見出し画像

thinking 2 -空は青、雲は白-

たまにふと思う。空はなんで青いのか、雲はなんで白いのかって。正直、理科は全く得意ではないし、科学者になりたいと思ったことは一度もない。中学校の時にあった理科の実験は大好きだったけど、それにテストの点が反映したわけではない。その時に私は好きと才能は別にあるんだと知った。

元々、空を見上げるのが好きで、空を見ながら今日も一日頑張ろうねって自分にエールを送るくらいだった。大人になった今でもそれは変わらない。青い空が広がって、白い雲がゆっくりと進んでいく。たまに雲のスピードが速かったりすると、今日は何かが起こるのかもしれないなんて思ったりもした。その何かが何だったかは全く覚えてない。

でも最近、自分が空の青さの理由や、雲が白い理由を知りたいわけではないことがわかった。私が一番知りたかったのは、人は何故、空を青いと感じ、雲を白いと感じるのか。自分が見上げた上にある青い風景と、白い物体に対して、何故疑問もなくいられるのか。目の前にあったから、そこにあったものが空と雲だから。空は青いものだと教えてもらったから、白いものが雲だと知っているから、それだけでその疑問の答えは当たり前になる。正直、この疑問は堂々巡りになる問題で、じゃあ人間はどうして指が5本あるの?みたいな、果てしなく続く問題になってしまう。こんなに事を考えてる間に、空が少しだけ白くなってきたし、雲がなくなってしまった。もうすぐ雨が降るかもしれない。また青い空に会えるまで、白い雲に会えるまで、待っていようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?