【特集企画】『茶屋はるどり』大人気イベントの代表者が拘りを語った【前後の文脈】
インタビュー特集「前後の文脈」第二弾として、VRC和風茶屋「茶屋はるどり」さんへの取材に成功しました。
「目に見えるものだけが全てではない」をテーマとしている本企画は、VRCで活動をしている様々な団体、クリエイターへ向けてインタビュー取材を実施し、活動の経緯や今後の意気込みを語っていただく内容になります。
皆様にはこの記事を通して、様々なVRC活動の「前後の文脈」を知っていただければ幸いです。
■「茶屋はるどり」とは?
VRCワールドクリエイターのうぐいす氏が運営するお茶屋ワールド。
隔週水曜日に集会イベントを実施しており、インスタンスが満員になるほどの人気ぶりを誇っています。
季節に合わせてワールドの内容がアップグレードされ、取材を実施した7月は七夕がテーマとなっていました。
最近はイベント参加ユーザーの増加に伴い、安定した運営のためスタッフを募集しているようです。気になる方は是非公式Twitterよりご確認ください。
▼過去イベントの告知ツイート
■インタビューにお答えいただいた3名
▼店長:うぐいす氏
▼イベント運営スタッフ:unon氏
▼イベント運営スタッフ:藤ノ宮氏
■「茶屋はるどり」活動開始の軌跡
ニード:
今回は取材を受けていただきありがとうございます。早速ですが、今回「茶屋はるどり」を開店するに至った経緯を教えていただけますか?
うぐいす:
VRChatでヒノシズムさんのイベントに行くことが多かったので、そこからイベント開催に興味を持ったことがきっかけですね。
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【ヒノシズムとは?】
ロールプレイ(キャラクターの設定に沿ったなりきり演技)が好きなユーザーが集まったヴァーチャル神社組織。ロールプレイだけでなく、イベントの運営やスタッフの派遣なども行なっている。
ニードがレポート記事を書いている「VRキャバクラ 月下美人」もヒノシズム系イベントのひとつ。イベント運営に興味ある人は一度相談することをオススメしたい。
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うぐいす:
やると決めてからは早かったですね。ワールドを1ヶ月で製作して翌月にプレオープン。今年の6月に本オープンまで進めました。
ニード:
1ヶ月でワールドを製作するってすごいですね。元々3Dモデリングをやられてたんですか?
うぐいす:
そうですね、趣味でのんびりやっていた頃も含めると3年近く続けてます。
ニード:
それはもうベテランクリエイターですね。短期間での制作にも納得です。
■ワールドのコンセプトを和風にした理由
ニード:
ヒノシズムさんのイベントと言えば和風で趣のあるデザインの印象が強いですが、今回の茶屋はるどりが「和」をコンセプトにしたワールドになったのは、やはりヒノシズムさんの影響が大きかったのですか?
うぐいす:
私が好きな「とあるキャラクター」がいるのですが、そのキャラクターが「お茶が好き」という設定だったんです。なのでお茶屋を作ろうという発想になりました。
ニード:
なるほど・・・差し支えなければ、そのキャラクターを教えてもらっていいですか?
うぐいす:
実は・・・刀剣乱舞の「鶯丸」です。すごく好きで・・・
ニード:
あー!言われてみるとすごく納得!
うぐいすさんのアバターもかなり鶯丸へのリスペクトが入ったデザインですよね!
うぐいす:
はい。なのでこのワールドも鶯をテーマにしたお菓子や梅の花を沢山設置しているんです。
少しロマンチックなお話になりますが、いずれ本物の鶯丸が来て欲しいなぁと想いながら日々制作を進めてます。
▼お茶屋内には鶯の形をした可愛らしいお菓子が置いてある
ニード:
好きなキャラクターが遊びに来てくれたら感無量ですね。
いつかふらりと現れて欲しいですねぇ。
■活動にあたっての苦労点
ニード:
「茶屋はるどり」は6月に本オープンしてそろそろ2ヶ月になりますが、今までで何か苦労した点などはありますか?
うぐいす:
イベントを実施するにあたって、お客さんが少しでも楽しんでもらえるようにワールドの更新を積極的に行なっていますが、その更新作業に苦労することが多いですね。
ニード:
今まではどのくらいの頻度で更新されてきたんですか?
うぐいす:
6月頭に通常のワールドを公開しました。
半ばに梅雨をコンセプトにした紫陽花イメージに更新して、7月は七夕コンセプトでギミックの追加などを実装しました。
ニード:
ほぼ3週間に1回ペースの更新ですか・・・それは確かにハードスケジュールですね。
▼ワールドの雰囲気を変えるだけでなく、お菓子も季節に合わせて新作が追加されている
うぐいす:
モデル・ギミックが追加されるとワールドの容量が大きくなったしまうので、制作中は常に軽量化との戦いになります。ワールド自体もかなり大きいので、これからもっと軽くできるようにしていきたいです。
ニード:
ありがとうございます。隔週で開催されているイベントの運営については何か苦労点はありますか?
藤ノ宮:
そこは自分が答えますね。
まずはまだ数回しか開催していないことや、スタッフの数も少ないことから、俗にいう「運営マニュアル」が出来上がっていないことです。
うぐいす:
そうですね。運営スタッフを募集するまでは私自身が一人でイベントを回していたので、基本はその場で対応していました。
ニード:
今後の規模拡大に合わせて、確かにマニュアルやルール整備は必要になってくるでしょうね。
うぐいす:
とはいえ「ゆるく立ち寄ってもらうこと」は大事にしていきたいので、色々考えながら少しずつ決めていきたいです。
■運営スタッフ加入の経緯
ニード:
イベント運営のお話が出たのでそのまま流れでお伺いしたいのですが、藤ノ宮さん、unonさんはどのような経緯で「茶屋はるどり」のスタッフに加わったのでしょうか?
藤ノ宮:
私は6月に実施されたイベントに参加したことがきっかけでした。すっかりワールドに惚れ込んでしまい、スタッフ募集中のお話を聞いてすぐに飛びつきましたね。
ニード:
なるほど、イベントスタッフは今回が初めてなのですか?
藤ノ宮:
いえ、以前餃子フォースの「コロッケを買い食いしてノスタルジーに浸る集会」のスタッフをやったことありました。茶屋はるどりさんでスタッフは2回目ですね。
ニード:
イベントに参加してワールドに一目惚れ。そこからスタッフとして入るってすごく行動力がありますね。
ニード:
unonさんはいかがでしょう?
unon:
私は元々ここのワールドのことは知っていて、ニードさんからうぐいすさんを紹介してもらったことをきっかけにスタッフ入りしました。
ニード:
unonさんの場合は自分ががっつり絡んでいましたね(笑)
ニード:
unonさんはワールド制作に興味があって、ワールド制作者とお話しできる機会が欲しいと自分へ相談されていたんですよ。
丁度同じタイミングでうぐいすさんからもスタッフ募集のお話をいただいていたので、自分が間に入って二人を繋げた形ですね。
藤ノ宮:
なるほど、それは知らなかったなぁ〜
ニード:
unonさんはまだ「茶屋はるどり」のスタッフは未経験とのことですが、他のイベントでスタッフをされたことはありますか?
unon:
最近「喫茶シュークリーム」のキャストを経験したので、完全未経験は卒業しました(笑)
とはいえまだまだ経験値が足りないので、積極的にやっていきたいですね。
ニード:
アイドルグループの「喫茶シュークリーム」さんですよね?あそこでキャストができるなら心強そうです。これからも頑張ってください!
■やりがいを感じる瞬間
ニード:
「茶屋はるどり」のワールド制作・イベント運営を実施していて、やりがいを感じる瞬間はありますか?
うぐいす:
やっぱり来ていただいたお客さんに喜んでいただけることがとても嬉しいです。「お菓子可愛い」「ワールドが綺麗」といった言葉をもらえるとすごくやりがいを感じます。
ニード:
やっぱり自分の制作物が褒めてもらえると嬉しいですよね。
うぐいす:
ワールドから小物まで自分で作ることが多くて、実はお菓子を乗せているお皿も自分がデザインして作ったものだったりするんです。
お客さんの中にはそういった細かい部分まで気づいてくれる人もいて、「このお皿すごく可愛いよね」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったです。
▼6月の梅雨に合わせて追加されたお菓子。お皿の模様や質感へのこだわりをぜひ手に取って堪能してほしい
ニード:
小物も含めて全てご自身で作られているのは驚きですね。
随所にこだわりがあるからこそ、今の盛況ぶりに繋がっているのかなと感じました。
■今後の「茶屋はるどり」について
ニード:
それでは最後の質問です。これからも「茶屋はるどり」を運営していくにあたって、目標や挑戦したいことってありますか?
うぐいす:
継続的に運営していくことはもちろんなのですが、引き続き季節ごとにワールドの更新をかけてイベントを実施していきたいです。秋は紅葉にしたり、冬はおみくじが引けるみたいなことをやってみたいですね。
うぐいす:
他にも常設のお菓子を増やしたり、お菓子にギミックを追加したり、やりたいことが沢山あります。
藤ノ宮氏:
うぐいすさんのアイデアが浮かぶ速度がすごいんですよ〜
ニード:
無尽蔵にアイデアが出てくるって流石ですねぇ
ニード:
スタッフのお二人にも今後の目標についてお伺いしてもよろしいですか?
unon:
私はイベントスタッフ自体あまり慣れていないので、まずはそこに慣れることと、ワールドやお菓子をしっかりと紹介してうぐいすさんのサポートをしていきたいと思います!
藤ノ宮氏:
まだ始まったばかりのイベントなので、今後の安定した運営体制作りに力を入れていきたいです。マニュアル制作やルールの土台を早く作って、うぐいすさんがワールド制作に集中できるよう助力していきます。
■それぞれの「ここ見て欲しい!」ポイント
インタビュー後に、うぐいす氏・unon氏・藤ノ宮氏から、現在公開中の七夕ワールドで是非見て欲しいポイントを語っていただいた。
▼うぐいす氏:山頂からの景色
うぐいす:
ワールド内に飛び交っている行灯を少し遠目に見ることができます。
夜の空気感に様々な色が混ざった幻想的な雰囲気を体感して欲しいです。
▼unon氏:お茶屋内のお菓子
unon:
可愛らしいデザインに加えて、お皿の上から実際に手にとって眺めることもできるのが大きな特徴だと思ってます。七夕のお菓子なんかキラキラ輝いててずっと見てられます!
▼藤ノ宮氏:お茶屋の裏の梅の木
藤ノ宮:
華やかな部分が目立つワールドですが、一歩引いた場所にある梅の木が粋な雰囲気を出してます。
木の上にはsit判定もあるので、華々しい雰囲気を静かな木の上から眺めるというオツな楽しみ方もありますよ。
ニード:
なるほど、色々な所に隠れた魅力や拘りが詰まっているんですね。
ニード:
本日はありがとうございました!
■まとめ
というわけで、「茶屋はるどり」店長&スタッフへのインタビューでした。
四季に合わせたイベントを今後も実施していくとのことで、参加するたびに新しい体験ができそうですね。インタビューで伺った通り細かいところまで制作者の拘りが反映されているので、参加される際はうぐいす氏に直接伺ってみると面白いかもしれません。
「前後の文脈」では、引き続きVRCで活動されているクリエイター様をインタビューしていきます。取材を希望される方はお気軽にご連絡くださいませ。
■【告知】茶屋はるどり スタッフ募集&3Dモデル発売中
茶屋はるどりさんでは、イベントの規模拡大に伴いスタッフの募集を行なっています。
【業務内容】
・訪れたお客様をお茶屋まで案内
・ワールドとお菓子の説明(ギミック含む)
・何か質問があった際の対応
もし興味がある方は「茶屋はるどり公式Twitter」よりご連絡ください。
また、ワールド内に設置されている3DモデルもBoothにて販売中です。
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USEボタンで実際に食べているかのように減っていくギミックが入っております。是非チェックしてみてください。