ネフロックがNEDOのAI事業に採択されました!
株式会社ネフロックのakikoと申します。こちらのnoteでは、ネフロックの「AI ✕ ハードウェア開発」の活動を中心にレポートしていきたいと思います。
今回は、ネフロックの新しいプロジェクトがNEDOに採択されたのでお知らせします。
ネフロックとは
『テクノロジーで世の中をもっと楽しくする』というビジョンを掲げる、2011年創業の東工大発ベンチャーです。ディープラーニングを用いた人工知能の研究開発・システム構築(ソフト+ハード)・アルゴリズムライセンス事業を行っています。
自社開発の画像認識エンジン・顔認証エンジン・画像生成エンジン・自然言語処理エンジンなどの各種AIエンジンを保有し、矯正メガネを着けたまま別のメガネの試着ができる世界初の画像処理技術(MEGANE on MEGANE)や、似合い度を判定するレコメンドAIサービス(JINS BRAIN)などを提供しています。AIを実用化するには物理的なインタラクションも重要と考えてハード面からのアプローチもスタートし、現在は特に「AI ✕ ハードウェア開発」に力を入れています。
NEDOに採択
今回、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する、「AIチップ開発加速のためのイノベーション推進事業」という、
経産省予算の国家事業へ採択が決まりました。
以下、NEDOが公開している事業概要より抜粋します。
IoT社会の到来により、急増した情報の高度な利活用を促進するには、ネットワークの末端(エッジ)で情報処理を行うことが不可欠であり、エッジにおいて効率的に情報処理を行うためのAIチップの開発が求められている。 本事業では、AIチップに関するアイディア実用化に向けた研究開発を支援するとともに、AIチップ開発を加速するために整備した設計検証拠点で開発を実施し、AIチップ開発スキームにおける設計、検証をシームレスに実施する ことで、革新的なアイディアの実現を加速する研究開発を進め、世界における存在感を再び獲得することを目指す。
ネフロックの研究テーマ
今回採択されたネフロックの研究開発テーマは、
「FPGAを用いたリアルタイム音声合成を行うAIチップの開発」
という取り組みです。
以下、プレスリリースで発表した内容より抜粋します。
近年、音声合成技術の発展によりスマートスピーカーやボーカロイドなどが実用化され、音声処理技術への期待は高まっています。一方で、画像処理技術と比べるとまだ限定的な用途に留まっており、産業用途も含めた幅広い領域での活用事例には未だ乏しいとも言えます。その理由の一部として、現状の技術では厳密なリアルタイム性が実現できていないことや、確立した方法が整っておらず開発自体が難しいこと、などが考えられます。 本研究では、リアルタイムで高音質な音声合成を実現するため、FPGAを用いた音声合成AIチップを開発します。また、FPGAの持つリコンフィギュラブル性を活かし、ユーザによるカスタム開発を可能にする仕組みを設けることで、音声合成実用化の促進に貢献することを目指します。
今後の活動
今回のプロジェクトは、まだ技術的にどこでも実現されていない非常に難易度の高い挑戦となります。DMM.make AKIBAの開発環境や、他のクリエイター・スポンサー・スタッフの方々との交流や意見交換など、色々なお力や刺激をいただきながら、進めていければと思っています。どうぞよろしくお願いします!
<株式会社ネフロックHP>
https://nefrock.com/
<本件のプレスリリース>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000051421.html