子どもの頃の思い出を語ろうと思った話
ねずピカです。
私は幼少期の頃、親の仕事の都合でよく転校していました。
いわゆる転勤族ってやつです。
そんな幼少期の思い出をつらつらと書いていこうと思います。
転勤族は辛いよ
私は2つの幼稚園と3つの小学校に通ってました。約2年に1回のペースです。しかも、隣町ってレベルではなく、関西→四国→北陸→関東と全然違う地方へ転々としてました。
地方が変われば、生活がガラリと変わります。
気候も違うし、文化も違う。テレビでやってる番組も違います。
2週遅れで放送してるだなんてのもザラでしたので、「見たことあるやつやん…」ってがっかりした日も少なくありません。
もちろん、学校生活も全然違います。
近所に住む1~6年生全員で集団登校するって地方もあれば、1・6年生がバディを組む形で登校する地方もあれば、完全に自由なところもあります。
給食も全然違います。牛乳は紙パックのところもあれば、瓶タイプもありました。
教科書も地方によって異なり、通信教育で凌いだこともありました。
(例えば、水の単位。四国の学校では2学期からやる予定で、夏休み中に北陸の学校に転校したら、1学期でやったから自習してと言われた。)
環境が全く違うところで、適応するのに必死でした。
大した処世術ではないんですが、転校した際、クラスメイトの好きなものを見つけるようにしてました。
泥遊びが好きな子、外でドッジボールするのが好きな子、ゲームが好きな子と。
好きなものがきっかけで仲良なれることが多いので、頑張って観察してました。
子どもは純…粋…?
関西・四国・北陸時代、(幸いなことに)私は転校生イジメみたいなものに合わず平和に暮らすことができました。そして小学3年生の2月に、父の東京勤務が決まり、4月から関東の学校へと転校することになりました。
生まれて初めて訪れる関東。「すごーい!テレビのチャンネルがいっぱいある!」だなんて感動してました。「都会の学校はどんな人がいるんだろう…オシャレな子がいっぱいいるのかな…」だなんて思っていましたが、事件は起きました。
何回経験しても慣れない「転校生の挨拶」を済ませ、教科書を配るだけの授業が終わった休み時間での出来事。
「ねずピカくん、はじめまして〜」
挨拶してきたのは、クラスの中でも活発そうなイケてる女子たち3人(A、B、Cとします)。
よろしくと言おうとした矢先、
「私たちMちゃん嫌いなんだよね」
どう反応すればいいのかわからず、ハハっと乾いた笑いで誤魔化したのですが、はっきりと初対面の私に向かって、嫌いな人を言ったのです。
「みんなと仲良く」ができると思ってた、純粋な私はとてもショックでした。そして同調を迫るかとような言い方をされ、住む世界が全然違うと衝撃を受けました。
下手したらイジメにもなりかねないこの提案には、乗れませんでした。
転校して2〜3ヶ月ほどしてある程度してわかったのですが、私に話しかけたイケてる女子たちは、その「Mちゃんが嫌い」ってだけのグループでした。ただ無視とかはせず、ただなんとなく気に入らないってだけで集まってる感じでした。正直あまりいい気持ちはしないなと思いつつ、深く関わるのはやめようと思い、そっとしておくことに。
(その頃になると、私は同じ団地にすむ子と仲良くなり、一緒にゲームをしたり遊戯王をしたりと結構楽しく過ごしてました。)
子どもの世界にも、大人さながらのドロドロとした人間関係はあります。それも多感な年頃になりますと、それがより一層濃いものに。
出世という概念がないだけで、半沢直樹みたいな世界です。
学校という閉ざされた空間に長時間いる以上、子どもは大人顔負けの複雑な人間関係を形成し、それは純粋とは程遠いものかと思います。
そしてクラス替えがあり、Mちゃんと「Mちゃんが嫌い」グループの女子3人とまた同じクラスになることに。
内部分裂
Mちゃんは親が厳しいところだったのか、小学校高学年くらいになると「中学受験の勉強のため」ということで学校を休んだり、体育はわざと見学して勉強したりという行動をするようになりました。
「何あいつ…」
クラス中に不穏な空気が流れ始め、気がついたらクラスの女子の7割が「Mちゃんが嫌い」同盟のようなもので連帯するようになりました。
しかしその連帯も、すぐ消えることに。
〜ある日、掃除の時間での出来事〜
B「ねえねえ、最近さ、Oってウザくない?ジャニオタで引くんだけど。」
※Oは高学年になってからMちゃん嫌い同盟に加入した子。生粋のジャニーズ好きで、ジャニーズが出てるドラマも毎日チェックしてる程。
〜またある日、給食当番で後片付けしてる時〜
S「おい、ねずピカ!ちょっといい?」
わい「なんだよ」
S「あのさ、Aってどう思う?なんか不良ぶっててカッコつけててムカつくんだけど。あとAと絶対仲良くしないでね!」
※Sも高学年になってからMちゃん嫌い同盟に加入した子。ちなみにSは私と同じ中学に進学し、3年間同じクラスで部活も一緒だった。
同盟を結んでたはずが、気づいたら綻びが。
しかし、男子たちからは「Mちゃんって女子のほとんどからよく思われてないよな。」の雰囲気というべきか体裁を保つ。
「共通の敵」を認識してるはずなのに、なぜか第三者を巻き込むようにして小派閥っぽいものを作りたがる。
大国としての体裁は保ちつつ、中身をみれば軍閥割拠していた戦前の中華民国のような状態になっていました。
そして終いには、「Aってさ影でBの悪口言ってたよ」とBに言い、Aには「Bって最近Aの悪口頻繁に言うんだよね」と両方の味方を装いつつ、告げ口する人間も出始めます。「私の知らないところで、嫌いなアイツと仲良くしてるから敵だ」みたいな思考になり、スパイ役の隣のクラスの女子を使って監視をしたりと混迷を極めることに。
結局このドロドロは収まることが出来ず、中学になるとさらに陽キャ・陰キャの格付けが追加されるので益々ドロドロとしていくこととなりました。
※当のMちゃんは無事、中学受験に合格しました。
共通の敵って必要なのか
という訳で、子ども時代にドロドロとした壮絶な人間関係に巻き込まれたお話でした。(転勤族の話、関係ねーじゃんって思った方、すみません。)
複雑なお年頃だけど人間関係を構築するのが未熟なせいか、こんな風になってしまったのかなと思います。
共通の敵だけで繋がっても価値観だったり会話が合わなければ、疑心暗鬼になり、少しでも味方が欲しいと画策しても「共通の敵を作る」やり方で味方を作るので、また疑心暗鬼に…
挙句の果てには「お前アイツと仲良くしてるのかー!」って怒ったり、不穏なことを言ってないか監視したり…
いないですよね、流石に…
私が幼少期に経験したドロドロ人間関係みたいなのを、大人になってもやっちゃう人。
い…な…い…です…よ…ね?
お察しのいい方ならわかるかと思いますが、大人でもいます。
「共通の敵」だけで繋がってキャッキャしていたり、「お前アイツのツイートにいいねするのかー!」とか憤慨する人もいたり。不穏なことを言ってないか監視したり…(もっとたちが悪いとそれを平気で公言する。)
本人たちが楽しいならそれでいいでしょうが、なんだかね…
最近のTwitterを見てると、あの時の記憶を思い出します。
子どもの喧嘩レベルなのを自覚して欲しいなとも思います。
なーんて言ってもしょうがないので、本でも読もうかと思います。
今日はこの辺で。
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