忘れるということ
西洋魔術では、忘れるということが重要視されます。なぜ記憶するのではなく、忘れることが大事なのか。
魔術で願いをかなえる仕組みとして、人の意識、無意識が関係してきます。
人が認知できている部分を、顕在意識と呼びます。そこから先は無意識の領域に入り、一般的に人が認知できない部分です。潜在意識、集合的無意識とつながっていきます。
何か願い事をする際に、願いを強く意識しすぎていると、頭から離れないため願い事はかなわないという理論です。
そのために、手放す、忘れるということをします。
願いを強く意識しているときは、願いがまだ顕在意識にとどまっている状態なのです。
そこから、潜在意識に落とす作業をしなければなりません。
忘却するという行為は、願いを潜在意識に導くために必要な行為です。
あとは潜在意識が、それを現実化してくれるというものです。
強く願って、一気に忘れるというこの差が激しいほど効果も大きくなると教わりました。
ネクロマンサーでは、やった行為を覚えていても願いがかなっています。
それはなぜか?西洋魔術というものは、自分の力で願いをかなえようとするため、がんばって無意識に入れようとしますが、霊に頼んでしまえばこちらが頭に残っていてもかなえてくれるのです。