🔥🔥顧客体験リデザイン奮闘記〜「せかいであそぼ。」のあり方と、さらなる熱狂を目指して〜

2024年6月28日 19:09

こんにちは！
NEデザイナーの🗻小山です。
6月4日に弊社サービスであるネクストエンジンのサービスサイトのトップページをリニューアルしました！
顧客体験リデザインを軸とした、トップページリニューアルまでの奮闘記を共有させていただきます。

🤔なぜリニューアルをしたの？

🕺NEのパーパスである「コマースに熱狂を。」を実現するため！

・・・

もう少し深掘ります。
「コマースに熱狂を。」を構成する要素のひとつとして、「せかいであそぼ。」をネクストエンジンのサービスコンセプトに掲げています。

🌏「せかいであそぼ。」とは…？

「EC事業に関わる皆様が、まるで子どものように仕事に熱狂しさらにその先の世界へと進化できる状態」です。
この状態を実現するためにNEの持っている様々なソリューションを使ってEC事業者の課題の解決と制限の解除を行います！
その先駆けとして「せかいであそぼ。」の想いを反映し、さらなる熱狂を生み出すためにサービスサイトをリニューアルしました。

🚶‍♂️スタートは小さなチームから

プロダクトマネージャー
コンサルタント
マーケター

上記3名がコアメンバーとなり、事業戦略を担っているCOOと議論を重ねながら、まずNEのソリューションを活用した、顧客体験のリデザインについて言語化していきました。

💡B2B企業の価値要素と制限解除の発見！

COOとの議論のなかで、「せかいであそぼ。」はさまざまな状態が複合して成立していると仮定、そのさまざまな状態を探すことが次のプロセスとなりました。

この状態を探すモデルとしてベイン・アンド・カンパニーが提唱する価値要素ピラミッドを活用することになりました。「せかいであそぼ。」は40の要素を全て充足した状態であると定義しました。

ベイン・アンド・カンパニーは、B2Bの製品やサービスが顧客にもたらす40種の価値を整理し、5層から成るピラミッドを作成した。最も客観的な部類の価値は底辺にあり、上層へ行くにつれて価値の種類は主観的かつ個人的なものとなる。

DIAMOND ハーバードビジネスレビュー論文　法人顧客が購買を決める40の「価値要素」

40の要素を満たした状態＝せかいであそんでる状態＝熱狂
熱狂できない、熱狂に移行できない状態はどんな時かと議論をした結果、「制限・障害があると無理」と発見しました。

✍️ここまでの議論の発見をステートメントへ

ここまでの発見を明確にするため、コアメンバーがステートメントのリライトを続けます。

🧑‍🎨デザイナーがジョイン！

小山が本格的にコミットできる状態となったため、コアメンバーとしてプロジェクトに参加しました。本来、デザイナーはキックオフから参加するべきですが、今回はそれができなかったため、遅れての参加となりました。

🫥ペルソナの設定

リニューアルのデザインに入る前に、ステークホルダーの認識を一致させるため、新たな顧客としてターゲットとなるペルソナを設定しました。
詳しくは次回の小山回に執筆しますので、割愛します。

🎨議論結果をどのようにデザインに落とし込む？

「せかいであそぼ。」には制限を解除した状態が必要ということは先の議論で判明しましたが、それをデザインに落とし込むことは未だとっかかりがない状態でした。
コアメンバーとブレストを進める中で、以下の図の内容を軸にすることになりました。

😫しかし、課題が…

サービスサイトは「せかいであそぼ。」を伝える場所へ変化する一方、ネクストエンジンのサービス内容説明や無料体験・資料請求を受け付ける場所としての機能があります。今後どのようにサービスサイトが進化していくのかは、未定ですが、現在はその機能を担保する必要があります。
想いを伝えるだけではなかなか上記の機能を満たすことはできないことが明白でした…。

🤘導き出された2つのソリューション

1️⃣抽象から具体へと落とし込まれるページ構成

せかいであそんでいる方のストーリーに共感し、没入していただくために、当初、その妨げとなりそうなキャンペーンのバナーなどは下層ページへと移設する予定でした。しかし、それでは無料体験などの数値が著しく下がり、プロジェクト自体を差し戻すことになる可能性があったため、構成を工夫する必要がありました。
そこで考えた構成は、抽象的な内容から始まり、読み進めると具体的な内容へとつながるものでした。読み進めていく途中で、多くのリンクを表示するようにし、ユーザーが必要な情報へ簡単にアクセスできる仕組みを構築しました。

ページ上部から読み進めると、具体的なサービス内容や実績へと到達するLo-Fiワイヤー

2️⃣ネクストエンジンとはのページの充実

広告経由で来訪するユーザーへの懸念もありました。
この顕在層のユーザーはサービス導入の検討段階に入っていることが多く、より具体的な情報を素早く欲している傾向があります。
そのユーザー対策として従来のトップページの内容とネクストエンジンとは？のページをマージし、顕在層はこのページにランディングさせる措置を取りました。

🎬何度かのプレゼンを経てデザインFix

ネクストエンジンのサービスサイトはNEのコアサービスの入り口となる大切なページのため、CEO、COOなどの承認を得ながらデザインが完成されていきました。
同時にロンチされた後のデータ分析の方法、撤退水域（差し戻し）、PDCAの回し方、社内・社外浸透の方法などの案も共有しました。

🎤せかいであそんでいるお客様へのインタビュー

パーフェクト・ワールド株式会社様、株式会社ベネクス様、せかいであそんでいる2社の皆様にご協力をいただき、ユーザーインタビューとサイトに掲載する動画撮影を行いました。
大きな流れとしてこのような内容が欲しいというリクエストに応じて、動画撮影が得意なマーケターが具体的な台本と演出を作成し、撮影に臨みました。

私自身、ユーザーインタビューは久しぶりでしたので非常に多くの気付きとモチベーションをアップさせていただきました。
詳しくは、小山回のユーザーインタビュー編でお届けしたいと思っています！

👩‍💻コーディングのディレクション

デザイナーの仕事の一つとして、ページをどのような演出で見せるかのディレクションがあります。上記の素材撮影のディレクションとともにデザインを具体化するための、大切な業務のひとつとなります。

静的なFigma上のデザインでは表現しきれない、マウスジャスチャーに合わせた動的な演出を考案し、フロントエンド担当デザイナーに相談します。

小山の無理難題をしっかりと形にしてくださった、2人のフロントエンド担当には感謝の思いでいっぱいです。
こうやって一つのプロジェクトはさまざまなメンバーが関わり合って日の目を見ることとなります。

🎊ついにロンチ！！でもあくまで通過点！

🚀ロンチ！！！

6月4日に無事ロンチを終え、ニュースリリースを出すことができました。
初期メンバーは半年以上にわたる大きなプロジェクトの区切りとなりました。

📊データ分析の時間

プロジェクトにおいてロンチは一つの通過点でしかありません。今後のPDCAを回すためにまずは経過観察としてアクセス状況の変化を分析していきます。
この業務にはCDO（Chief Data Officer）とデータアナリストを巻き込み定例で分析と検証を行なっています。

データチームがLooker Studioでビジュアル化された分析状況を作成！わかりやすい！

💧社内・社外浸透へ向けて

新たな事業戦略を立てた際に、それをどのように浸透させるかが課題となります。プロジェクトに関わったメンバーだけが理解しており、現場のメンバーが曖昧な状態のままであると、プロジェクトにかけたコストに見合いません。
まずはNE全社員に今回のプロジェクトで得たナレッジを共有することから始まります。特にお客様と直に接するメンバーには社外浸透への役割をお願いし、お客様にNEと共に「せかいであそぼ。」と誘ってもらいます。

💬プロジェクトが一区切りついた感想

NEの事業戦略の転換の出発となるプロジェクトに関われたことは何より大きな経験となり、デザイナーとして幸せでした！ロンチまでにご協力くださった皆様には改めて感謝の意を表したいです。ありがとうございました！

ただし、まだ「せかいであそぼ。」の先駆けとしてサービスサイトのトップページがリニューアルしたに過ぎません。
今後弊社のサービスをどのように接続していくか課題はたくさんあります。

今回一つの区切りとしてリニューアルの奮闘記を執筆しました。
区切りではありますが、お客さまをはじめとした、NEを取り巻くステークホルダーの方々の幸福実現のため、組織としての思考は継続していきます。社会環境の変化、プロダクトの進化に合わせて今後もどんどんとアップデートを続けていきます。
今後のNEのさらなる変革を楽しみにしてください！

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