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シナリオ10個で語る私のシャニマス年表

この記事は自分の好きなイベコミュを並べて「いいよねぇ〜」と言い続けることで、シャニマスに興味があるけどどこから手をつけたらいいのか分からない人に向けての紹介となることを密かに期待して書いたものです。
なので好き勝手書きはしますが、ネタバレ的なものには配慮しているつもりです。

10個のシナリオで自分のシャニマス経験をまとめるというフォーマットにしてみました。
僕のデッキはこんな感じです。

田中摩美々WING
五色 爆発! 合宿 クライマックス!
ストーリー・ストーリー
明るい部屋
【ハウ・アー・UFO】浅倉透
七草にちかWING
浅倉透GRAD
【おかえり、ギター】浅倉透
きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー!
アイムベリーベリーソーリー


コンセプトなど

年表への簡単なコメントは後半にまとめています。
その前にどういう経緯で「初心者向けの紹介」みたいなことを視野に入れたかの説明を先にさせてください。

気にしているのは4周年を迎えたシャニマスのシナリオの膨大さが、興味をもって始めようとした人の意欲を削ぐのではないかということです。
シャニマスはシナリオの凄さで知られていると思っているのですが、質・量ともに手に負えないくらいのものが控えていると、それだけで敷居が高くなってしまわないかなという。別に中の人ではないのでそんなことまで考える義務とかはないっちゃないんですが、せっかく素敵なのだから一緒に楽しめる人がいたらいいなと思うのは人を呼び込みたくなるのに十分な動機でしょう。

始めたての人がいろいろなシナリオを前にしたときに感じるであろう戸惑いをいくつか想像してしまいます。
・アイドルたちのことを理解しないうちには楽しみ切れない話もそれなりにあるのではないか
・四年前のものから見るのは大変じゃないか、しかしいきなり最近のから見てわかるものなのか
・一人のアイドルを追うべきなのか、全員のWINGをまず追うべきなのか
などなど。

初めたばかりの人がつまづきそうなポイントが頭に浮かび、どのコミュから見ればいいのかわからないと悩んでいるうちに結局ほとんど触れないままに去って行ってしまったら悲しいしもったいないなと、たまに思うわけです。
また4年もあれば離れる時期は絶対あるもので、嫌いになったわけでもないのに手に負えなくなったせいで復帰できなくなっている人がいたら、それももったいないなと考えたりしています。
別にそういう話をよく聞くのではないんですが、シャニマスを勧めたい・戻ってきてほしい知り合いが数人いるので、頭の片隅にこういう問題意識がずっとあるという感じです。

かといって【初心者向け】と銘打ってしまうのも、旧まとめサイトのようないやらしさがあり、そもそも何を紹介すればいいのやらという感じもします。
というところにちょうどいいムーブメントを知りました。電音部の名刺がわりのプレイリストを作る文化です。
バンナムフェス後に電音部に痺れたTLのざわつきから知った話なので、僕自身まったく詳しくはないのですが、自分の名刺的な意味合いで(電音部の曲に限らず)好きな曲でプレイリストを作ることが電音部や好きな曲の紹介にもつながるという特徴があるようです。実際、僕もそれで電音部の含めいろいろな曲を知ることができましたし、知らない曲への道案内としてとても有効でした。

で、一番大事なことなんですが、ああいうの作るのってすごい楽しそうなんですよね。自分の趣味の一環として好きなものを語ることが誰かにとっての入り口にもなれるのって、とてもいいなって思います。

もうひとつ目端に捉えているのはバズ狙いのようなシャニマス紹介記事で、たまたまかもなんですが最近ちょいちょい見かけます。僕目線で、ではあるんですが、シャニマスの姿勢に反するものを感じています。これに対して批判をぶつけるのもアリではあると思うのですが、それよりは様々な紹介者がいること自体によって健全性への第一歩とする方が自分のやりたいことに近そうです。そういうことがしたかったみたい、というやつですね。
そんなわけで、電音部にならって好きなものを並べる遊びをしようかなって思った次第です。

だからこの記事は「みんなもやらない?」ってお誘いの意味もあります。そのためにも、みんながやりたくなるやつで僕も見たいやつがいいなと考えて思いついたのが「シナリオ10個で語る私のシャニマス史」です。
一人一人それぞれにシャニマスと向き合ってきた時間があると思います。「最初にプロデュースしたのは果穂だけど、摩美々にその後で全部持っていかれちゃってさ……いや果穂も好きなんだけどね?合宿のとか何回も見てるし!」みたいなことがあるはずです。
ちなみに今のは僕の例で、これからやるのも僕の話なんですが、他の人のを知りたいというのもまた事実です。自分の感触では、シャニマスをやるとき自分と向き合わざるを得なくなるため、その人がどういう人なのかを端的に手軽にあらわす(しかしもちろん不十分なのはみんな承知のうえで提出しあえる)フォーマットにならないかなと、そんなことを考えてやってみました。

追伸:
何人かやってくださっているのを見かけました!
見るだけでもけっこう楽しいですし、スカウトの候補にしたり一度見たきりになってしまってるコミュの再読の機会にしたりと、実用的な面も意外とあります。
ブームを作ろうとしてるみたいで本当は小っ恥ずかしいんですが、見たい気持ちの方が勝ってるから始めてるつもりなので、僕の名前とか意図とかにこだわらず好きなようにやってもらえたらそれが一番嬉しいです。



年表

田中摩美々WING

シャニマスはリリース開始からやっていたのですが、最初にプロデュースしたのは先ほど書いたように果穂でした。当時は16人でしたが、それでも一気に来るには多い方なので、事前情報から気になっていた人を優先的にプロデュースしていました。
最初はイルミネ以外のSSRがなかったのもあり、他の13人に関してはP-SRの印象から判断することになったわけですが、摩美々に関してはイラストからもけっこう分かりやすいキャラクターだと感じていて「あ〜そういう子ね。こういう子が好きな人がいるのわかるわ〜」と呑気にも思っていました。
WINGも予想が裏切られることもなく終えたのですが、これは完全に見逃しでした。ツイッターで「摩美々プロデュースのときは一回決勝で負けてくれ」という話が回ってきて、自分の盲目に感づき再度プロデュースしてみたところ、まぁ……ね。凄かったですね。

幾度となく失敗を繰り返して優勝をもぎ取ったとき、僕はすでに摩美々担当Pになっていました。サポートSSRの種類からして少なかった初期においては、trueはおろかWING優勝すら困難だったので、嘗めた辛酸は今始める人の比ではなかろうと思います。
これは不幸自慢ではなく、自然にそうした苦難を経て摩美々Pになれた希少な経験の自慢です。


五色 爆発! 合宿 クライマックス!

初期も初期。放クラで最初のイベコミュです。
シャニマスのシナリオはすごく身の詰まったものに仕上がっているのが大変な魅力だと感じているのですが、初期のイベコミュだとそういう雰囲気はあまりありません。
が、それでダメということは決してなくて、この合宿回はいまでもよく見返しています。一番好きなのは「ちょこ先輩のユウシ」で、ちょこ先輩が果穂に向ける気遣いが、気遣いとすらバレないように行われていて、その優しさに涙します(本当に号泣してます)。
僕がいつのまにか失ってしまった真っ直ぐな輝きを放クラは見せてくれていて、メッセージ性とか将来のこととかを全部そっちのけで直接的に眩しいんですよね。
それは未来のことを考えるのを棚上げにしているとも言えるんですが、後に決してそんなことを言わせないシナリオを出すことになるので、最近のシナリオも初期のシナリオも、どっちも大切なものだと感じています。


ストーリー・ストーリー

切れ味をグンと上げた頃のシャニマスです。「シャニマスすごいことやってないか……?」という話を聞くようになったのが僕の場合は三峰の【NOT≠EQUAL】あたりからで、少し遅れて「star n dew by me」から僕も本格的にシャニマスに気づき始めました。
あの辺のシリアスめな流れのなかで、摩美々Pとしても一番深刻だったのが「ストーリー・ストーリー」でした。強烈に批判的な切り口であったのも驚きましたが、何より批判して世の中を憂いておしまいにしてしまうのではなく、なんとかして暫定的にでも答えを出そうとしたのが本当に偉いなと感じました。
安全圏から批判してやれやれと大衆を見下している人を見ては、同じ穴の狢じゃないかと感じていて、かといってどうすればいいのかも分からず行き詰まっていたので、踏み込んだことにまず感動して希望らしきものを見せてくれたことに重ねて感動しました。今でもこの積極的な姿勢がシャニマスを好きな理由の一つです。


明るい部屋

単純に話として面白いということ、インパクトが大きかったこと、これを受けて色々なことを考えたこと、いろんな人と仲を深めるきっかけになったこと……様々な理由から自分のシャニマス史において外すことのできないシナリオです。
バルトの同名の著作からタイトルを持ってきているだろうということで、それを読み込んだうえで仕上げたnoteも(不十分なところはあると思いつつも)自信作で、かなり気に入っています。
シナリオが長いシャニマスの中でもおそらく一番長いシナリオで、そうでなければ誰にでも気軽に勧めたいくらい楽しくて趣深い話です。


【ハウ・アー・UFO】浅倉透

浅倉透を知ってから浅倉透を真に知るまで1年くらいの期間があったんですが、その間に引いたカードです。
最初は「ダジャレかー」くらいに思っていて、次に話のわけわからなさを「そんな感じかー」くらいに思い、ふと読み筋が浮かんで考察まで書きました。が、そこまできてもまだ透を知らなかったと言わざるを得ず、明るい部屋のnoteを書ききって落ち着いた段階でようやく透のことを考えられるようになりました。
そのときにあらかじめ書いておいた考察が効いてきて【まわるものについて】などを引っ張ってくることで透の時間意識の記事を書くに至りました。その意味で自分史としてはこの位置に差し挟まるもので、やはり【ハウ・アー・UFO】はけっこう思い出深い話です。


七草にちかWING

脳みそが千切れました。
何をしていてもにちかのことを考える羽目になり、よく言う「考えさせられる」がこんなに使役動詞としての側面が強くなることあるんだ……と、しばらく忙しい脳内となっていました。
まだまだ道半ばにいるにちかと美琴がどうなっていくのか、まだまだ考えは尽きません。


浅倉透GRAD

画像は同時実装された【つづく、】ですが、まずこれが凄かった……。
透は繰り返し回っている時間を生きているのではないか、と考えたnoteを出した数週間後に登場したのがこのカードなのですが、ガシャ演出で時間が巻き戻ったんですよね。この瞬間、世界で一番透のことわかってるかもしれないと思いました。不遜です。
そしてGRAD。これがとんでもないです。本当に……
たぶん自分がシャニマス関係なく考えてきたことの答えらしきものがそこにあるような感じがあり、傑作であることを直感が掴みました(それが具体的にどうだったのかはまだ世に出していないですが、ようやく区切りはつきました)。
最近は本当に浅倉透がいるという事実だけでもうシャニマスが尊いくらいの気持ちです。


【おかえり、ギター】浅倉透

透のことをすごく考えてきたというのと、個人的な趣味趣向とがいろいろ合わさってだと思うのですが、自分としてはシャニマスの中で最高傑作と言いたいコミュです。
ちょうど自分にはまったのだろうという意識が強くあるので、積極的に人に勧めてはおらず、(個人的になら別ですが)解説的なことはしたくないくらいの凄みがあります。
僕はキャラを愛でるにしては考えすぎている節があるため「好きなシチュエーションだからこの話が好き!」というのではなく、心を握られてしまったのですが、これもまたいろいろ考えてきたからこそだろうなと思っていて、シャニマスは考えた分だけ応えてくれるなぁということを改めて感じています。


きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー!

例のやつ、です。
結局1月2日が今年一番充実した日になりそうです。

(*例のやつ


アイムベリーベリーソーリー

今もシャニマスは一歩一歩進み続けていて、最近は新たな土地に踏み込んできたなという印象を抱いています。
直近のSHHisイベ「モノラル・ダイアローグス」を見て即座に思い出したのが「アイムベリーベリーソーリー」で、この頃に見据えていたものの先に今があるのではないかということを何となく感じています。
そういうのもあって、シャニマスを知らない人に敢えておすすめするのもアリかもしれないと考えています。
今年に入ってからの「#283をひろげよう」「はこぶものたち」「YOUR/MY Love letter」の3本は特に新しい雰囲気を感じていて、狙い所はベリーベリーソーリーとは少し違うような気もします。どういうのが刺さるかは人それぞれだと思うのですが、僕はベリーベリーソーリーが今になって到来しています。



やればわかってもらえると思うんですが、泣く泣くきったシナリオがたくさんあります(アンカーボルトソングとかもねじ込みたかった……)
いずれにせよあくまで自分史的なものなので、人に勧めるとなったら別のものを選ぶと思うんですが、シャニマスの場合は誰が読むかというのが大事になってくると思うので、やっぱりみんなに勧めたい一本とかは決められないなぁというのを改めて感じています。
だからこそ他の人の場合はどういう風になるのか気になるんですが……、どうでしょう。やりませんか?

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