皆様は、虫というものに対してどのようにお考えでしょうか。

日常生活をする上で、よほどの都会に住んでいない限り、部屋に虫が入ってきたりすることを避けることは不可能です。

虫が好きな方は、かわいそうだからと手や紙で掴んで外に追い出すこともありますが、殺虫スプレーなどで駆除するなどで駆除する方が大半でしょう。

以前、交流があったモデルさんが経営する都会のカフェに遊びに行ったときに、ゴキブリが更衣室に出たようで従業員の子が騒いでおりました。

しかし彼女は、ゴキブリでもかわいそうだからと窓から逃がしてあげました。

虫でも、マムシ酒のようなゲテモノもあります。

ここまで虫の事例ですが、お題にしている蟲とは如何なるものか。

蟲とは、虫の旧字体であり、生物全般を指し異形の物まで含まれる表現となります。

オカルトを好む方は、蟲毒を思い浮かべるかもしれません。

中国に起源があるもので、壺にあらゆる虫を入れて蓋をして、餌を与えず共食いさせて残った一匹を餓死させて、祀ったり粉にしてお茶などに混ぜて体内に入れます。

そうすることで、あらゆる虫の怨念を宿すことになり、使役することで周囲の者を乏しめ、己を裕福にさせる恐るべき呪法となります。

私が、魔術を研究していたときパートナーを組んでいた一人の男性がおりました。彼は、魔術結社に所属しながら、蟲毒の研究をしていたのです。

ミミズをカエルに食べさせ、カエルをネズミに食べさせそれをフライパンで焼いてから、結社で使われているお茶に入れて飲むという手法を取りました。

彼の働いている音楽業界の上司への恨みで、上司の写真に蟲の怨念をのせた息を吹きかけることを繰り返していたら、急に内臓が悪化し行方不明になったとのこと。

この反動で、彼も胃を悪くしてしまいには、京都の寺まで祓いに行くといったなんともお粗末な結果となってしまいました。

その後も、蝶の魔術師を名乗る蟲毒使いの中国人女性とパートナーを組んで蟲の研究をしていたようです。

蝶の魔術師は、哺乳類を使っており本格的にやってました。彼も、虫をセットで大量に仕入れて行ってました。

蟲毒をやめるきっかけになったのは、積み重なった反動で内臓をだいぶ悪くしてしまったことです。

彼の代だけでなく、子孫にまでこの影響がいくものでもあります。

蟲の怨念は容易に取れるものではございません。取り返しのつかないことになってしまうのです。

蟲毒とは、孤独とも呼び周りの人々を食らいつくしたら、最後は蟲を使役している己が食われることを意味します。

そして、虫を殺傷したり、虫などのゲテモノ料理を食べ続けるということも、積み重ねれば蟲毒になるのです。

毒蟲顔という顔立ちがありまして、犯罪者に多いのですが爬虫類のような外見です。これは、蟲がその者を取り巻いているということです。

蟲は死霊の舎弟のような立ち位置になります。相性が良く、死霊が行う制裁として、蟲を憑依させて乏しめるのです。

これを機に、たかが虫一匹と思わないようにしたほうがよいかと存じます。






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