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祖母のこと
今日は母方の祖母の1周忌。
スマホに入っていた写真を見ながら、祖母のことを思い出した。
同じ市内に住んでいたので母が亡くなってからは、よく電話がかかってきた。
色々助けたつもりだったけど、私はあまり優しい孫ではなかったと思う。
母が亡くなった当時、私はペーパードライバーで車の運転ができなかったけど、父の体のことを考えて練習して運転できるようになってから、色々な理由をつけて私を呼び出すようになった。
「息子たちに頼むのは申し訳ない」と言って、買い物や役所から来た手紙の説明や手続き、通院、入院の準備など頼まれるようになり、その割に私が色々やっていることを「嫉妬するから」と叔父たちには言わなかった。
「買い物がしたい」と言っていたのに、行ってみると「冷蔵庫に色々あるからいいわ」と言って、祖母の話をずっと聞かされたことも何度もあった。
逆に買い物に連れていく約束をしていたのに、当日に「息子が急に来ることになったからいいわ」と言って断ってきて、次の日「すぐに帰っちゃって買い物に連れて行ってもらえなかったから、今日行きたいんだけど」ってこともあった。
だから、私は「振り回された」という気持ちが残ってしまっている。
祖母は頭のいい人で、自分から「やってほしい」とは言わず私から「やろうか」と言わせるような話のしかたをするのも、私のモヤモヤを増加させた。
晩年は叔父夫婦が住む市外の施設に入った。
私は父のこともあって、あまり会いに行けなかった。
なんだか愚痴っぽい文章になってしまったけれど、祖母は老衰で亡くなったので本当に最後まで生き切ったと言える。
私は父との死別を経験して今ものすごく辛いけど、祖母は親の死別を経験した上に、私の母である娘との死別まで経験している。
私よりもはるかにつらかっただろう。
そう考えると祖母は私の偉大なる先輩という感じがしている。