグ優勝を果たし、今年2024年から1部での戦いに挑んでいるチームです。
この試合にあたっての状況などは、いつものマッチデイプログラム的なフリーペーパーにまとめていますので、よろしければご覧ください!
会場は前節と同じ、木更津市にあるローヴァーズドリームフィールド。
房総ローヴァーズ木更津FCさんと集客試合として一緒に盛り上げた前節とは打って変わり、今節はイベントも無く、いつもの穏やかで少しのんびりした雰囲気。それでも、この日もNAGAREYAMA F.C.を応援しようと30名を超える人が集まってくれました。2週連続で木更津まで…ありがとうございます!!
昼間は日差しも強くサッカーをするのには厳しい環境でしたが、夕方になって日が陰ると気温も若干落ち着き。蒸し暑いので動くには楽ではない環境ではあるものの、雨に降られることも風が強すぎることもなく、悪くない環境で試合を行うことが出来ました。
#17今山 育巳選手が今シーズン初めてスタートから出場!
今節のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。
会場では4-2-3-1に見えていたのですが、後から見直してみると4-3-3だったように思います。
GKは#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#26三好 崇斗選手、#5長坂 拓紀選手、#16延山 光聖選手、#17今山 育巳選手。
MFは右から#24栢野 史也選手、#7砂田 琢己選手、#23長野 峻己選手。
FWは右から#15板垣 敢大選手、#13板倉 航希選手、#10寺内 大登選手。
前節からのメンバー変更は#9橋本 真吾選手に代わり、#17今山 育巳選手がIN。今山選手は第1節の柏TOR'82さんとの試合でアディショナルタイムに途中出場しているものの、実質的にはこの試合が今シーズンリーグ戦初出場となります!
この日のベンチは#4平久 将土選手、#6山室 伊ノ介選手、#8小野田 大樹選手、#9橋本 真吾選手、#14高木 一希選手、#19飯沼 駿太選手が入りました。
何度も跳ね返されるも、続けた攻め口…先制点という形で結実
試合はNAGAREYAMA F.C.がボールを保持する時間が長く、FC大網さんはしっかりとブロックを構築して守ってからカウンターを狙う、という構図に。
全体的にはNAGAREYAMA F.C.が優勢で、チャンスも何度か作るものの、決定的…と言える程のシーンは数えるほどだったかと思います。
FC大網さんは4-4-2でブロックを構築、ただ、最終ラインは下げずに高い位置をキープ。さらに前2枚は前からはプレスに行かず、前線から最終ラインまでが非常にコンパクトな状態で守っていました。
NAGAREYAMA F.C.はこのFC大網さんの守備を崩すべく、FW陣が裏のスペースを突く動きを何度も繰り返し。ただ、受け手と出し手のタイミングが合っていなかったり、裏に抜けても積極的に高い位置で守備をしていた相手GKにカバーされることが多く、一本のパスでの打開は出来ていませんでした。
それでも、両サイドバックの裏のスペースに長いボールを送り、相手のラインを下げさせたところからの攻めで何度かチャンスは作れていたのですが、ゴール前に両チームの選手が密集しており、シュートに行く一歩手前のところで詰まってしまっていた印象でした。
上手く行かなかった要因はいくつかあるのかな、と思います。
インサイドハーフの#23長野 峻己選手が高い位置を取ることが多く、アンカーの#7砂田 琢己選手は役割上、ポジションを空けて大きく動きずらいので、中盤の広大なスペースを#24栢野 史也選手一人でカバーする必要があり、一度前で詰まるとサポートできる選手が極端に少なかったこと。
右サイドの#15板垣 敢大選手、左サイドの#17今山 育巳選手と、両サイドに今シーズンの出場機会がまだ少ない選手が起用されていて、裏抜けの呼吸を合わせられなかったこと。
ボールアウトするたびに、時間をかけてしっかりポジションを整えてからリスタートするFC大網さんのテンポに合わせすぎてしまい、完全にブロックを敷いて待ち構えている相手を混乱させられるだけのテンポアップが出来なかったこと。
そんなこんなで、どこから攻略したいのかという攻めの意図は見えるものの、上手く噛みあわない、そんな歯がゆい状態のまま、試合は経過。
結局、スコアレスのまま折り返しとなりました。
この傾向は、後半になっても変わらず。
それでも、後半に入ってチーム全体でパスのテンポが上がったこと、徐々に相手に疲労が出はじめたことから、チャンスは徐々に増えていきました。
そして後半31分、ようやく試合が動きます。
DFラインからつないでワンタッチのパス交換から#15板垣 敢大選手が抜け出すと、そのまま落ち着いてゴールネットを揺らし、NAGAREYAMA F.C.が待望の先制点をゲット!
前半から何とかサイドの裏のスペースを突こうとチャレンジし続けていましたが、ようやく実を結んでの得点でした。
この場面、#26三好 崇斗選手がビルドアップの中でタイミングを計りながら高い位置へするすると上がると、#5長坂 拓紀選手→#26三好 崇斗選手→#10寺内 大登選手→#15板垣 敢大選手と、全てワンタッチでパスをつないで崩したゴールでした。
ずっと相手のサイドバックに監視されていて良い形で前を向いてボールを持たせてもらえなかった板垣選手でしたが、このシーンでは相手サイドバックが上がってきた三好選手を見るのか迷ったことで、一瞬フリーになれました。きっかけを作った三好選手、常に首を振ってチャンスの芽を探して逃さなかった寺内選手、そして掴んだチャンスをしっかりゴールという形に結び付けた板垣選手。チームで崩した、お見事なゴールでした!!
このゴールで試合の流れは一変。勝ち点を獲るためには得点が必要になったFC大網さんは、これまでのようにしっかり布陣してからのリスタートではなく、ポジションが崩れていても素早くリスタートを選択するようになり。試合のテンポが一気に上がり、かなりオープンな試合展開になりました。
こうなると、NAGAREYAMA F.C.の選手たちは上手く行っていなかった鬱憤を晴らすかの如く、躍動し始めます。
後半34分、高い位置でボールを奪った#6山室 伊ノ介選手がスルーパス。#13板倉 航希選手が抜け出して落ち着いてゴールを決め、追加点。
後半46分、コーナーキックの流れから、こぼれ球を#15板垣 敢大選手が豪快にボレーで蹴り込んで3点目。
最後は後半49分、スローインから#13板倉 航希選手が粘りながらボールを運んで抜け出すと、エリア内、角度の無いところから豪快に蹴り込んで4点目。
後半30分過ぎからの怒涛のゴールラッシュ。
終わってみれば、NAGAREYAMA F.C.が4-0で勝利しました!
結果を誇りつつ、内容には危機感を持ち、もっと強く!賢く!
簡単な試合にはならないだろうと思ってはいましたが、正直なところ、予想以上に苦しい試合でした。引き分けでも良しと割り切った、気持ちに余裕のある相手…しっかり構えて守る相手を崩すのがいかに難しいか。
あらためてそれを実感した、そんな試合でした。
序盤から、裏のスペースを突こうという意図は見て取れたのですが、それがなかなか上手く行かなかった。それでもあきらめずに何度もチャレンジを続け、最後の最後で、これまでと違うテンポ、ひと工夫を入れ、きれいに連動した崩しを見せてくれた。
90分という短い時間の中でしっかりゴールという結果、勝利という結果につなげたことは本当に凄いし、誇って良いこと。
ただ、選手当人にとっては…きっとこの試合はそんな達成感よりも、上手く行かなかったというストレスや危機感の方が多く残った試合なのではないかな、と思います。
どうすればもっと早く崩せたのか。そのためには、選手各々がどのようにプレーをすればよかったのか。そこに至るアプローチは、きっとひとつではなくて。だからこそ、選手間で同じイメージを持つ、同じ絵を描けるか、ということが重要になるのだと思います。
コミュニケーションの質と量。そしてタイミング。
ピッチ内でもピッチ外でも監督、選手ひとりひとりがもっとお互いのことを知り、同じイメージを共有できるようになれたら。考えるだけで、わくわくしてきますね!
その他、選手個人に目を向けると…
#15板垣 敢大選手が加入後初ゴールを含む2ゴールで沸かせてくれました!
まだメンバーとの連携を磨く時間も無い中でしっかりゴールという結果を出してくれた板垣選手…すごいとしか!
#24栢野 史也選手、この試合も、ものすごい運動量でチームを支えてくれていました。ピッチのいたるところで関与してくれるので、スタートポジションがわからなくなるくらいで(笑)
頭も体もフル回転させての試合だったので、相当、疲労が溜まっていると思います。どうか、怪我の無きように…
#17今山 育巳選手、久しぶりの出場でしたが特に後半には随所に良いプレーを見せてくれていました!自身の強みを活かし、積極的に左足からのアーリークロスで魅せてくれました!そして、守備でも粘り強さを見せてくれて、沸かせてくれました!
今日の試合展開では、押し込んだ展開で左足のキックを見られなかったのが残念でしたが、次はゴールにつながる魔法の左足を期待しています!
#6山室 伊ノ介選手はアンカーの位置に入りながら、時にはポジションを捨てて積極的に攻撃に関与してくれていました。
そしてその姿勢が2点目のアシストへつながり。ずっと良いプレーを見せてくれていたので、数字という結果が出たことが素直に嬉しかったです!
毎試合、求められる役回りが違って難しいと思いますが、次も期待しています!
次は、7月14日(日)、コラソン千葉さんとの試合になります。
会場は、久しぶりのVONDSグリーンパーク。2週連続で木更津での試合だったせいか、市原市が近いと感じてしまう不思議…。
鳴り物はNGですが、声を出しての応援はOKな会場!観覧席はピッチに近く、ベンチも備え付けなので座って観戦出来ちゃいます!!
キックオフは18時30分!ぜひまた現地で、みんなで一緒に、選手に気持ちを届けませんか!?
今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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