努力の証明、そして新戦力の躍動。NAGAREYAMA F.C.が1回戦を突破!
天皇杯予選となる千葉県第1種サッカー選手大会、始まる!
2024年12月22日(日)、千葉県第1種サッカー選手権大会、その1次予選となる予選トーナメント1回戦が開催されました。
この大会は、天皇杯につながる夢のある大会。昨年は「千葉県サッカー選手権大会」という名称だったと思うのですが、なぜ名称が変わったのかはさておき、とにかく天皇杯の予選なのです!
毎回、新しい大会/リーグが始まる際にはそのレギュレーションについてまとめた記事をあげてきましたが、今回は割愛。
ざっくりまとめるとこんな感じです。
66チームによるトーナメント戦、8個のブロックに分けて予選トーナメントを実施
予選トーナメントを勝ち抜いた8チームと関東リーグ所属のチームとで決勝トーナメントを行い、大会の優勝チームを決定
予選トーナメントの試合時間は70分(前後半35分)+ハーフタイム10分
同点の場合は延長戦無しで即PK戦
ベンチメンバーは最大7名
交代人数は5名まで、交代回数は3回
警告2枚で次節1試合出場停止
予選トーナメントによる警告は決勝トーナメントに持ち越さず
試合時間70分という短さ。そして負けたら終わりのトーナメント戦ですので、一瞬の油断が命取り。どの試合も簡単な試合ではありません!
NAGAREYAMA F.C.が組み込まれたのは、Hブロック。
そのトーナメント表がこちらです。
1回戦のNAGAREYAMA F.C.のお相手は、エドゥカシオコンティーゴさん。
順天堂大学の学生を中心に、大学のサッカー部でも同好会でもない、独自に活動をしているクラブです。
この試合にあたっての情報は、いつものマッチデイプログラム的なフリーペーパーにまとめていますので、よろしければこちらもご覧下さい!
備忘録:千葉県フットボールセンター、風強く、体感寒い
この試合の会場は、千葉市にある千葉県フットボールセンター。ZOZOマリンスタジアムのすぐ近くですね。
前回、こちらの会場で試合をした時も風は強く吹いていましたが、この日もかなりの強風。会場に着くまでは「日差しが暖かいし、今日は気持ちよくプレーできる環境だな!」と思って油断していたら、この北風で…寒かった!(次にこの会場で試合をするときはちゃんと風対策で厚着してこようと心に決めました…)
そんな、晴天ながら冷たい風が強く吹くコンディションでの試合となりましたが、この日は40名弱くらいの方が、NAGAREYAMA F.C.の応援に現地に駆けつけてくれていました!いつもありがとうございます!!
見どころの多いスカッド…出場機会を掴んだ選手たちに期待!
1回戦のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。
GKは#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#18加藤 康徳選手、#7砂田 琢己選手、#16延山 光聖選手、#26三好 崇斗選手。
MFは右から、#24栢野 史也選手、#6山室 伊ノ介選手、#23長野 峻己選手。
FWは右から#15板垣 敢大選手、#13板倉 航希選手、#10寺内 大登選手。
並び自体はいつもの4-3-3を基本とするも、アンカーの#6山室 伊ノ介選手以外の中盤の選手が前に上がる形が多く、実質的には4-1-4-1のようになるシーンが多かった印象です。
ベンチメンバーは、#5長坂 拓紀選手、鈴木 幸輝選手。先日加入が発表されたばかりの鈴木選手、早速のベンチ入りとなりました!
久しぶりにスタートからの出場となった#18加藤 康徳選手、#6山室 伊ノ介選手、CBでの出場となった#7砂田 琢己選手、そして新加入の鈴木 幸輝選手の出場があるのか、などなど、見どころ満載のメンバーとなりました!
※今回、鈴木選手の番号は敢えて無しで表記しています。2024年シーズンをずっと戦ってきた選手のユニフォーム、番号には特別な思い入れと尊敬の念があり…。まだその番号を他の選手に上書き出来るほど、気持ちの整理が出来ていないのが正直なところ。なので、鈴木選手がどうこうということは全くないのですが、この試合に限っては番号表記無しとさせて頂きました。
風の影響が強く出た試合…焦れず緩まず、ただ勝利のために
前半はNAGAREYAMA F.C.が風下でキックオフ。
展開としてはNAGAREYAMA F.C.が主にボールを保持し、エドゥカシオコンティーゴさんがカウンターを狙う、という構図が多かったのですが、なかなか決定機を作ることが出来ませんでした。
前半3分に#13板倉 航希選手が抜け出してシュートも、GKがセーブ。
前半15分にも#26三好 崇斗選手のスルーパスに抜け出した#13板倉 航希選手がシュートするも、ここもGKがセーブ。
最大の決定機は前半21分、右サイドからの高いクロスに#10寺内 大登選手が頭で合わせるも、惜しくもポストを叩きゴールならず。
見た感じでは、チャンスといえそうだったのはこれくらい。ボールを保持する時間は長いものの、なかなか決定機を作ることが出来ませんでした。
エドゥカシオコンティーゴさんは基本4-4-2でしたが、守備時は4-5-1でブロックを敷いており、中が固い。アンカーの#6山室 伊ノ介選手がブロックの中でボールを呼び込んでいたのですがそこにくさびを入れられず、攻撃はブロックの外からが多かったです。強風下での風下という影響もあり、ロングボールで大きな展開もなかなか上手く行かず、攻めあぐねる時間が長かった印象でした。
前半はそのまま、スコアレスで折り返します。
後半開始から、#6山室 伊ノ介選手に代わり、#5長坂 拓紀選手がIN。
長坂選手はCBに入り、#16延山 光聖選手が左のSBへ、左SBだった#26三好 崇斗選手が1列上がってアンカーの位置に入りました。
後半は風上に立ったNAGAREYAMA F.C.ですが…風上に立ったことで、流れが一変しました。前半は風下でロングボールが風で戻されてしまいスペースにボールを送るのに苦慮していたのですが、風上に立ったことでボールが伸びる環境に変わり、存分にスピードを活かせる展開に。
守備でも後ろに逸らす怖さがなくなったことで思い切って前からプレッシャーを掛けられるようになったからか、高い位置で奪う回数も増え、攻撃のギアが一段上がりました。
そして後半13分、ついに試合が動きます。
クリアボールを高い位置で拾った#26三好 崇斗選手が栢野 史也選手に送ると、栢野選手がエリア外からしっかりコースを突いた見事なミドルシュートを突きさし、NAGAREYAMA F.C.がついに先制します!
反転しながらの苦しい体制でしたが、軸足を抜きつつしっかりコースを突ける…まさにゴラッソでした!
そしてその勢いのままに、後半18分。
#18加藤 康徳選手のクロスがこぼれたところ、#23長野 峻己選手が相手選手と交錯しながら頭で裏のスペースに送ると、#10寺内 大登選手が抜け出してシュート。一度はGKに防がれるも、こぼれたところをしっかり押し込み、追加点。
NAGAREYAMA F.C.がリードを2点に広げます。
このリードで一気に楽になったNAGAREYAMA F.C.は、後半32分、途中交代で入った新加入の鈴木 幸輝選手が#10寺内 大登選手の柔らかなクロスを丁寧で頭で押し込み、ゴール。
そして締め括りは、やはりこの人!
後半35分、#10寺内 大登選手がパスカットしたボールをダイレクトで縦に入れると、そのボールを受けた#13板倉 航希選手がドリブルで相手を躱しながら最後は豪快にネットを揺らし、4点目。
終わってみればNAGAREYAMA F.C.が4-0の快勝で、勝利しました!
外的要因にしっかり対応した、ナイスゲーム!
やはり、簡単な試合では無かったです。特に風の影響は大きかった!風下になった前半は耐え、風上に立った後半に一気呵成に攻めに出る。そんな試合でした。
風下となった前半は、蹴り込まれたロングボールが風に乗って伸びる、曲がるが頻発する状況で。後ろに逸らしてしまうと一気にピンチになりかねない状況でしたので、とにかく集中して、丁寧に距離を測って安全にボールに触れることに集中していた印象。それもあり、前半はロングボールの処理を誤るシーンは無く、しっかり無失点で折り返すことが出来ました。数字には表れないですが、前半の陰の立役者は処理をミスるどろこかしっかり味方につないでいた#7砂田 琢己選手、#16延山 光聖選手だったのかな、と思います。
風上に立った後半は、相手が放り込んできたロングボールは手前に落ちるので積極的な守備がしやすくなってインターセプト回数が増加。さらには自分たちが放り込むロングボールは伸びるので裏のスペースに向けて勢いよく飛び出していけるようになり、攻撃に勢いがついたように見えました。
(後半から左SBを#16延山 光聖選手に代えたのも、長いボールを蹴れる選手をそこに置きたい意図があったのかなぁ、などと考えていました)
試合時間の短いこの試合で絶対に許されないのは先制点を奪われることでしたが、風下になった前半は焦らずに守備を徹底。風上に立った後半に、一気に勝負をかける。そんな、試合を70分でデザインし、しっかり割り切りが出来た、ナイスゲームだったと思います!
積み上げてきた努力の証明…サポにとって至上の喜び!
そして、やはりこの選手に触れないわけにはいかないでしょう!!
そう!みんな大好き、#18加藤 康徳選手です!
リーグではなかなか出場機会は得られませんでしたが、今シーズンはずっとコンスタントにベンチメンバーとして控えてくれていて。周りの選手からも非常に良いプレーをしているという話が聞こえてくるくらいだったので、試合でそのプレーを観られる日を今か今かと楽しみにしていたファン・サポーター多数。
その(我々が勝手に爆上げしていた)期待に応えるだけのプレーを見せてくれました!
穴を作らない堅実な守備はいつも通り(何回か「あっ」というプレーはありましたが笑)でしたが、この試合では更に積極的に攻撃参加する姿も見せてくれていて。
特に#15板垣 敢大選手と良い関係性が素晴らしくて、パスで板垣選手をスペースに走らせたり、逆に預けて加藤選手自身が追い越していく動きからクロスを上げたりと、何度も面白い攻撃を見せてくれました!
個人的なハイライトは、後半7分、駆け上がった加藤選手があげたクロスが惜しくも中央の選手に合わず、得点にならなかったシーン。その直後、頭を抱えて悔しがる加藤選手の姿…普段は物静かな加藤選手が見せた、一瞬のアツさ。いやぁ…最高でした!!
これから新加入の選手もあるでしょうし、加藤選手がポジションを奪えるかはまだまだこれから。それでも、こうやって腐らずに自分を磨いてきた選手が躍動する姿を観られるのって、サポにしてみれば何にも代えがたい喜びなんです。だからこそ、加藤選手には心から「ありがとう!」を。そして、「これからも期待しています!」と伝えたいです!
いきなり結果を出した新戦力…一つ一つのプレーが名刺代わり
そしてもう一人、触れたいのが新加入の鈴木 幸輝選手!
新加入のリリースは、試合前日の21日にされたばかり。
それが、翌日にいきなりベンチ入りで、いきなり途中出場で、いきなり初得点、という結果を出してしまう強心臓ぶり、強運、そして実力の発揮。
楽しみな選手が増えました!!
鈴木選手にとっては、今日の試合は自己紹介のようなもの。初めて我々の目の前で見せるプレー、その一つ一つに「自分がどんな選手なの」かというメッセージが込められていると思って観ていました。
非常に軽やかで、ゴールの匂いを嗅ぎ取れて、そして良い意味でのエゴも出せる選手なのかな、という印象。
ハーフタイムには、わざわざサポーターの前まで来て挨拶もしてくれて。こういう姿を見せられると、単純なサポーター心はあっという間に掴まれてしまいます(笑)
これから末永く、NAGAREYAMA F.C.で一緒に戦って下さい!
この試合、勝利したNAGAREYAMA F.C.は2回戦へ進出。IBUFCさんと対戦することになりました。2回戦は2月と少し間が空きますが、NAGAREYAMA F.C.の挑戦はまだまだ続きます!
これで、2024年の試合は全て終了。クラブは束の間のオフに入ります。
2024年、本当に色々なことがあった一年でした。
涙が出るくらい嬉しいこと。
そして、悲しいことも。
この辺りは、年内に振り返りたいなぁ、と思っていますので、また改めて。
選手の皆さん、スタッフの皆さん、1年間、本当にお疲れさまでした!
楽しい1年を、ありがとうございました!!!
今週は以上になります!最後までお読み頂き、ありがとうございました!