ホラー漫画家・川島のりかず先生の幻の作品が発見されました。
こんにちは!虹影一完です。気づいている方もいるかもしれませんが、ゴールデンウィーク中にホラー漫画家・川島のりかず先生の幻の作品が出てきましたね。本のタイトルは『日本の伝説』(永岡書店)で著者は宮脇紀雄氏です。
作品の出所は某ネットオークションからでユーザー名naokoさんが当該作品を出品されました。本の著者名に川島先生のお名前がなかったため(本の中身のみ)、約三十年以上未発見だったと思われます(画像は私が所持されている本からです)。
川島のりかず先生の作品全てが絶版になっていたため(昨年マガジンハウス社から『フランケンシュタインの男』のみ復刊しました)、こちらの作品も絶版の様子です。しかし、幸いにも私はいち早く入手しました!こちらの作品を入手されていない方向けにシンプルに作品の紹介をします。参考にしていただければ嬉しく思います!
『日本の伝説』の中に川島のりかず先生が描いた短編漫画4作収録されています。児童向けの作品で先生の作品では最も古い作品だと思います(1980年出版)。ジャンルは昔話・歴史です。
『帰らぬ勇者』(北の国の伝説)北海道を舞台にした怪魚の話
『すべった男』(東の国の伝説)東京を舞台にした侍の家来の話
『山の背くらべ』(西の国の伝説)鳥取を舞台にした山の話
『柏の大木の精』(南の国の伝説)福岡を舞台にした化け物の話
長年作品がなかったのに三十五年ぶりに発掘された作品(読切『招かれざる客』等を除けば)が「伝説」をテーマにした作品。まさにワンダフルでロマンに溢れますね!
私自身は収録されている短編を読みました。児童向けの作品で昭和・平成の頃にTBS系列で放送されていた『まんが日本昔ばなし』のような話でした。なので川島のりかず先生独特の(特に後期)「生首」や「血しぶき」などのホラー要素が強めな作品でないです。むしろ、川島先生の初期の作品であり、川島先生の漫画家としてのキャリアを確認する上で大変貴重な作品です。もともとの原作者が児童作家の宮脇紀雄氏のため、宮脇氏のテイストが強めなのかもしれません。川島先生の漫画以外は本の著者・宮脇氏が担当した昔話が収録されています。
今月(2023年05月)、ユーザー名naokoさんによって世間に認知された作品なので、今後市場に出回る本の冊数や価格等に関する情報は私には想定出来ません。タイミングなどが良ければ近くの図書館や古本屋さん等で『日本の伝説』を置いてある可能性もあるため根気よく探すのがオススメです。しかし、私の手元に『日本の伝説』があるため、今後はおそらく…????(良い方向に展開すると良いですね!)
最後にですが、川島のりかず先生の幻の作品を世に紹介していただいたnaokoさんに感謝申し上げます。もちろん作者の川島のりかず先生、宮脇紀雄先生や永岡書店の関係者の方々、先生方のご家族やファンの皆さんにも感謝いたします!もう川島先生の作品が出てこないと思っていたため、私は感動しています!最後に少しだけ画像を公開します…。
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