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トマト図鑑を読む(20240917)|日記をつける
日記というより本をおすすめする内容になってしまったが、気にせず読んでください。
電子書籍VS古本屋
本を買う時、電子書籍で買うか、実物を購入するか、皆さんはどちらだろうか。私は断然電子書籍派だ。なぜならば、電子書籍だと本がかさばる心配が全くないからだ。
ミニマリストという訳でもないのだが、物理的な持ち物はなるべく少ない方が好きである。
大学の頃はお金がなかったので、古本屋で安い本を買い漁り、読み終わったら古本屋に売るということをやっていたのだが、大して高く売れない。大人になってからは電子書籍でいつでもどこでも読める方がいい、という考えになった。大人だからこその余裕だ。
ただ、手元で見たい本や誰かに布教したい本については別で、これは実物を購入するようにしている。
余談だが、小見出しのタイトルはゲーム実況者の牛沢が「ゲーム発展国++」というゲームを実況してた時につけたゲームの名前である。牛沢も好きだしこの実況動画もすごく好きなので語りたい気持ちもあるが、今日の本筋はこの話ではない。
神保町の本屋で一目惚れ
先週の3連休の初日に保護猫カフェに行ったという話は以前の日記でも話した。
その帰りに神保町で気になった本屋さんに入って古書を眺めることをした。特に目当ての本があるわけでもなく、その日は暑かったから少し店で涼んで行くか〜ぐらいの気持ちだった。
すずらん通り沿いにある本屋さん(古本ではない)に入り、おすすめコーナーにふと目をやると、表紙のデザインがとても好みの本があった。手にとって開いてみると、内容もめちゃくちゃ気に入った。
冒頭で電子書籍派と言っておきながらも、これは手元に置いておきたい本だ!と思い、珍しく一目惚れで買ってしまった。その本がこちら。
この本を気に入ったポイント
この本のお気に入りポイントは以下の3つだ。
1. デザイン性
2. 写真の美しさ
3. ガチの科学図鑑
1. デザイン性
最初に目に入る表紙は、トマトの色が引き立つ黒を背景としている。トマトも、赤だけではなく黄・緑・オレンジ・紫などの様々な色のトマトがあって、大きさや形もばらばらなのだが、正方の中にきれいに配置されている。
あと、明朝体とゴシック体、2つのフォントを使っているところもおもしろい。不思議な組み合わせだが、どこかまとまりのあるデザインが好きだな思った。
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2. 写真の美しさ
本を開いてみると、トマトの写真が見開き1ページに1種類ずつ載っている。背景は表紙と同じく黒で統一されているのだが、トマトの写真が黒に映えてとても美しい。
トマトは実物大の写真も載っており、これぐらいの大きさなのか〜とイメージがしやすいし、トマトの断面や花びらの形、種の表面などもこと細かに写真に残されている。
背景が黒ということもあるのだが、写真があまりにもきれいすぎて、トマトの表面にある細かい毛(トライコーム、毛状突起というらしい)まで見える。
写真が美しいことを写真で伝えようと思ったのだが、私のiPhoneSEでは画質に限界があるため、諦めた。
3. ガチの科学図鑑
デザインも写真もちろん良いのだが、内容がかなり本格的で面白い。
本格的、というのは電子顕微鏡の写真が載っていたり、トマトの葉がどのように多様化したのかを遺伝子解析した論文をもとに説明していたり、とにかく科学的な内容が多いのだ。(科学図鑑だから、と言われればそうなのだが)
この本は東京大学の農場で実際に育てたトマトを写真の素材・分析データに使っているらしい。50種類のトマトを育て、どのトマトが一番甘かったか?とか、どの色のトマトが一番甘いのか?とかをちゃんと官能試験を行い、評価している。
個人的には、こどもだけではなく、大学生とか社会人の人たちが読んでもかなり読み応えのある内容だと思った。
まとめ
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実物の本を買うことは滅多にないが、こういった科学図鑑の類は読み込む楽しさがあって良い。
手元にあると、これとこれを比較してみようとか、実寸大の写真からこんな大きさなのか〜と、自分の中でイメージしたり比べたりしやすいのがメリットだ。
スーパーで珍しいトマトを見つけたらすぐ品種が言えるぐらい、この本を読み込もうと思う。
おやすみなさい。