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後手四間飛車穴熊の種類と居飛車の方針

様々な四間飛車穴熊に対して居飛車が目指す最善の方針をまとめてみた
前提として後手四間飛車であること、居飛車は必ず端歩突き穴熊を志向する
先手四間、三間穴熊に関してはまたの機会に
相穴熊戦は適当に組んでも一局と言えるかもしれないが、ここの基本図①作りにこだわらないことには研究は進まない
基本図①の概念についてはこちら

【四間穴熊のパターン3種類】

①最速穴熊

最速穴熊

概要は対振り側が穴熊囲い作りを優先した穴熊のこと
後手四間が囲いを進める手を優先させるとこの形になります。なので最速穴熊

△54銀▲66銀

この場合は▲66銀が最善手になる
これには注意点があって、次の②で紹介する穴熊は▲66歩になるのでここを間違えないようにすること
覚え方は簡単で「穴熊を決めてきた」場合
前提として、穴熊は▲66歩と▲66銀は▲66銀型が理想形で迎えうつのが理想形であるということ。
後述する▲66歩型とは形がほぼ一緒な為、混合しないように研究が必要です

②△54銀優先型穴熊

穴熊が未確定の△54銀

これは先ほどの▲66銀型と同じようだが全く違う
▲66銀型は穴熊が確定した状態での△54銀早決めだった為▲66銀で良かったが、この形は美濃の可能性が内包している
その為、ここで▲66銀を指してしまうと美濃の定跡と合流しなくなってしまう
なのでこの場合は▲66歩となる

振り飛車穴熊が確定していないので▲66歩
穴熊が確定した場合はここで裏切って▲36歩
ここは暗記が必要、▲67金

ここでは▲86歩▲87玉で天守閣美濃と端玉銀冠を狙う指し方もなくはないので、そちらで研究するという方はそちらでも良し。が最善手はないのでねっふぃは指さない
ここは▲66歩が最善
そして穴熊が確定した場合穴熊へ行く前に▲36歩と急戦も含ませるのが良い。▲66銀とは戦い方が変わる
美濃△54銀型でも頻出の▲67金は覚えておく必要がある。これは▲66銀ではなく▲66歩を指しているからです
似てるようで違う
ここから相手の指し手によって穴熊へ志向するか攻めを狙うかが変わるので分岐が相当広いです。研究が必要になってくるので後手の四間穴熊としては一番手強いと思います
ここまでを基本図①と置いておいてそれ以降はこういう感じだよってのだけおいておきます

対振りがそのまま組んで来たら▲78金締めを入れて
攻め発動。先手の囲いはこれで十分固く完成している
△64歩や△45歩で囲いより攻めを見せてきた場合は
穴熊を後追いで目指す。この場合▲78金型を指す

こんな感じでかなり毛色が変わります。後手としては一番抵抗しているし先手も研究も必要ですが、どれも先手良しは揺るがない

要約
・▲66歩型で対応
▲66歩の理由:囲いより攻め形を優先させている為、穴熊の余裕は
ない。これを▲66銀で対応してしまうと、振り飛車が美濃に裏切
ってきた際に、定跡合流しなくなってしまう為
・美濃と穴熊が確定していない△54銀→▲66歩
・▲66歩型の場合、▲88玉▲36歩を指して急戦と穴熊両方を見据え
つつ戦う一番のハイカロリーの分岐
実際にどう戦えばいいのかは難しいので、実戦で覚える内容
経験の戦型

③△32銀保留型穴熊

△32銀保留型

穴熊には△32銀保留もある。これの目的は単純で△45歩から角交換を狙ってきます
こちらが▲33角成としたとき、△33同銀と形よく取る為の△32銀です
△43銀で△45歩を指してしまうと、▲33角成△同桂▲24歩で飛車先が受からず簡単に優勢が取れてしまいます
この場合でないと△45歩を気軽に突けないのです
では△32銀で△45歩を突いてきたの対応

自然に▲88銀
▲88銀が指されているなら自然と穴熊に金をくっ付ける
▲88銀の前の△45歩には▲78銀

3パターンくらい出したが、全て共通しているのはこちらから角交換をしないことです
そもそも振り飛車で手損をしているし、更にこちらから角交換をしてその手損を直してあげる必要が無いんです。堂々と角を開けたまま駒を進めて問題がありません
相手から角交換をさせて更に手損をさせよう。後手ノマ四が何をしても先手居飛車が負ける道理はない。振り回されると逆に悪くする
角交換を我慢して△43銀指した瞬間にこちらから▲33角成△同桂▲24歩のいつもの手筋で勝ちになる。なので△32銀保留をするならば向こうから角交換するしかないのだ
ここで相手が△77角成をしてきたら全て▲同銀と取ります
画像3枚目の左美濃は左美濃に価値を見出しているのではなく、▲88玉▲98香の状態の△45歩の角交換に対して全て▲同銀と取り定跡合流させる為の▲78銀になるということ
これを自分から角交換をしてしまうと各種定跡がおかしくなるので絶対に角交換は自分からしない

△77角▲同銀以降の例

△77角▲同銀△33銀以降は金をくっ付ける作業になります
ここからは手が広すぎるのと、後手の方針によってかなりを形を変える為、▲66歩以上に定跡に縛られません。地肩が試される将棋となります
▲86歩から位取りの将棋になったりするみたい。研究と経験必須

要約
・普通に組み合って来るのであれば、こちらも普通に穴熊でok
・△45歩の前に△43銀が指された瞬間△43銀の穴熊へ合流するだけ
・▲99玉入った後の△45歩に対しては普通に穴熊へ行く
・△77角成に▲同銀と取った形の穴熊を志向する
注意:必ずこちらから角交換はしないこと △33銀と形よく受けさせ
ない。相手に手損させる
・▲88玉状態の△45歩に対しては▲78銀と一旦左美濃を経由する
・左美濃を経由する目的は、左美濃を評価しているのではなく
▲88玉▲78銀であれば△77角成に対して必ず▲同銀と取れる為
手順前後でも定跡合流を目指している手
・後手が角交換せず手を進めていくと、△43銀を指した瞬間に
▲33角成△同桂▲24歩がいつでも成立するので先手有利となる
なので、後手から角交換するしかなくなる
・△32銀保留型穴熊は後手の手も広いので、定跡化というよりは
地肩が必要になってくる

以上後手四間穴熊4種類です
これを元に袖飛車対応や6筋振り直しに派生していく
先手穴熊と三間穴熊は勉強中なのでこちらも固まり次第別途記事を出します!

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